ビーチポロは、砂浜に設けられた仮設コートで行われる、ポロの新しいバリエーションです。従来のフィールドポロやアリーナポロとは異なり、3人制が標準的で、軽量なインフレータブルボールが使用されます。国際大会では、ドバイが発祥の地として知られ、アジアではタイが初のワールドカップ開催国となりました。コートサイズや試合時間、装蹄方法など、ビーチポロならではのルールが設けられており、観客を近づけるなど臨場感あふれる競技として人気を集めています。このクイズでは、そんなビーチポロの特徴や歴史、ルールについて、10問をお楽しみください。
Q1 : 世界で最初に国際規模のビーチポロ大会が開催された都市はどこ? マイアミ シドニー ドバイ カンクン
ビーチポロは2004年にUAEのドバイで地元ポロ選手ラシッド・アルハブトゥールとパトリック・カーンナによって考案され、ジュメイラビーチで第1回ビーチポロカップが開かれた。これが国際プロ選手も招待された最初の公式大会とされ、以後ドバイは競技発祥の地として認知されている。マイアミやシドニーでも翌年以降にイベントが行われたが、初開催都市はドバイである点が文献や国際ポロ連盟の記録でも確認できる。
Q2 : 多くのビーチポロ大会で設置されるコートの長さ(サイドライン間距離)の目安は? 約60メートル 約80メートル 約90メートル 約100メートル
ビーチポロのコートは主催地のビーチ幅に合わせて多少前後するが、国際基準では長さ100メートル前後、幅50メートル前後が推奨とされる。これは屋内アリーナポロ(約90×45m)よりやや長く、フィールドポロ(274×146m)の約3分の1程度のサイズで、砂の抵抗が大きい点と観客との距離を近づける演出面の両立を図った結果である。マイアミビーチポロカップ、ハワイビーチポロ、ハンブルクビーチポロもほぼ100mを採用しており、この数値が最も一般的といえる。
Q3 : ビーチポロの1チャッカ(ピリオド)の標準的な実施時間は? 7分 6分30秒 10分 8分
ビーチポロはテンポよく試合が進むように、1チャッカを7分と定める大会が大半を占める。この長さはアリーナポロと同一で、フィールドポロの7〜7分30秒よりわずかに短縮されることもあるが、規定終了前にサイレンが鳴ればプレーはデッド。4チャッカ制の場合でも合計実動時間は約28分と観戦しやすく、馬への負担も抑えられる。各国の競技規程や国際ポロ連盟の大会要項にも7分が推奨値として記載されている。
Q4 : ビーチポロのルール運用で最も近いとされる既存のポロ種目は? フィールドポロ アリーナ(室内)ポロ スノーポロ エレファントポロ
ビーチポロはサイドボードで囲まれた長方形コートを使用し、球が壁に当たってもインプレーになる点やチーム人数3人制など、アリーナポロのルールを基本に作られている。ラインオブザボールの優先権、5ヤードルール、バックショットの制限などの判定基準もアリーナポロ規程に準じるため、フィールドポロ経験者はアリーナルールを覚えればスムーズに適応できるとされる。雪上で行うスノーポロもアリーナルール派生だが、公式文書で「ビーチポロはアリーナポロルールをベースとする」と明記されている。
Q5 : 多くのビーチポロ大会で、馬が砂の上で滑らず安全に走行できるように採られる装蹄の方法はどれ? スパイク付き専用蹄鉄を装着する ゴム素材の軽量蹄鉄を装着する 通常の鉄蹄鉄をそのまま装着する 蹄鉄を外し裸足で出場させる
砂浜はクッション性が高く金属蹄鉄では逆に滑ったり他馬と接触した際に危険が増すため、ドバイ、マイアミ、タイなど主要大会では蹄鉄を外して裸足(バーフット)で出場させることが義務づけられる場合が多い。裸足にすることで砂のグリップが自然に得られ、蹄壁へのダメージも少ない。大会によってはゴムやプラスチック製シューズを認可するケースもあるが、最も広く採用され安全面から推奨されるのは裸足方式であると公式レギュレーションに記載されている。
Q6 : ビーチポロではボールのアウト・オブ・バウンズを防ぐためサイドライン沿いに何が設置される? 木製フェンス 高強度ポリエチレンネット インフレータブル(空気充填式)のビニールパイプボード チョークラインのみ
観客席との距離を確保しつつボールをコート内に留めるため、ビーチポロでは幅約1メートル、高さ約1メートルのインフレータブルパイプボードをサイドラインに並べる方式が一般的である。軽量なビニール素材を空気で膨らませて固定するため設営と撤収が迅速で、波打ち際でも錆や腐食の心配がない。木製フェンスやネットは輸送コストが高く硬度の問題で馬に危険が及ぶ恐れがあり、チョークラインのみだとボールがすぐに外へ出る。国際大会の多くがインフレータブルボードを採用している。
Q7 : アジアで初めてビーチポロのワールドカップ格式大会が開催された国は? タイ マレーシア インドネシア インド
2010年にタイ・ホアヒンで行われたAsian Beach Polo ChampionshipはFIP公認のワールドカップ格式としてアジア初の開催となり、以後毎年国王誕生日チャリティとして続いている。タイ王室と地元チャアムポログラウンドが協力し、欧州や中東のトッププロも招待されたことで大きな注目を集めた。マレーシアやインドネシアでも後年に国内オープン戦が行われたが、国際公式戦として最初にアジアの名を世界に示したのはタイであることが大会アーカイブやポロ専門誌に記録されている。
Q8 : ビーチポロで国際大会が採用する標準的なチャッカ数(ピリオド数)は? 3チャッカ制 4チャッカ制 6チャッカ制 8チャッカ制
ビーチポロは観戦時間を1時間以内に収めるため通常4チャッカ制が採用される。各チャッカ7分に加え、インターバルと馬の乗り替えを挟んでも合計45〜50分程度で試合が終了する点がビーチイベント向きと評価される。3チャッカ制はエキシビション向け、6チャッカ以上はフィールドポロの国際試合規模で用いられるが、砂上では馬の負荷が高まるため長時間は避けられる。ドバイビーチポロカップ、マイアミビーチポロカップ、ハンブルクビーチポロなど主要大会すべてが4チャッカを基準にしている。
Q9 : ビーチポロで1チームが編成される標準的なプレーヤー数はいくつでしょう? 3人 4人 5人 2人
ビーチポロでは砂浜に作られた仮設コートで行われるため、フィールドポロよりもコートが狭く、馬同士のスペースも限られる。このため1チームは3人制が標準となっている。フィールドポロの4人制、スノーポロやアリーナポロの4人制と比較して1名少ないが、攻守のバランスは前衛・センター・後衛の3ポジションで取られる。国際大会やプロアマ戦でもこの3人編成が採用されるため、公式ルールとして最も一般的である。
Q10 : ビーチポロの国際大会で公式に採用されるボールの種類として最も一般的なものはどれ? 革製スティックボール インフレータブル(空気注入式)プラスチックボール 硬質ウレタンボール ウール巻き木製ボール
ビーチポロでは濡れた砂の上で跳ねやすく視認性を確保するため、サッカーボールほどの大きさのインフレータブル・プラスチックボールが使われる。伝統的なフィールドポロのウィロー材やアリーナポロの革巻きボールよりも軽く、万が一人や馬に当たっても衝撃が小さい。また空気圧を調整することで弾み具合を大会ごとに最適化できる点も評価され、ドバイ、マイアミ、タイなど主要イベントで共通採用されているのが特徴である。
まとめ
いかがでしたか? 今回はビーチポロクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はビーチポロクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。