エルビウム(記号Er)は元素周期表で原子番号68の元素です。ランタノイド系列に属する希土類金属で、周期表では第6周期の4fブロックに位置します。原子番号68という数値は原子核中の陽子数を示し、化学的性質や電子配置(Xe核外に4f12 6s2を持つ)を決定します。エルビウムはしばしば他のランタノイドと一緒に鉱石から分離され、光学材料やレーザー素材として利用されます。
Q1 : 酸化エルビウム(Er2O3)はガラスにどのような色をつけることで知られていますか? 緑色 青色 ピンク(淡紅色) 黒色
酸化エルビウム(Er2O3)はガラスやセラミックスに淡いピンク色や赤みがかった色調を与えることで知られています。エルビウムイオンの4f→4f準位間遷移が色の原因で、微量のドーピングでも特徴的なピンク色が現れます。この性質は装飾用ガラスや光学材料の色付けに利用され、同時に希土類元素特有の光学的応答が応用面で重要視されています。>
Q2 : エルビウムをドープしたYAGレーザー(Er:YAGレーザー)が主に発する波長はどれですか? 約2.94 µm(2940 nm) 約1.06 µm(1064 nm) 約10.6 µm(CO2レーザー領域) 約0.8 µm(800 nm帯)
Er:YAGレーザーはエルビウムイオンをドープしたイットリウムアルミニウムガーネット結晶を利し、主に約2.94 µm(2940 nm)の赤外線を発生します。この波長は水に対する吸収が非常に強いため、歯科や皮膚科など生体組織の切開や蒸散に適しており、医療用レーザーとして広く用いられています。エルビウムのイオン遷移がこの波長域の発光を引き起こします。
Q3 : 電気通信で用いられるエルビウムドープファイバー増幅器(EDFA)が主に増幅する波長帯はどれですか? 800 nm帯 約1.55 µm(1550 nm帯) 2.94 µm帯 10.6 µm帯
エルビウムドープファイバー増幅器(EDFA)は、エルビウムイオン(Er3+)の光学遷移を利用して光ファイバー通信で重要な波長帯、約1.55 µm(1550 nm帯)を増幅します。この波長帯は光ファイバーの損失が最小になるため通信で標準的に使われており、エルビウムの4I13/2→4I15/2遷移が増幅の基盤となります。EDFAは中継器や光増幅器としてインターネット基盤で広く利用されています。
Q4 : エルビウムを含む鉱物として典型的なのはどれですか? モナザイト(monazite)やバストネサイト(bastnäsite) 石英(quartz) 黄鉄鉱(pyrite) 方解石(calcite)
エルビウムは希土類元素の一つで、単独の鉱石としてではなく他の希土類元素とともに現れることが多いです。代表的な希土類鉱物にはモナザイト(monazite)やバストネサイト(bastnäsite)、またキセノタイム(xenotime)やエウクセナイト(euxenite)などがあり、これらの鉱物中にランタノイド元素群としてエルビウムが含まれます。採鉱・分離工程で化学的手法によりエルビウムが分離・精製されます。
Q5 : 元素としてのエルビウムは周期表のどの系列に属しますか? 遷移金属(transition metals) ランタノイド(lanthanides) アルカリ金属(alkali metals) ハロゲン(halogens)
エルビウムはランタノイド(lanthanides)系列に属する希土類金属です。ランタノイドは周期表の6周期に位置する4f軌道を部分的に満たす元素群で、典型的には+3酸化状態を取り、類似した化学的性質を示します。エルビウムはこの群の一員として、ほかのランタノイドとともに磁性やスペクトル特性、化学的挙動が類似しているため、分離と同定が専門的な処理を必要とします。
Q6 : 『エルビウム』という元素名はどこに由来していますか? エルフガン島(架空) ローマ神話の神の名 スウェーデンのYtterby(イッテルビー)鉱山の地名 発見者の姓に由来する地名ではない
エルビウム(erbium)の名前はスウェーデンのYtterby(イッテルビー)という鉱山名に由来します。19世紀にこの地域から採掘された鉱物から複数の希土類元素が見つかり、イットリウム(Y)、イッテルビウム(Yb)、テルビウム(Tb)、エルビウム(Er)といった元素名は同じ地名にちなみます。発見や命名の歴史は希土類研究の初期段階を象徴しています。
Q7 : エルビウムの原子番号は何番ですか? 66 67 68 69
エルビウム(記号Er)は元素周期表で原子番号68の元素です。ランタノイド系列に属する希土類金属で、周期表では第6周期の4fブロックに位置します。原子番号68という数値は原子核中の陽子数を示し、化学的性質や電子配置(Xe核外に4f12 6s2を持つ)を決定します。エルビウムはしばしば他のランタノイドと一緒に鉱石から分離され、光学材料やレーザー素材として利用されます。
Q8 : エルビウムを最初に発見した化学者は誰ですか? カール・グスタフ・モザンデル(Mosander) ソルヴェイ(Solvay) マルグラフ(Marggraf) ロベルト・ボイル(Boyle)
エルビウムは1843年にスウェーデンの化学者カール・グスタフ・モザンデル(Carl Gustaf Mosander)によって同定されました。モザンデルはイットリウムの酸化物(イットリウム酸)から分画操作を行い、新たな成分を分離してエルビウム(erbium)とテルビウム(terbium)を報告しました。元素名はスウェーデンのYtterby(イッテルビー)という鉱山名に由来し、イットリウム族の発見史に深く関わっています。
Q9 : エルビウムの化学で最も一般的な酸化状態はどれですか? +2 +3 +4 0(単体)
エルビウムは典型的なランタノイドで、化合物中では主に+3の酸化状態(Er3+)をとります。これは外側の6s電子と部分的に4f電子を失うことで安定化されるためで、酸化物(Er2O3)や塩(ErCl3など)ではEr3+が支配的です。+2の状態は特定条件下で観察されることがありますが、化学的安定性や存在比はEr3+に比べて稀です。
Q10 : エルビウムの基底状態の電子配置はどれですか? [Xe]4f11 6s2 [Kr]4d10 5s2 5p6 4f12 [Xe]4f12 5d1 6s1 [Xe]4f12 6s2
エルビウム(原子番号68)の基底状態電子配置は [Xe]4f12 6s2 です。これはキセノンの閉殻構造をコアとしており、その後に4f軌道に12個、6s軌道に2個の電子が入った構成を示します。4f電子は化学的に半閉殻的で局在化しているため、ランタノイド特有のスペクトル構造や磁気的性質を生みます。イオン化時には6s電子や一部の4f電子が関与しやすく、+3価が一般的になります。
まとめ
いかがでしたか? 今回はエルビウムクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はエルビウムクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。