茶摘みで実際に採取されるのはチャノキのどの部分?
チャノキの芽は日ごとに成長するが、一芯二葉または一芯三葉と呼ばれる若い葉と芯芽の部分が最も柔らかく香味成分が多いため茶摘みの対象となる。硬くなった古葉や茎は繊維質が増え苦渋味が強く抽出されにくい。春先の一番茶は新芽が密集しており、旨味成分のテアニンやビタミンCが豊富で品質も高い。根は水分と養分の吸収、樹皮や花は基本的に茶製造には使われないが、花は地域によって観賞用や蜂蜜源に利用されることがある。茶摘みでは指先を使って芽をはさみ、関節を折るようにして素早く折り取る独特の手技が伝えられている。