農林水産省の統計で作付面積が最も多いもち米品種として知られるのはどれか?
ヒメノモチは秋田県で育成された品種で、倒伏しにくく収量が高いことから北海道から九州まで幅広く作付されている。農林水産省の令和元年産作付統計ではもち米品種のうち約三割を占め首位となった。炊飯時の吸水が安定していて搗き上げた餅はコシが強く、冷めても硬化しにくいため正月用の切り餅や和菓子、赤飯など多彩な用途に向く。また玄米外観が白いことから加工品の色調が良い点も評価されている。こがねもちやヒヨクモチも良食味だが、普及面積ではヒメノモチが頭一つ抜けている。