ビデオカメラは写真撮影以上に様々な設定と技術が必要とされ、その奥深さは尽きることがありません。今回のビデオカメラクイズでは、絞り(f値)、シャッター速度、ISO感度、ホワイトバランスといった基本的な機能から、センサーサイズ、ローリングシャッター、NDフィルター、コーデックなど、より専門的な知識まで幅広く取り上げます。ビデオ撮影に必要不可欠な重要なポイントを10問にわたって問題形式でお届けしますので、是非ご挑戦ください。
Q1 : 光学式手ブレ補正(OIS)と電子式手ブレ補正(EIS)の違いで正しいものはどれか?
光学式手ブレ補正(OIS)はレンズ群やイメージセンサーを物理的に動かして入力光学経路を補正するため、画質劣化が少なく解像を保持したままブレを低減できる。一方、電子式(EIS)はフレーム間を解析して画角をクロップし補正することが多く、場合によってはカットアウトにより解像度や画角が制限される。用途や条件に応じて両者を組み合わせる設計も一般的である。
Q2 : 次のうち「イントラフレーム(Intra-frame)圧縮」を主に採用している動画コーデックはどれか?
Apple ProResは各フレームを独立して圧縮するイントラフレーム方式を採用することが多く、フレーム単位で高品質な画質を保ちながら編集耐性が高いのが特徴。H.264やHEVCは効率重視のインターフレーム(GOP)圧縮が一般的で、連続フレーム間で差分を取るため編集時の負荷や画質劣化の挙動が異なる。
Q3 : シネマ用語の「シャッター角が180度」とはフレームレート24fpsでおおよそどのシャッタースピードに相当するか?
シャッター角180度は、原理的に1フレームの露光時間がフレーム周期の半分になることを意味する。24fpsでは1フレームの周期が1/24秒=約0.04167秒なので、その半分は約1/48秒となり、自然なモーションブラー感を与える標準的な設定である。
Q4 : 色のサブサンプリング表記「4:2:2」は何を意味するか?
4:2:2は輝度成分(Y)がフルサンプリングされ、色差成分(Cb/Cr)は水平方向のサンプリングが半分であることを示す。これにより色の横方向解像は低下するが、輝度細部は維持され、カラーグレーディングやキーイングで扱いやすい点から放送業務用やプロシューマー向けで好まれるフォーマットである。
Q5 : アナモルフィックレンズを使う主な利点はどれか?
アナモルフィックレンズは光学的に横方向を圧縮して撮影し、後でデスクイーズすることでワイドな画角(シネマスコープ比)を得る方式。横方向に圧縮された光学特性により楕円形のボケや横に伸びる独特のフレアが生まれ、映画的なルックを作りやすい。画角や解像の扱い、収差特性は一般の球面レンズと異なるため注意が必要。
Q6 : 同一コーデックで符号化設定が同じ場合、ビットレートを高くすると一般にどのような効果があるか?
ビットレートはデータ量の指標であり、与えられた圧縮方式でビットレートを高めると、エンコードが画質を犠牲にする頻度や圧縮アーティファクトが減り、細部や動きの表現、色の階調保持が改善する。ただし、視感上の改善には頭打ちがあり、画質向上とファイルサイズの増大とのトレードオフがある。
Q7 : カメラの「f値(絞り値)」が主に制御するのは何か?
f値はレンズの開口(絞り)の相対的な大きさを示す数値で、同じ焦点距離ではf値を小さくすると開口が大きくなり入射光量が増え、被写界深度が浅くなる。逆にf値を大きくすると光量が減り被写界深度が深くなる。露光はシャッター速度、絞り、ISOの組合せで決まり、f値自体は露光と背景ボケ(ボケ味)に直接影響する重要な要素である。
Q8 : 同じ焦点距離のレンズを使った場合、どのセンサーサイズが最も浅い被写界深度(背景のボケ)を得やすいか?
フルサイズのセンサーは同じ画角と同じ絞り値の条件で、より浅い被写界深度を得やすい。これは大きなセンサーが同一の画角を得るために長めの焦点距離を必要とし、結果として被写界深度が浅くなるため。小型センサーでは同じ見た目にするために被写体に近づくなど工夫が必要になり、結果としてボケの出方が変わる。
Q9 : ローリングシャッターが原因で生じやすい映像の欠陥はどれか?
ローリングシャッターはセンサーを行単位で順次読み出す方式のため、カメラや被写体が高速で動くと異なる行が異なる時刻で露光され、結果として直線が斜めに歪んだり、回転するプロペラが曲がって見える「ジェロ効果」や傾きが発生する。モーションブラーや色収差とは発生原因や見え方が異なり、グローバルシャッターや高速シャッターで緩和される。
Q10 : NDフィルター(ニュートラルデンシティフィルター)の主な用途は何か?
NDフィルターは光量を均一に減衰させる中性濃度フィルターで、明るい環境でも絞りを開けて浅い被写界深度を得たり、一定のシャッター角(モーションブラー)を保つためにシャッタースピードを遅くしたりする際に用いられる。色かぶりが少ない高品質なものを選ぶことで色再現を損なわずに露出制御が可能になる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はビデオカメラクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はビデオカメラクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。