京都・清水寺の本堂に張り出す『清水の舞台』を支える柱組みに用いられる、釘を使わず横木を通す伝統工法は何?
清水寺本堂の清水の舞台は高さ約13メートルの崖上にせり出し、檜舞台を139本の欅柱が支える懸造りで知られる。柱を水平に貫く角材『貫』を柱に穿ったほぞ穴に差し込み緊結する貫構法により、釘や金属を用いず木材同士の摩擦と込み栓だけで強固な一体構造を形成する。地震時にはしなりが衝撃を吸収し、江戸時代1633年の再建以来ほぼ当時の姿を保つ。木舞構法は壁下地、柱状杭は基礎、RC構造は鉄筋コンクリートであり清水寺には採用されていない。