患者さまの健康状態を把握する上で、バイタルサインの観察は看護師にとって最も重要な業務の一つです。看護 簡単クイズでは、感染予防や高齢者ケア、日常生活支援など、看護師に必要な基本的な知識について10問のクイズに挑戦していただきます。これらの問題を通して、日々の診療現場で求められる看護のエッセンスを確認できるはずです。クイズに答えながら、看護の基本を楽しく学んでみてください。
Q1 : 経口摂取が難しい患者への栄養管理方法で、正しいものはどれか?
経口摂取が困難な場合、患者の栄養状態を維持するために経管栄養が選択されます。これは、胃管や腸管を利用して、液状の栄養剤を直接送り込む方法です。絶食や水分補給だけでは栄養不良になりますし、無理な自力摂取の励ましは誤嚥リスクにもつながります。
Q2 : オムツ交換の際に注意すべきポイントはどれか?
オムツ交換では患者の羞恥心やプライバシーへの配慮が重要です。また、感染予防として手袋の着用や、皮膚の乾燥、無理のない体位変換なども大事なポイントです。患者の人間性を尊重したケアが質の高い看護の基礎となります。
Q3 : 医療用語でADLの意味として最も適切なものはどれか?
ADLとは、Activities of Daily Living(日常生活動作)の略で、食事・更衣・移動・トイレなど日常生活に必要な基本的動作のことを指します。看護では、患者のADLの維持や向上、支援が重要な役割となります。
Q4 : 高齢者にみられやすい身体的変化として正しいものはどれか?
加齢により腎機能は徐々に低下します。また皮膚は薄くなりやすく、汗の量や筋力も減少します。腎機能の低下により、薬剤の代謝や排泄にも影響が出るため、薬物療法の管理も看護の重要なポイントとなります。
Q5 : 注射針のリキャッピングが感染リスクになる理由は?
注射針のリキャッピング(使用後の針に再度キャップをする)は、最も重大な針刺し事故の原因となります。針刺し事故はB型・C型肝炎やHIVなど重大な感染症リスクの引き金になるため、日本の医療現場ではリキャッピングは禁止されています。
Q6 : 褥瘡の好発部位として適切でないものはどれか?
褥瘡(じょくそう)、いわゆる床ずれは、身体の骨が突出して圧迫を受けやすい部分に発生しやすいです。仙骨部や踵、後頭部が好発部位ですが、腹部は骨が突出しておらず体位変換や圧迫を受けにくいため、好発部位とは言えません。
Q7 : 熱発時の看護ケアで適切でないものはどれか?
熱が出ている場合に厚着をさせてしまうと、体内の熱が放散されにくくなり、体温上昇を助長してしまいます。そのため、適切な薄着とすることが重要です。水分補給や安静、氷枕による身体冷却は発熱患者への基本的な看護ケアです。
Q8 : 成人の正常な脈拍数の基準(安静時)として正しい範囲はどれか?
健康な成人の安静時脈拍は、おおよそ50~100回/分が基準です。これより多い場合を頻脈、少ない場合を徐脈と呼び、早期発見が重要です。脈拍は健康状態やストレス、発熱などによって変動するため、観察時には状況も考慮する必要があります。
Q9 : 手洗いの際、最も洗い残しやすい部位はどこか?
手洗いの際は、指先が最も洗い残しやすい部位と言われています。指先には多くの細菌が付着しやすいため、十分にこすることが感染予防の観点から重要です。適切な手洗い動作を守ることで、院内感染のリスクを減らすことができます。
Q10 : バイタルサインに含まれないものはどれか?
バイタルサインとは生命の基本的な指標であり、体温・脈拍・呼吸数・血圧が含まれます。身長はこれに含まれません。バイタルサインを測定することで、患者の生命状態や健康を評価することができます。看護師が患者の変化にいち早く気付くためにも、バイタルサインの観察は非常に重要です。
まとめ
いかがでしたか? 今回は看護 簡単クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は看護 簡単クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。