アイルランドは古くから独自の文化と伝統を持つ島国です。その歴史と魅力を探るべく、本記事では「アイルランドクイズ」と題して10の問題をご紹介します。アイルランドの首都や公用語、守護聖人、地理、通貨、文学、スポーツ、そしてシンボルなど、様々な側面について考えていただくことでしょう。アイルランドについてのご知識を深めていただければ幸いです。クイズの内容をお楽しみください。
Q1 : アイルランド(共和国)が欧州共同体(EEC=現EU)に加盟したのはいつか? 1957年 1949年 1965年 1973年
アイルランド共和国は1973年1月1日に欧州共同体(EEC)に加盟しました。同時にデンマークとイギリスも加盟しており、この加盟により経済協力と市場統合が進みました。1949年はアイルランドが連邦から完全な共和制を宣言した年であり、1957年はローマ条約締結の年(EECの創設)、1965年に特別な加盟年はありません。1973年の加盟は現代の欧州関係における重要な転換点でした。
Q2 : 伝統的なバット(小さな木製のスティック)を使うアイルランドの民族競技はどれか? ゲーリックフットボール(Gaelic football) サッカー(Football) ハーリング(Hurling) ホッケー(Hockey)
ハーリング(Hurling)はアイルランド固有の古代競技で、両手で扱う短い木製のバット(hurley)と小さな球(sliotar)を用いるスピードと技術を要するスポーツです。ゲーリックフットボールは手と足を使う別の民族競技で、サッカーやラグビーとは異なるルールを持ちます。ハーリングは数千年の歴史を有し、アイルランド文化の重要な一部となっています。
Q3 : アイルランドの国家や公的紋章にしばしば描かれている伝統的な楽器は何か? シャムロック トライアングル ハープ バグパイプ
アイルランドの国章や多くの公的シンボルには伝統的な弦楽器である『ハープ(harp)』が描かれています。ハープは長年にわたり国家的な象徴となり、政府の文書や硬貨、公式旗などに使用されています。一方、シャムロック(三つ葉のクローバー)は聖パトリックに関連する象徴として広く親しまれていますが、公式の国章としてはハープが代表的です。
Q4 : アイルランドの守護聖人として広く知られるのは次のうち誰か? 聖ジョージ(Saint George) 聖アンドリュー(Saint Andrew) 聖パトリック(Saint Patrick) 聖デイビッド(Saint David)
聖パトリック(Saint Patrick)はアイルランドの守護聖人として最も知られており、毎年3月17日のセント・パトリックス・デーはアイルランドのみならず世界各地で祝われます。5世紀にキリスト教を布教したとされ、クローバー(三つ葉)を用いて三位一体を説明した伝説などが伝わっています。祝日は宗教的行事に留まらず、パレードや緑色の服装・装飾を伴う文化的・観光的行事として定着しています。
Q5 : 北アイルランドで最大の都市はどれか? コーク ダブリン デリー(ロンドンデリー) ベルファスト
ベルファスト(Belfast)は北アイルランドの最大かつ行政・経済の中心都市です。産業革命期には造船業で繁栄し、タイタニック号が建造されたことでも有名です。ダブリンはアイルランド共和国の首都、コークは南部の主要都市、デリー(ロンドンデリー)は北西部の歴史的都市ですが、人口・経済規模ではベルファストが最大です。北アイルランドは英国の一部であり、政治的・宗教的歴史が複雑です。
Q6 : アイルランド(島)の最高峰はどれか? カラントゥーヒル(Carrauntoohil) ベン・ネヴィス(Ben Nevis) スリーヴ・ドナルド(Slieve Donard) クローグ・パトリック(Croagh Patrick)
カラントゥーヒル(Carrauntoohil)はアイルランド共和国コーク県とケリー県の境界に位置し、標高は約1041メートルで島の最高峰です。ベン・ネヴィスはスコットランド(英国)にあり、アイルランド島の山ではありません。スリーヴ・ドナルドは北アイルランドの最高峰の一つで、クローグ・パトリックは巡礼で知られる独立した聖なる山ですが、標高はカラントゥーヒルよりずっと低いです。
Q7 : アイルランド共和国がユーロ導入以前に使用していた通貨の名称は何か? イングランド・ポンド(Pound Sterling) アイルランド・ポンド(Irish pound/Punt) ユーロ(Euro) アメリカドル(US Dollar)
アイルランド共和国は通貨としてかつて「アイルランド・ポンド」(Irish pound、現地語でpunt)を使用していました。1999年に欧州通貨単位への参加を経て、実際の紙幣・硬貨でのユーロ導入は2002年で、それ以降ユーロが法定通貨となりました。イギリスのポンド(Pound Sterling)は北アイルランドを含む英国の通貨であり、アイルランド共和国とは別です。
Q8 : 代表作『ユリシーズ』の著者は誰か? W. B. イェイツ(W. B. Yeats) ショーン・オケイシー(Seán O'Casey) ジェイムズ・ジョイス(James Joyce) オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)
『ユリシーズ』(Ulysses)はアイルランド出身の作家ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)によって書かれ、20世紀文学の重要作とされています。1922年に発表され、ダブリンを舞台に一日の出来事を詳細かつ革新的な文体で描き、意識の流れなど実験的技法を用いました。イェイツやワイルド、オケイシーも著名なアイルランド作家ですが、『ユリシーズ』の作者はジョイスです。
Q9 : アイルランドの首都はどこか? ダブリン ベルファスト コーク ゴールウェイ
ダブリン(Dublin)はアイルランド共和国の首都かつ最大の都市であり、政治、経済、文化の中心地です。古代からの居住地であり、ノルマン時代以降に発展しました。ベルファストは北アイルランドの最大都市、コークとゴールウェイはそれぞれ南西と西部の主要都市で、いずれも重要な歴史的・文化的役割を持ちますが、国家としての首都はダブリンです。ダブリンには国会(Dáil Éireann)、大統領府(Áras an Uachtaráin)や主要な博物館・大学が集中しています。
Q10 : アイルランドの公用語として認められている言語の組み合わせはどれか? 英語のみ 英語とアイルランド語(ゲール語) アイルランド語のみ 英語とスコットランド・ゲール語
アイルランドでは英語とアイルランド語(Irish、通称ゲール語)が公用語とされています。1922年の独立以降、アイルランド語の復興が憲法上掲げられ、現在も学校での教育や公的表示、放送での使用が推奨されています。ただし日常的に広く使われているのは英語であり、アイルランド語は特に西部のGaeltacht(ゲール語圏)で日常語として残っています。両言語は法的地位を共有していますが、使用頻度や地域による差があります。
まとめ
いかがでしたか? 今回はアイルランドクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はアイルランドクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。