ジョージアは南コーカサス地域に位置する歴史ある国で、豊かな文化遺産と自然を有しています。本記事では、首都の成り立ちや言語、地理、宗教、文字、政治体制など、ジョージアについての様々な側面に焦点を当てたクイズを紹介します。ソ連時代を経て独立を果たしたジョージアの姿を、これらのクイズを通して探ってみましょう。
Q1 : ジョージアで伝統的に用いられる土器『クヴェヴリ(kvevri)』は主に何に使われるか?
クヴェヴリ(kvevri)はジョージア伝統の大型の土器で、主にワインの発酵と貯蔵に用いられてきました。地中に埋めて使用することが多く、ブドウの果汁を果皮ごと醸造して自然発酵させるジョージア伝統の『クヴェヴリ方式』は、独自の色や香り、タンニンを生み出します。この技法と文化はユネスコの無形文化遺産にも登録されており、ジョージアが「ワイン発祥の地」の一つとされる所以となっています。
Q2 : ジョージアで多数派を占める宗教はどれか?
ジョージアではグルジア正教会(正式にはジョージア使徒正教会)が多数派であり、東方正教会の一教会として自立(自教会)を保っています。キリスト教は4世紀ごろに国教化され、長い歴史を通じて国民文化や建築、祝祭に深く根付いてきました。トビリシや各地方には古い教会や修道院が数多く残り、宗教行事や巡礼も日常的に行われています。ソ連時代の抑圧を経て、近年は宗教的な復興が見られます。
Q3 : ジョージアの西側はどの海に面しているか?
ジョージアの西側は黒海に面しています。黒海沿岸には重要な港湾都市であるバトゥミやポティがあり、海岸線は観光や交易、港湾物流の面で重要な役割を果たしています。黒海はトルコやルーマニア、ウクライナ、ロシアなどとも接する海域で、気候や生態系にも影響を与えています。ジョージアの海岸部は保養地としての開発も進み、地域経済に寄与しています。
Q4 : ジョージア憲法で自治共和国として位置づけられている地域は次のうちどれか?
ジョージアの憲法上はアジャラ自治共和国(Adjara Autonomous Republic)とアブハジア自治共和国が自治共和国として位置づけられています。アジャラは黒海沿岸の地域で、バトゥミを中心とした比較的安定した自治体として機能しています。一方、南オセチアやアブハジアは実効支配や国際政治の複雑な状況により、ジョージア政府と分離した統治が行われており、法的・国際的な扱いは複雑です。チェチェンやイングーシはロシア連邦内の民族地域であり、ジョージアの自治共和国ではありません。
Q5 : 現代ジョージア文字(ムフェドゥリ/Mkhedruli)の文字数はおおよそ何文字か?
現代ジョージア文字(ムフェドゥリ/Mkhedruli)は一般に33文字で構成されるとされています。歴史的には文字数が変遷しており、古い時代には38字や40字に近い体系が使われていた時期もありますが、現在の日常表記で用いられるムフェドゥリは33文字でOKです。ムフェドゥリは手書き・印刷ともに使われ、ジョージア語の音韻体系を表記するための標準的な書記法となっています。
Q6 : ジョージアが2014年にEUと締結した重要な協定はどれか?
ジョージアは2014年に欧州連合(EU)と協定(Association Agreement)を結び、その一部に深く包括的な自由貿易協定(Deep and Comprehensive Free Trade Area, DCFTA)が含まれています。これは貿易・規制・行政面でEUとの調整を深めるもので、ジョージアの経済・法律改革を後押しする枠組みとして重要です。EUとのこの協定はジョージアの欧州統合志向を象徴するもので、関税同盟や加盟条約とは異なります。}
Q7 : ジョージアの首都はどれか?
ジョージア(グルジア)の首都はトビリシ(Tbilisi)です。トビリシはクーラ川(現地名:ムトクヴァリ)沿いに位置し、少なくとも紀元5世紀ごろにワフタンゴ1世(ワフタング・ゴルガサリ)によって建設されたとの伝承があります。歴史的に東西交易の要衝であり、現在は政治・経済・文化の中心地として機能しています。旧市街には温泉や城塞、正教会の寺院が残り、近代的な行政機関や大学、博物館も集中しています。ソビエト崩壊後の国家再建期にもトビリシは中心的役割を果たしました。
Q8 : ジョージア語(グルジア語)はどの言語族に属するか?
ジョージア語はカルトヴェリ語族(Kartvelian)に属する言語で、これは南コーカサス地域に固有の語族です。カルトヴェリ語族にはジョージア語(サカルトヴェロ語)を含む複数の言語があり、インド・ヨーロッパ語族やテュルク語族とは系統的に異なります。ジョージア語は独自の文字体系を持ち、古くからアソムトルリ、ヌスフル、ムフェドゥリの三つの書記体系が存在します。現代ではムフェドゥリ(Mkhedruli)が日常的に用いられており、言語学上も興味深い屈折や動詞体系を有しています。
Q9 : ジョージア国内で最も標高が高い山はどれか?
ジョージア国内で最も高い山はシュハラ山(Shkhara)で、グレートコーカサス山脈の一部に位置します。標高は約5,193メートルとされ、ジョージア北西部のスヴァネティ(Svaneti)地方に近い地域にあります。シュハラは氷河や氷壁を伴う険しい山容で、登山家やアルピニストにとって手強い対象です。カズベキは約5,047メートルで有名な山ですが、ジョージア内での最高峰はシュハラであり、エルブルスはロシア領にあります。
Q10 : ジョージアの独立記念日(第一次独立の記念日)はいつか?
ジョージアが第一次に独立を宣言した日として国の公式な独立記念日は毎年5月26日です。1918年5月26日に民主共和政の樹立が宣言され、第一次世界大戦後に独立した出来事を記念しています。一方で、4月9日は1989年のトビリシ事件や1991年の再独立に関連する重要な日であり国民にとって歴史的意味合いが強い日ですが、正式な第一次独立の祝日は5月26日とされています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はジョージアクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はジョージアクイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。