地震や台風、火災など、自然災害に備えるために知っておきたい防災のテーマで、簡単でおもしろいクイズをお届けします。これらの知識は実際の緊急時に役立つかもしれません。クイズに答えて、あなたの防災力を確かめてみましょう。地震の際の避難行動から、停電時の対策、洪水の危険性、感染症予防まで、さまざまな場面を想定した10問をご用意しました。防災は面倒に感じがちですが、クイズを通して楽しみながら学んでいきましょう。
Q1 : 地震でブレーカーを落とさずに外へ避難した場合に起こり得る二次災害は?
地震による停電から復旧した際、倒れて損傷した家電や抜けたコードに再び電気が流れ出し発火する現象を通電火災と呼びます。阪神・淡路大震災や東日本大震災でも多発し、関連火災の2〜3割を占める年もありました。避難時に分電盤のブレーカーを切っておけば復電時の発火を防げますが、慌てて外に飛び出すとこの措置を忘れがちです。花粉や騒音とは無関係で、ブレーカーを落とさないと帰宅前に家が全焼する危険すらあります。
Q2 : 避難所生活で感染症を防ぐために最も基本的で重要な対策は?
避難所では多人数が限られた空間で生活するため、インフルエンザやノロウイルス、新型コロナなどの感染症が広がりやすい環境になります。厚生労働省のガイドラインでは石けんを使った30秒以上の手洗いと、アルコール消毒を最重要の基本対策として位置付けています。手指はドアノブやトイレなど共用部分に触れることで頻繁にウイルスを拾うため、食事前や排泄後の徹底が不可欠です。マスクの共有は論外で、絶食は免疫を低下させ逆効果です。
Q3 : 洪水時に車で避難しようとする場合、深さ何cm程度の水でもエンジンが停止する恐れがあり危険とされている?
車は排気管や吸気口が比較的低い位置にあるため、タイヤ半分ほどの30センチの水深でエンジンが止まったり車両が浮き上がって制御不能になる可能性が高まります。国土交通省の実験では流速が伴うと30センチでもドアが開かなくなり、車が流されるケースが確認されています。10センチでも路面の段差が見えずハンドルを取られやすく、60センチ以上ではほぼ確実に水没します。増水前に車を使わず高台へ徒歩で避難することが推奨されます。
Q4 : 住宅用火災警報器(煙感知型)は設置後も定期的に必要なことは?
住宅用火災警報器は10年程度で交換が必要ですが、その間もホコリや電池切れで機能低下が起こり得ます。消防法では設置後も月に1回程度テストボタンで警報音を確認し、電池切れ警告があれば速やかに電池を交換するよう求めています。実際に火災が起きた際、警報器が鳴らず逃げ遅れた事例も報告されています。電池を外すと機能を失い、香水をかけても感知能力は向上せず逆にセンサーを汚す恐れがあります。
Q5 : 大雨で川の水位が急上昇しているとき、避難のタイミングを知るため最も参考になる情報は?
国や自治体は河川の氾濫危険度を示す5段階の警戒レベルを運用し、レベル4の避難指示が出る前後に避難を完了することを勧告しています。行政は気象庁や国交省の観測データを基に判断しているため信頼性が高く、自宅から川を見に行く行動は足を取られるなど二次被害を招きかねません。SNSの噂は真偽不明、翌日の予報では手遅れです。公式情報に従い早めに行動計画を立てることが安全への近道です。
Q6 : 地震の後、避難所でエコノミークラス症候群を防ぐために勧められる行動は?
長時間同じ姿勢で脚が圧迫されると血流が滞り静脈に血栓ができやすくなります。これが肺に到達するとエコノミークラス症候群を起こし、最悪は死に至ります。避難所ではスペースが限られますが、1時間に1回程度は足首を曲げ伸ばししたり少し歩いたりして血行を促すことが推奨されています。さらに脱水は血液の粘度を上げ血栓のリスクを増すため、ペットボトルの水や経口補水液でこまめに水分を取ることが不可欠です。
Q7 : 非常持ち出し袋に入れる物として優先度が最も高いのはどれ?
非常持ち出し袋は発災から72時間を生き延びることを目的に組み立てます。現金、健康保険証のコピー、免許証や通帳、住宅の鍵など身分・資産を証明する物は避難所での手続きや支援物資受取、仮住まい契約などさまざまな場面で必須です。雑誌や壊れたおもちゃは重量ばかり増やし重要度が低く、電気ストーブは電源の確保が困難な避難先では役立ちません。軽量で高優先度の貴重品を真っ先に入れることが合理的防災と言えます。
Q8 : 火災で避難するとき、煙を吸わないために推奨される姿勢は?
火災時に最も多い死因は熱ではなく一酸化炭素などの有毒煙の吸引です。煙は上昇する性質があるため、床近くの空気の方が比較的きれいです。国の火災避難指針では身を低くして口元を布で覆うことが推奨され、ハンカチなどを水で湿らせると粒子をさらに捕集できます。立って走るとより濃い煙を吸い込み視界も悪く転倒しやすくなり、大声は呼吸が荒くなって煙を深く吸うので危険です。
Q9 : 台風接近時、停電に備えて事前に最も適切な準備はどれ?
台風や豪雨による停電は数時間から数日続くことがあります。懐中電灯はろうそくよりも火災の心配がなく、安全に足元や家族の顔を照らせます。特にLEDライトは省電力で長時間使用できるため推奨されています。事前に予備電池を同じ場所にまとめ、家族全員がどこにあるかを共有しておくことで暗闇でも素早く手に取れます。冷蔵庫の開けっぱなしは電力を無駄にし、スマホのライト頼みやベランダのろうそくは電池切れや延焼など別のリスクを高めます。
Q10 : 大地震で強い揺れを感じたとき、家庭内で最初に取るべき最も安全な行動はどれ?
地震の一次被害の多くは家具や照明器具の落下・転倒による負傷です。まず命を守るためには、揺れ始めて数秒以内に頭を守る姿勢を取ることが重要で、机にもぐり込みクッションなどで頭部を保護する行為が推奨されます。外へ飛び出すと瓦やガラスの落下に遭う危険が高く、火を消しに行く行動も移動中に転倒するリスクがあります。火元は地震計連動のガスメーターが自動で遮断する場合も多く、揺れの最中はまず“身の安全”が最優先と国や自治体の防災マニュアルでも強調されています。
まとめ
いかがでしたか? 今回は簡単な防災 おもしろクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は簡単な防災 おもしろクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。