ドローンはより身近な存在となりつつあります。撮影、配送、点検など、さまざまな用途で活用されています。しかし、航空法の規制やドローン特有の機能など、まだ知らないことも多いのが現状です。そこで、ドローンクイズを通して、基礎的な知識を確認していきましょう。飛行ルールやセンサー、撮影機構など、ドローンに関する10の問題に挑戦してみてください。ドローンユーザーも、興味のある方も、クイズを解いて新しい発見をしていただければと思います。
Q1 : 日本でドローンを利用した貨物配送実証実験を初めて行った企業は?
楽天は日本国内で初めてドローンによる定期配送実証実験を2016年に行いました。ゴルフ場への軽食宅配サービスや、山間部での配送実験が話題になりました。ヤマト運輸や日本郵便、ソフトバンクもその後実験を行っていますが、日本初は楽天です。
Q2 : マルチコプタードローンで最も一般的なプロペラ数は?
現在のコンシューマー向けマルチコプタードローンで最も一般的なのは4枚のプロペラ(クワッドローター)です。安定性とコスト、整備性のバランスが良いからです。ドローン業界では4枚が主流で、より大型・高出力なモデルで6枚(ヘキサコプター)、8枚(オクトコプター)が使われます。
Q3 : 日本の航空法に基づき、『目視外飛行』の許可が必要な状況は?
ドローンの飛行は原則として、常に操縦者が直接目で機体を確認できる範囲内(目視内飛行)が基本です。ドローンが林や障害物の裏や操縦者の背後に回り、目視できなくなる場合や、FPVゴーグル等のみで操縦する場合は『目視外飛行』に該当し、国土交通大臣の許可が必要です。
Q4 : ドローンで立入禁止区域を意味する地図記号・空域マークは?
航空図やドローン飛行地図上で「P」は「Prohibited Area(進入禁止空域)」を表します。「R」は制限空域(Restricted Area)、「D」は危険空域(Danger Area)、「C」は管制空域(Control Area)と異なる意味を持ちます。ドローンパイロットは「P」空域内への無許可侵入を避けなければなりません。
Q5 : 日本国内でドローンを飛行させる際、義務付けられている登録対象は何g以上?
2022年6月以降、日本国内のドローン登録制度により、機体本体+バッテリーを含めて100g以上のドローンは必ず登録し、機体に登録記号の表示が義務付けられています。登録されていないドローンの飛行は法律違反となります。従来は200g未満でしたが、法改正で100g以上になりました。
Q6 : ドローンの国家資格『無人航空機操縦者技能証明』を取得するための最低年齢は?
2022年から開始された「無人航空機操縦者技能証明」(国家資格)は、第二種の場合は満16歳以上、第一種の場合は満18歳以上が必要です。一般的な趣味飛行には不要ですが、特定の業務や用途で法律上必要となります。選択肢の「16歳」が最低取得年齢の正答です。
Q7 : ドローン飛行時に係留義務がない空域はどこ?
日本の航空法では、空港周辺、人口集中地区(DID)、および150m以上の上空、国の重要施設周辺の飛行には厳しい規制や許可・届出が必要です。一方、人口集中地区外の一般的な上空であれば、航空法上、基本的な飛行ルールを守ることで係留義務なしで飛行できます。ただし地元のルールなどは要確認です。
Q8 : 映像撮影用のドローンがよく採用しているカメラ機構は?
ジンバルとは、カメラの揺れを自動的に補正し、滑らかな映像を撮影可能にする装置です。多くの空撮用ドローンは2軸または3軸ジンバルを内蔵しており、飛行時の振動や風によるブレを自動で補正します。チルトはカメラの上下動機構、テレメトリーは遠隔通信、モノポッドは一脚で用途が異なります。
Q9 : ドローンの姿勢制御システムでよく用いられるセンサーではないものは?
ジャイロセンサーは機体の傾きや回転を検知し、気圧センサーは高度を、GPSは位置や移動速度を把握するのに使用されます。赤外線センサーは障害物回避や接近検知など補助的に利用されることがありますが、姿勢制御の主要センサーではありません。基本的な姿勢制御には1~3が中心です。
Q10 : 日本の航空法で原則として許可なしで飛行できるドローンの重さの上限は?
日本の航空法では、重量200g未満のドローン(機体本体の重量+バッテリー)は、飛行に際して特別な許可不要で多くの地域で飛行できます。ただし、2022年以降、国土交通省の登録義務が「100g以上の機体」に適用されるようになり、多くのメーカーは99g未満の製品を作っています。しかし、許可なしで飛ばせる上限は「249g未満」です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はドローンクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はドローンクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。