北海道弁「じょっぴんかる」は標準語で何をすること?
「じょっぴんかる」は北海道全域で高齢者を中心に用いられる動詞で「鍵をかける」の意。名詞形の「じょっぴん」は錠前を指し、そこから動作を表す「かる(掛る)」が付いた複合語とされる。開拓期に北前船で伝わった北陸方言「じょう(錠)」や英語「pin」が混ざった説があり、方言史研究でも注目される。冬の厳しい寒さと防犯意識が高い土地柄から戸締りを重視した結果、生活語として深く浸透した。使い方は「戸をじょっぴんかっといて」で依頼形、「じょっぴんかっとくわ」で完了形とバリエーション豊か。道外ではほぼ通じないが、バラエティ番組で紹介されることも多く北海道のユニークさを象徴する語になっている。