北海道方言の『したっけ』は会話の中でどんな意味で使われる?
北海道弁の「したっけ」は「そうしたら」「それじゃあ」の意味で、会話の切れ目や別れ際の挨拶として使われます。語源は「したらば」が転じたものと言われ、明治期に開拓者を通じて定着しました。たとえば友人同士で「明日8時集合ね」「おう、したっけ!」と言えば「じゃ、またね」のニュアンスになります。接続詞としては「AしたっけB」の形で「AしたところBになった」と因果を示す用法もあり、文脈で機能が変わるのが特徴です。道外の人は聞き取れず「仕度系?」と勘違いすることもありますが、北海道ではテレビやラジオのパーソナリティも頻繁に口にするほど一般的。ビジネスでは標準語の「それでは」に置き換えると無難ですが、親しみを示したい場面で使うとローカルフレーバーが伝わります。