地球上には驚くべき大きさや驚異的な能力を持つ生き物がたくさんいます。本クイズでは、最大サイズの哺乳類から、高電圧放電を生み出す魚、飛行能力に長けた昆虫まで、さまざまな生物の驚くべき特性について学びます。ダイナミックな生態と進化の歴史を垣間見ることができるでしょう。クイズの答えを見つけながら、生物の多様性の素晴らしさを感じていただければ幸いです。
Q1 : クマノミが共生関係を結ぶ刺胞動物はどれ?
クマノミはイソギンチャクの触手に含まれる刺胞毒に耐性を持つ特殊な粘膜を肌にまとい、イソギンチャクの中で外敵から身を守りながら生活する。代わりにクマノミは食べ残しや排泄物でイソギンチャクに栄養を与え、敵を追い払う行動も取る相利共生関係となっている。サンゴやクラゲ、ウニとはこのような双方向の利益を伴う常在的共生は確認されていない。
Q2 : 4つの胃室を使い反芻を行う代表的な家畜はどれ?
ウシは第1胃ルーメン、第2胃レチクルム、第3胃オマソム、第4胃アバソムの4部屋からなる複雑な胃を持ち、反芻によって繊維質の草を効率良く消化する。口で粗く噛んで飲み込んだ飼料をルーメンで微生物発酵させ、一度戻して再咀嚼し、栄養価を高めてから真胃で消化する仕組みである。ブタやウマ、イヌは単胃または後腸発酵型で反芻は行わない。四胃反芻動物の代表はウシである。
Q3 : 空中で後ろ向きに飛ぶことができる鳥はどれ?
ハチドリは翼を高速回転させるように動かすことで空中で静止したり、後ろ向き、横向きに飛ぶことができる唯一の鳥である。翼を8の字に描く可動範囲と、毎秒50回以上の羽ばたきが生み出す揚力が特殊な飛行を可能にする。カモメやスズメ、ムクドリは前進飛行のみで後退はできない。花の蜜を吸う際にホバリングや後退で位置調整できる機能はハチドリ科ならではの適応である。
Q4 : 外敵に襲われると尾を切り離して逃げることで知られる爬虫類はどれ?
トカゲ類の多くは尾椎に自切面と呼ばれる弱い構造を持ち、外敵が尾をつかむと筋肉を収縮させて切り離し、その間に逃走する。切れた尾は筋収縮で激しく動くため捕食者の注意をそらす効果がある。カメは甲羅が骨と癒合しており尾の自切は不可能、ヘビは尾椎構造が異なるため基本的に自切しない。ワニは硬い鱗と強靭な筋肉を持ち自切能力はない。したがって自切の代表はトカゲである。
Q5 : 最大600ボルトの高電圧を発生させる魚はどれ?
デンキウナギは南米の淡水魚で、体の約8割を占める電気器官により最大600ボルト近い放電を行い、小魚や水辺の哺乳類を感電させて捕食・防御に用いる。シビレエイも電気を発するが200ボルト程度で水中のみ、アカエイには強力な毒棘はあるが電気能力はない。サメの多くは弱い生体電流を感知できるが電気を生み出さない。高電圧発電という点で突出するのはデンキウナギである。
Q6 : 尻振りダンスで餌場の情報を仲間に伝える昆虫はどれ?
ミツバチは「ワグルダンス」と呼ばれる尻振りダンスで、餌場の方向と距離、豊かさを巣内の仲間に伝える高度な社会行動を持つ。ダンスの角度は太陽に対する方向を示し、振動の回数や時間は距離を示す。アリもフェロモンで情報共有するがダンスはしない。テントウムシやトンボは単独性昆虫でこのような複雑な情報伝達は行わない。従ってダンスによる通信を行うのはミツバチである。
Q7 : 卵を産む哺乳類として知られる動物はどれ?
哺乳類の大半は胎生だが、カモノハシは単孔目と呼ばれる原始的な系統で、卵を産み、孵化後に母乳で育てるという独特の繁殖形態を示す。卵は柔らかい革質で、母体外で約10日抱卵したのち孵化する。口先はアヒルの嘴に似た電気受容器を備え、水中で獲物の微弱電流を感知できる。カンガルーやコアラは有袋類、ヤマアラシは真獣類に属し胎生であるため、哺乳類で産卵する代表格はカモノハシである。
Q8 : 自力で羽ばたき飛行を続けられる唯一の哺乳類はどれ?
哺乳類の中で能動的な羽ばたき飛行を行えるのはコウモリだけである。コウモリは前肢の骨が大きく伸び、その間に薄い翼膜を張り、胸筋も発達しているため長時間の飛行や宙返りが可能だ。一方でモモンガやトビウサギ、トビリスなどの「飛ぶ」動物は皮膜で滑空するだけで自ら推力を生み出さない。鳥と同様の飛行能力を持つ哺乳類はコウモリ科の仲間約1400種に限られる。
Q9 : 陸上で最高速度を出せる動物はどれ?
チーターは脊椎の柔軟性と長い脚、軽量な体を活かして時速100〜120キロメートルのダッシュが可能で、わずか3秒ほどで100キロに到達する加速力を持つ。北米のプロングホーンは持久走では優れるが最高速度は約90キロで及ばない。ライオンや競走用の犬グレイハウンドも70キロ前後が限界で、瞬間的な最高速度の点ではチーターが陸上最速とされる。
Q10 : 地球上で最も大きい現生動物はどれ?
シロナガスクジラは現存するどころか地球史上でも最大級の動物で、成体は全長30メートルを超え、体重は150〜170トンに達する。心臓は小型車ほどの大きさで、一度の鼓動で人間約90人分の血液を送り出す力がある。舌の重量はアフリカゾウと同等で、血管の中を人が泳げるという誇張が出るほど巨大だ。比較対象のジンベエザメは魚類最大だが体重は20〜30トン、陸上最大のアフリカゾウでも7トン前後で規模が桁違いである。
まとめ
いかがでしたか? 今回は簡単な生き物クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は簡単な生き物クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。