ベートーヴェンの交響曲で『運命』の愛称で親しまれているのは第何番?
交響曲第5番ハ短調作品67は冒頭のタタタターンという4音動機で広く知られ、日本では『運命』の愛称で呼ばれる。1808年のウィーン初演以来、ベートーヴェンの革新的な構造と動機労作の象徴とされ、ロマン派への橋渡しとなった。第3番は『英雄』、第7番はリズムの盛り上がりが特徴でワーグナーが舞踏の神化と称賛、第9番は合唱付き『歓喜の歌』である。ゆえに『運命』を示すのは第5番であり、時代背景や作曲家の苦悩を想起させる代表作として位置付けられる。