シッティングバレーボールは、立位のバレーボールとは大きく異なる競技特性を持つスポーツです。専用のコートサイズや、座位でのプレー、選手のクラス分けなど、独自のルールが設けられています。この記事では、そんなシッティングバレーボールの魅力や奥深さを10問のクイズを通して紹介します。障がいのある選手たちが繰り広げる白熱したラリーの裏にある工夫や戦略を、ぜひ楽しみながら理解を深めていただきたいと思います。
Q1 : シッティングバレーボールにおいて、相手のサーブをブロックする行為はルール上どう扱われているか?
シッティングバレーボールでは、立位のバレーボールと違い相手チームのサーブをネット際でブロックすることが許可されている。サーブレシーブ時に高さ制限がないため、レシーブとブロックの戦術が入り混じる独自の駆け引きが生まれる。禁止されているのはネットや相手コートへの接触など一般的なファウルであり、サーブブロックそのものは合法だ。前衛のみなどの条件もなく、ポジションに関係なく手を伸ばしてよい。
Q2 : シッティングバレーボール男子がパラリンピックの正式競技として初めて採用された大会はどれか?
パラリンピックで男子シッティングバレーボールが初めて実施されたのは1980年オランダ・アーネム大会である。それ以前の1976年トロント大会では立位バレーボールがデモ競技として行われていたが、座って行う形式は採用されていなかった。2000年シドニー大会からは競技のレベルが向上し、2004年アテネ大会で女子種目が追加されるまで男子のみで続いた。よって起源を問う問題の正解は1980年となる。
Q3 : シッティングバレーボールの1チームの同時出場選手数はいくつか?
シッティングバレーボールも立位と同様に1チーム6人が同時にコートに入る。前衛3人後衛3人という配置概念は残るが、全員が床に座った状態でプレーするため攻守の役割が流動的で、サーブレシーブ後すぐに攻撃参加することも多い。4人制や5人制はレクリエーションで用いられることはあるものの公式国際試合では認められない。7人以上は交代可能人数を含めた登録枠で、コート上人数ではない点に注意が必要である。
Q4 : シッティングバレーボールで、最小障がい区分(MD)の選手が同時にコートに立てる最大人数は?
障がいの程度が比較的軽い選手はミニマムディスアビリティ(MD)に分類され、コート上には最大1名しか同時に出場できないと規定されている。これは障がいの重い選手との公平性を保ち、試合のバランスを取るための措置である。2人や3人の起用は国内大会独自ルールを除き国際大会では認められない。逆にMDを全く入れないことは可能だが、チーム編成上攻守の幅が狭くなるため1名をどう活用するかが戦術面で重要になる。
Q5 : ボールをプレーする瞬間、シッティングバレーボール選手が床に接地させておかなければならない体の部位はどれか?
シッティングバレーボールでは、ボールに触れる瞬間にプレーヤーの臀部、具体的には体幹と臀部のいずれかの一部が必ず床面に接触していなければならない。これにより競技が文字通り座位で行われることを保証し、立ち上がって有利な高さを得る行為を防いでいる。両足や手の接地は義務ではなく、バックアタック時などで足が浮くことも認められる。背中を付ける必要もなく、あくまで臀部接地が判断基準となる。
Q6 : シッティングバレーボールの第1~4セットは何点先取で勝利となるか?
シッティングバレーボールの試合は5セットマッチ制で、第1セットから第4セットまではいずれも25点ラリーポイント制で行われる。相手より2点差を付けるまで続く点も立位と同じである。最終第5セット(タイブレーク)は15点先取に短縮されるが、こちらも2点差ルールが適用される。21点制はかつての旧ルール、30点制はビーチやデュアルマッチで見られる方式であり、公式国際大会では用いられない。
Q7 : シッティングバレーボールを国際的に統括している団体はどれか?
シッティングバレーボールを含むパラバレーボール競技を世界的に統括しているのはワールドパラバレー(World ParaVolley)で、かつての国際身体障害者バレーボール連盟から発展した組織である。FIVBは健常者のバレーボールを中心に扱い、ISODは陸上など複数競技を対象とする歴史的組織だがバレーの専門ではない。架空の団体WVPCは存在しない。国際大会のルール制定やランキング管理はWorld ParaVolleyの権限となる。
Q8 : 女子シッティングバレーボールがパラリンピックで正式種目になったのは何年大会か?
女子シッティングバレーボールがパラリンピックで正式種目となったのは2004年アテネ大会である。それ以前は男子のみが採用され、女子は国際大会で実績を積んで正式追加を待つ状況だった。2000年シドニー大会では女子のデモンストレーションマッチが行われるにとどまり、1996年アトランタ大会では競技自体が採用されなかった。2012年ロンドン大会以降は男女とも競技者数が増え、競技レベルも一段と向上している。
Q9 : シッティングバレーボールで使用される公式コートの広さはどれか?
シッティングバレーボールの公式ルールでは、コートは縦10m横6mと定められている。センターラインで5m×6mに分かれ、アタックラインはネットから2m。通常のインドアバレーは18m×9mで大幅に広い。競技特性上、座位での移動距離を短くし速いラリーを保つ必要があるため、コートは小型化されている。14mや16mといったサイズはビーチバレーや練習用の寸法と混同しやすいが公式戦では使用されない。
Q10 : 男子シッティングバレーボールで定められているネットの高さは?
国際ワールドパラバレー規則では、男子のネットの上端高さは床から1.15m、女子は1.05mと決められている。これは立位バレーボールの男子2.43m、女子2.24mの約半分で、座位姿勢での打点やブロックのしやすさを考慮している。1.20mや1.25mは練習目的で調整されることがあるが公式試合では採用されない。逆に1.05mは女子用の高さで、男子戦で用いると明確なルール違反となる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はシッティングバレーボールクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はシッティングバレーボールクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。