小学生のみなさん、敬語クイズに挑戦しましょう!敬語は日本語を丁寧に表現する上で大切な表現方法です。この記事では、10問の小学校クイズを用意しました。敬語の種類や使い分けを理解することで、相手に失礼のない言葉使いができるようになります。ぜひ真剣に取り組んでみてくださいね。楽しみながら敬語の使い方を身につけましょう。
Q1 : 「失礼ですが、お名前を──」の──に入る最も自然な謙譲表現はどれ?
初対面の相手に名前を尋ねるときは、自分を下げて相手に配慮する謙譲表現を用います。「伺ってもよろしいですか」は動詞「伺う」を使った謙譲語Ⅰに丁寧な疑問表現を組み合わせた形で柔らかく失礼がありません。選択肢1「お聞かせください」は相手に行為を依頼する尊敬表現でやや命令的に響きます。選択肢3「教えていただけますか」も丁寧ですが、教えてもらう前提を置くため控えめさが弱く違いを問う問題では最適ではありません。選択肢4は自分が述べる側の語で文意に合いません。
Q2 : 相手の会社を訪ねる際の常套句「○○社に――」の――に入る適切な敬語は?
訪問の予定を伝えるときは、相手の場所に向かう自分たちを低く表す謙譲語Ⅰ「伺う」を使うのが基本形です。「○○社にお伺いします」はビジネスメールや電話で最も一般的な表現として推奨されています。選択肢2「まいります」も謙譲語で誤りではありませんが、抽象的で『訪問』の意味がはっきりしないため、具体的に訪ねることを示す「伺う」を優先的に用います。選択肢3は「参ります」に「せていただく」を重ねた過重敬語、選択肢4は尊敬語で自分側には不適切です。
Q3 : 「言う」の尊敬語で正しいものはどれ?
「おっしゃる」は動詞「言う」の尊敬語として教科書や辞書で標準とされる形です。目上の人の発言を取り上げるときに用いれば相手を高める効果があります。選択肢1の「申す」や3の「申し上げる」は謙譲語で自分側をへりくだる語なので、尊敬語を問う問題では不正解です。選択肢2「おっしゃられる」は「おっしゃる」に受け身の「れる」が付いた二重敬語で誤用とされています。尊敬語と謙譲語の区別、二重敬語の禁止などを理解して使い分けることが敬語学習の要となります。
Q4 : 相手の父に対して自分の父のことを話すとき、最も適切な表現はどれ?
選択肢2「申しました」は謙譲語で、自分側の人や自分自身の行為を控えめに表すため、相手の父親に対して自分の父の発言を述べる場面にふさわしい形です。選択肢1と4の「おっしゃいました」「仰せになりました」は相手側を高める尊敬語で、自分の父を表すときには過剰に持ち上げる形となり適切ではありません。選択肢3は「申す」に尊敬の「れる」が重なった二重敬語で、文法的にも不自然です。謙譲語と尊敬語の役割の違いを理解することが敬語運用の基本となります。
Q5 : 「校長先生が話す」を尊敬語にすると、最も自然なのはどれ?
尊敬語では主体を高めるために「お(ご)+語幹+になる」という形が基本です。「校長先生がお話になる」はこの形を用いた代表例で自然な敬語表現となります。選択肢2の「話される」も尊敬語として辞書に載りますが、受け身形と紛らわしく小学校国語では避ける指導もあります。選択肢1「申す」は謙譲語、選択肢4「申し上げる」は謙譲語Ⅱでどちらも自分側の行為を下げる語なので校長先生には不適切です。
Q6 : 「わたしは先に食べる」を丁重語にすると、正しいものはどれ?
丁重語(謙譲語Ⅱ)は自分の行為を丁寧に述べる際に使う語で、相手を直接高めるのではなく自分を低く表します。「いただく」は食べる・飲むの丁重語で日常でも使いやすい形です。選択肢4はその形を正しく示しています。選択肢1「召し上がる」は尊敬語で自分の行為には使えません。選択肢2「あがります」は本来「上がる」で訪問の意があり誤用。選択肢3「たてまつる」は古語的で現代の会話では不自然です。適切な敬語を場面で選ぶことが重要です。
Q7 : 「知っていますか」を丁寧な言い方にするとどれ?
「ご存じですか」は動詞「知る」の尊敬語「ご存じだ」を疑問形にした表現で、相手が知っているかどうか尋ねる丁寧な言い方として最も広く用いられます。選択肢2の「お知りですか」は語法上誤りではありませんが硬く不自然で教科書では扱われません。選択肢3「知っておいでですか」は「おいでになる」の補助動詞化で意味は通じますが冗長です。選択肢4「知りでいらっしゃいますか」は「で」が混入した誤用です。敬語は型を覚えて自然なものを選ぶことが大切です。
Q8 : 電話で「田中先生が来た」と伝える場合、尊敬語として正しいものはどれ?
電話で相手に先生の到着を伝える場合、先生を立てる尊敬語を用いるのが礼儀です。「おいでになる」は来る・行く・いるの尊敬語で、過去形にした「おいでになりました」は状況説明として最も無難です。選択肢2の「いらっしゃいました」も意味は同じですが、訪問ではなく在室を示す場合に用いるのが一般的という指摘もあるため最上の答案とはされません。選択肢1「参りました」は謙譲語で自分側を低くする語、選択肢4「見えられました」は「見える」の敬語化にさらに「られる」を付けた二重敬語で誤りです。
Q9 : 「読む」の謙譲語I(相手を立てる謙譲語)はどれ?
謙譲語Ⅰは自分の行為を下げて相手の恩恵を強調する敬語です。「拝読する」は「読む」の謙譲語Ⅰとして教科書や辞書に載る標準的な形で、手紙や報告でも頻用されます。選択肢2「読ませていただく」も相手の許可を得るニュアンスを含む丁重語ですが、まず覚える基本形は「拝読する」です。選択肢3の「読まれる」や4の「お読みになる」は尊敬語で、自分の行為をへりくだるのには適しません。用法の区別を間違えると相手を不快にさせることがあるので注意しましょう。
Q10 : 次のうち二重敬語になっているものはどれ?
二重敬語とは一つの語に同じ種類の敬語の接辞や助動詞を重ね、敬意が過剰になってしまった形です。「お聞きになられる」は「聞く」に尊敬の接頭語「お」と助動詞「れる」を重ね、さらに補助動詞「になる」を挟んだ二重敬語で、文化庁も避けるよう指導しています。選択肢1「ご覧になる」、4「いらっしゃる」は正しい尊敬語、選択肢3「伺います」は謙譲語で二重敬語ではありません。丁寧にしようとしてかえって誤った形にならないよう注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか? 今回は敬語 小学校クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は敬語 小学校クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。