福岡方言で強調に使う「ばり」の意味として最も近いものはどれ?
九州北部、とりわけ福岡市内の若者言葉として定着した「ばり」は、標準語の副詞「とても」「すごく」に対応する。「ばり寒い」「ばり楽しい」など形容詞・形容動詞を強めるほか、名詞に付けて「ばりテンション」などカジュアルに使う。語源は英語「very」説や荷を張って計る際の「張り」説など諸説あるが決着していない。1990年代の博多系バンドの歌詞で全国に知られ、現在も地元高校生の会話に頻繁に登場する。関西の「めっちゃ」、東京の「超」と同機能ながら語感が硬く勢いがあり、会話をエネルギッシュにする働きがある。県外では伝わりにくいが一言で地元色を演出できる便利な方言だ。