土木技術の基礎を学べる!「土木クイズ」10問
土木工事は私たちの生活に欠かせないインフラを支える重要な分野です。この記事では、コンクリートやダム、トンネルなど、土木工学の基礎知識を問う「土木クイズ」を10問ご紹介します。クイズを通して、日頃何気なく目にする土木施設の構造や役割について、より深く理解を深めていただければと思います。土木の仕組みや歴史、最新技術にも注目しながら、クイズに挑戦してみてください。土木に関心を持つ建築・土木系の学生さんはもちろん、一般の方々にも楽しんでいただける内容です。
Q1 : 日本の公共工事でよく使われる契約方式はどれか?
公共工事の契約形態の基本は「請負契約」です。発注者と受注者が契約を交わし、受注者が工事を完成させる責任を負う方式です。レンタルや賃貸、担保契約は公共工事では一般的ではありません。
Q2 : 地質調査方法で、ボーリング調査によって分かることはどれか?
ボーリング調査は、地中に孔をあけて土や岩石のサンプルを採取し、地層や地下水位を調査します。これにより地盤の性質や支持力、土質の分類など多くの情報が得られます。
Q3 : 道路構造におけるインターチェンジ(IC)の役割は何か?
インターチェンジ(IC)は、高速道路と他の道路との交差点を立体化し、車両が安全かつ円滑に道路間を行き来できるようにする施設です。歩行者用や美観目的ではありません。
Q4 : 土木施工で使用される杭の目的として該当しないものは?
杭は地盤の支持力向上や液状化防止、地盤改良など構造物の安定化を目的に打設されることが多いですが、「用水供給」を目的とすることはありません。用水供給はパイプや水路で行われます。
Q5 : 道路断面における中央部の盛り上がりを何と呼ぶか?
クラウン(またはカンバ)は、道路の中心部を両端より高くし、雨水の排水を良くするための構造です。スロープは斜面、カッターは切削機械、フィルは盛土を意味します。
Q6 : 日本の代表的なダム型式の一つで、コンクリートの重さで水圧を支えるダムは?
重力式コンクリートダムは、その名のとおりコンクリートの自重によって水圧を受け止める構造のダムです。アーチ式は曲げ応力で受けます。ロックフィルは岩石で造るダムで、バットレスは支柱で支えるものです。
Q7 : 河川の氾濫を防ぐために川沿いに築かれる土の堤防を何と呼ぶか?
河川の氾濫を防止するために築かれる土の構造物は「堤防」といいます。護岸は侵食から守るための構造です。導水路は水を別の場所に導くためのもので、水門は流量を調節するための施設です。
Q8 : 日本で最も長いトンネルはどれか?(2024年時点)
2024年現在、日本で最長のトンネルは青函トンネル(約53.85km)です。関門トンネルや新関門トンネルは本州と九州を結ぶトンネルですが、青函ほど長くありません。大清水トンネルも東北地方の長大トンネルですが青函には及びません。
Q9 : 道路橋の上部構造の形式でないものはどれか?
道路橋の上部構造には、桁橋・アーチ橋・トラス橋などがあります。杭橋は橋脚の支持方法に関するもので、上部構造形式ではありません。杭は下部構造の基礎部分となるため、選択肢の中で仲間外れです。
Q10 : コンクリートの主な材料として使われないものはどれか?
コンクリートは主にセメント・骨材(砂や砂利)・水で構成されます。鉄筋は鉄筋コンクリートの場合の補強材ですが、コンクリート自体の材料ではありません。一方で、アスファルトはアスファルトコンクリートなど別の舗装材料であり、普通コンクリートの材料とはなりません。
まとめ
いかがでしたか? 今回は土木クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は土木クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。