ヨガには奥深い歴史と哲学が息づいています。「アーサナ」や「チャクラ」「バンダ」など、様々な概念が知られていますが、その正しい意味や関係性を理解するのは難しいかもしれません。本クイズではヨガの基礎知識から応用まで、幅広い内容にチャレンジしていただきます。ヨガの本質を探る良い機会となれば幸いです。ヨガの魅力を存分に感じていただければと思います。
Q1 : サルヴァンガーサナ(肩立ちのポーズ)は通常どれに該当するか?
サルヴァンガーサナ(Sarvangasana)は通称「肩立ち」と呼ばれるポーズで、肩で体重を支えて背骨を垂直に立てる姿勢です。首に負担がかかりやすいため、首の既往症がある人は注意が必要で、ブロックや毛布などで支持を作るか代替ポーズを用いることが推奨されます。血液循環や内分泌系に対する影響があると考えられ、古典的には全身の流れを整える目的で行われてきましたが、安全な指導のもとで行うことが重要です。
Q2 : ヨーガでよく用いられる「微細なエネルギーセンター」の体系はどれか?
チャクラはインドに起源を持つ微細なエネルギーセンターの体系で、現代ヨーガでは一般に七つの主要チャクラ(ムーラダーラからサハスラーラまで)が広く参照されます。各チャクラは身体の特定部位に対応し、心理的・感情的・生理的な側面と関わるとされ、色や要素、マントラなどと関連付けられます。チャクラ概念はナーディやプラーナとともにエネルギーの流れを理解するための枠組みとして用いられますが、流派や伝統によって扱い方や数の定義に差があります。
Q3 : 「現代ヨーガ(指導としてのアーサナ・プラクティス)の父」としばしば称される近代の師は誰か?
ティルマライ・クシャマチャリャ(T. Krishnamacharya)は20世紀にインドで活動し、現代ヨーガの体系化と普及に大きく貢献した師匠としてしばしば「現代ヨーガの父」と呼ばれます。彼の弟子にはB.K.S.アイアンガー、K.パタビ・ジョイス、T.K.V.デシカチャーらがいて、それぞれが独自の流派(アイアンガー・ヨーガ、アシュタンガ・ヴィンヤサ、デシカチャーの個人化指導法)を発展させ世界に広めました。クシャマチャリャは伝統技術を現代的な健康や教育の場に適合させた点で重要です。
Q4 : スロート(喉)の位置にあるチャクラはどれか?
喉のチャクラはヴィシュッダ(Vishuddha)で、一般に第五チャクラとされます。位置は喉周辺で、コミュニケーション、表現、真実性と関係し、色は青、元素は空(アーカーシャ)に関連付けられることが多いです。ヴィシュッダは声帯や甲状腺など身体機能とも結びつけられ、マントラでは「HAM(ハム)」が対応するとされます。チャクラ体系は流派により異なる説明や数え方がありますが、現代ヨーガでは7つの主要チャクラの一つとしてヴィシュッダが喉に位置することが一般的です。
Q5 : 古典的なアシュタンガ(八支則)に含まれないものはどれか?
アシュタンガ(八支則)はパタンジャリの『ヨーガ・スートラ』に示される八つの段階で、ヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナーヤーマ、プラティヤーハーラ、ダーラナ、ディヤーナ、サマディから構成されます。サーンキヤ(サーンキャ)はヨーガと理論的・哲学的に深い関係を持つ古代の二元論的哲学体系ですが、それ自体は八支則の一要素ではありません。したがって選択肢の中でアシュタンガに含まれないのはサーンキヤです。
Q6 : 交互鼻孔呼吸として知られる呼吸法(ナーディ・ショーダナ)はどれか?
ナーディ・ショーダナ(Nadi Shodhana)とは左右の鼻孔を交互に使って呼吸するプラーナーヤーマの一つで、古典的にはナディ(エネルギー経路)を清める目的で行われます。右鼻孔・左鼻孔の閉塞を手で交互に行い、吸息と呼息を規則的に行うことで自律神経のバランスを整え、心を落ち着ける効果が期待されます。ウジャイは喉を使った抵抗呼吸、カパラバティは速く力強い腹部主導の呼気を伴う浄化的呼吸法、バストリカは力強い呼吸のリズムを持つ技法で、それぞれ異なる目的と手法を持ちます。
Q7 : 妊娠初期に一般的に避けるべきとされる呼吸法はどれか?
カパラバティは短く力強い腹部収縮を用いる浄化的プラーナーヤーマで、腹部に強い圧力がかかるため妊娠中(特に初期)には一般的に避けられます。妊娠中は腹部や子宮への物理的・循環的影響を最小限にする必要があるため、穏やかでコントロールされた呼吸法(深い腹式呼吸や穏やかなアヌロマ・ヴィローマなど)が推奨されます。個別の健康状態によって異なるため、医師や経験あるインストラクターと相談することが重要です。
Q8 : ヨーガで言う「バンダ(bandha)」とは主に何を指すか?
バンダはサンスクリットで「結ぶ」「閉める」を意味し、ヨーガでは身体の内部で意識的に行うエネルギーのロックや締め付けを指します。代表的なものにムーラ・バンダ(会陰部の締め)、ウディヤナ・バンダ(腹部の引き上げ)、ジャーランダラ・バンダ(喉の締め)などがあり、これらはプラーナの流れを制御し、呼吸法や瞑想、アーサナの実践を支えるために用いられます。バンダは物理的な筋収縮だけでなく、意識と呼吸の連動が重要です。
Q9 : 「アーサナ(asana)」の語源と意味はどれか?
「アーサナ」はサンスクリット語で「座ること」「安定した状態」を意味し、伝統的には瞑想や修行を行うための安定で快適な姿勢を指します。パタンジャリのヨーガ・スートラ(2.46)で「स्थिरसुखमासनम्(sthira sukham asanam)=安定と快適さがアーサナである」と述べられているように、単なる柔軟性や難易度ではなく、長時間保てる安定性と快適さが本質です。後のハタ・ヨーガや現代のヨガでは立位や前屈・後屈など多様なポーズも「アーサナ」に含められますが、その根本は身体と心の安定を通じて瞑想や呼吸の実践を支えることにあります。
Q10 : パタンジャリの説く「八支則(アシュタンガ)」に含まれるものはどれか?
パタンジャリの『ヨーガ・スートラ』はヨーガ実践を八つの段階(アシュタンガ)として整理しており、ヤマ(禁戒)、ニヤマ(勧戒)、アーサナ(姿勢)、プラーナーヤーマ(呼吸制御)、プラティヤーハーラ(感覚の制御)、ダーラナ(集中)、ディヤーナ(瞑想)、サマディ(悟り)を含みます。したがって「アシュタンガ」は八支則そのものを指す用語で、ヨーガ実践の体系名です。サーンキヤは古代インドの哲学体系でヨーガ思想と深い関係はありますが、八支則そのものではありません。