看護クイズ10問をお送りいたします。
看護師として最も大切なのは、患者さんのケアを適切に行い、安全を確保することです。本クイズでは、清潔ケア、呼吸管理、褥瘡予防、感染管理など、日常の看護実践に欠かせない知識を問います。看護の基本を再確認し、より良い医療提供につなげていきましょう。
Q1 : 摂食・嚥下障害がある患者に適した食事形態はどれですか?
摂食・嚥下障害がある患者に適した食事形態として、ペースト食が挙げられます。この食事形態は、咀嚼や飲み込みが困難な患者にとって、安全かつ適切に栄養を摂取するために工夫されています。ペースト食は、食材を細かくすりつぶし、柔らかい状態に加工することで、誤嚥のリスクを低減し、嚥下を補助する作用があります。
Q2 : 病室での感染予防策として最も重要なのはどれですか?
感染予防策として最も重要な手段の一つが、手指衛生です。医療従事者と患者の間で感染を防ぐために、アルコールベースの手指消毒剤を用いるか、石鹸と水で手を頻繁に洗浄することが推奨されています。手指衛生を適切に行うことで、病原菌の拡散を大幅に抑えることができ、院内感染のリスクを低減する効果があります。
Q3 : バイタルサインに含まれない項目はどれですか?
バイタルサインとは、患者の生命活動を評価する際に観察される基本的指標であり、通常、血圧、脈拍、呼吸数、体温が含まれます。血糖値は、糖尿病などの疾患管理においては重要ですが、バイタルサインには含まれません。血糖値の測定は、定期的な健康診断や病状の変化に対応する際に行われることが多いです。
Q4 : 酸素飽和度を測定する際に使用する機器はどれですか?
酸素飽和度を測定する際に使用する機器は、パルスオキシメーターです。この機器は、指先や耳たぶなどに取り付け、非侵襲的に血液中の酸素飽和度(SpO2)を測定します。正常な酸素飽和度は95%以上とされ、測定結果は即時に呼吸ケアや酸素療法の有効性を評価するために使用されます。低下が認められた場合は、早急な対応が必要です。
Q5 : 高齢者の口腔ケアの目的として正しいものはどれですか?
高齢者の口腔ケアの主な目的は、誤嚥性肺炎の予防です。口腔内の細菌が誤って肺に侵入することで肺炎を引き起こすことがありますが、定期的な口腔ケアにより細菌数を減少させることでリスクを下げることができます。歯磨きや口腔内清拭の徹底、義歯の清掃などを行い、口腔内の清潔を保つことが重要です。
Q6 : 中心静脈カテーテル挿入後の合併症として最も注意が必要なのは何ですか?
中心静脈カテーテル挿入後に発生しうる合併症の一つが気胸です。これは、カテーテルが誤って胸膜腔を穿刺した場合に発生し、肺が縮むことで呼吸困難が生じる可能性があります。気胸の早期発見は、胸部X線撮影などで行われ、緊急治療が必要となることがあるため、看護師は挿入後の監視を徹底し、呼吸音や呼吸状態の変化に注意を払うことが求められます。
Q7 : 褥瘡(じょくそう)の発生を予防するための基本的なケアはどれですか?
褥瘡は、長時間の圧迫により皮膚や組織が壊死する状態で、体位交換により予防が可能です。頻回な体位交換は、特定の部位にかかる圧迫を和らげるために行われます。褥瘡のリスクが高い患者には、2時間ごとを目安に体位を交換し、皮膚への圧力を均等に分散させ、適切なポジショニングを保つことが重要です。
Q8 : 心電図モニターのP波は何を示していますか?
心電図におけるP波は、心房の収縮を示しています。具体的には、心房の脱分極を反映しており、心房が血液を心室へと送り出す過程を表しています。正常なP波の形状やリズムは、心房において規則的に電気的興奮が発生していることを示すため、心房の機能やリズム異常の早期発見に重要な役割を果たします。
Q9 : 看護において、SOBとは何の略称ですか?
SOBは Shortness of Breathの略で、日本語では「息切れ」「呼吸困難」などと訳されます。医療現場では、患者の呼吸状態を評価する際に使用される重要な指標の一つです。息切れがある場合は患者の主観的な訴えだけでなく、呼吸音や酸素飽和度なども確認し、呼吸困難の程度を評価する必要があります。
Q10 : 清潔ケアにおいて、患者の体温保持が重要なのはなぜですか?
清潔ケアにおける体温管理は、感染症のリスクを下げるために重要です。体温が低下すると免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなるため、特に抵抗力の弱い患者においては体温の維持が大切です。具体的には、拭き取りの際に温かいタオルを用いるなどして、体温を保持するよう配慮が必要です。
まとめ
いかがでしたか? 今回は看護クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は看護クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。