夢のような自然景観や、福祉が先進的な国として知られるノルウェー。ノルウェーの歴史や文化、風物を深く知るために、ここではそのクイズに挑戦してみましょう。ノーベル平和賞の授賞式会場、最大の氷河、公用語の標準語、石油産業の興隆など、多岐にわたる分野について全10問をお届けします。ノルウェーという魅力的な国への理解を深めていただければ幸いです。
Q1 : ノーベル平和賞の受賞者を選定するノルウェー・ノーベル委員会の委員は誰が任命するか?
ノーベル平和賞を選定するノルウェー・ノーベル委員会の委員はノルウェー議会(ストーティング)によって任命される。アルフレッド・ノーベルの遺言に従い、平和賞のみがノルウェー側の機関で選定される仕組みであり、他のノーベル賞はスウェーデンの各機関が担当する点で異なる。委員会は通常5名で構成され、政治的に独立した立場から候補者を選考することが求められている。
Q2 : ノルウェーの電力供給において最も大きな割合を占める発電方式はどれか?
ノルウェーの電力供給は圧倒的に水力発電が中心で、国内総発電量の大部分を占めている。地形と豊富な降水によりダムと貯水池を用いた水力発電が発達しており、原子力発電所は存在しない。近年は風力発電も導入が進むものの、総体では水力が主要な基幹電源であり、電力のほとんどをクリーンな再生可能エネルギーで賄っている状況である。
Q3 : ノルウェーの人口はおおよそ何人か(最新の目安)?
ノルウェーの人口はおおむね約550万人前後である(2020年代前半の目安として約5.4〜5.6百万程度)。人口は都市部に集中しており、首都オスロとその周辺に多くの人が居住する。近年は移民と自然増により緩やかに増加しており、人口密度はヨーロッパ内でも低い部類に入るが、生活水準や福祉指標は高い国である。
Q4 : ヘンリック・イプセンの代表作で、妻ノラの自立と結婚制度への批判を描いた戯曲はどれか?
ヘンリック・イプセンの『人形の家』(A Doll's House)は、主人公ノラが家庭内の役割や結婚制度に疑問を抱き最終的に自立を選ぶ物語で、19世紀末の社会規範に対する鋭い批判として国際的に評価されている。発表当時は論争を呼び、女性の権利や個人の自由を巡る議論を喚起した。イプセンは近代劇の先駆者とされ、この作品はその代表作の一つである。}
Q5 : ノルウェーの首都オスロで毎年ノーベル平和賞の授賞式が行われる会場はどこか?
オスロ市庁舎がノーベル平和賞の授賞式会場として知られている。アルフレッド・ノーベルの遺言により平和賞だけはストックホルムではなくオスロで授与されることになり、授賞式は毎年12月10日にオスロ市庁舎で行われる。ノーベル平和センターは受賞に関する展示や教育を行う施設であり、ストックホルム市庁舎は他のノーベル賞の晩餐会会場である点が混同されやすいが、授賞式自体はオスロ市庁舎である。
Q6 : ノルウェー本土で最大の氷河はどれか?
ノルウェー本土(大陸側)で最大の氷河はヨステダールスブリーン(Jostedalsbreen)である。面積は数百平方キロメートルにのぼり、ヨステダールスブリーン国立公園として保護されている。フォルゲフォナやスヴァルティセン、ハルダンゲルヨークルも著名な氷河であるが、規模ではヨステダールスブリーンが最大であり、氷河学やツーリズムの面でも重要な位置を占めている。
Q7 : ノルウェーの公用語の書記体系で、公式に認められている2つの標準語は何か?
ノルウェーの正式な書記標準はブークモール(Bokmål)とニーノシュク(Nynorsk)の二つがある。ブークモールはデンマーク語の影響を受けた歴史的経緯を持ち、都市部で広く使われる。一方ニーノシュクは19世紀にイヴァール・オーセンらが方言を基に体系化したもので、地方の方言的要素を反映している。加えてサーミ語は先住民族言語として法的保護があり一部地域で公用語扱いされるが、国家的に認められた書記標準としては前述の二つが中心である。
Q8 : ノルウェーが北海で大規模な石油生産国になったきっかけとされる油田の発見は何年か?
ノルウェーの北海油田開発が本格化した契機は1969年のエコフィスク(Ekofisk)油田発見である。この発見を受けて1970年代に商業的な生産が始まり、ノルウェー経済は石油・ガス開発によって大きく変貌した。国は石油収入を長期的に管理するため政府年金基金(いわゆるオイルファンド)を設立し、国営企業や規制を通じて資源を管理してきた点が重要である。
Q9 : ユネスコの世界遺産に登録されているノルウェーのフィヨルドはどれか?
ユネスコ世界遺産に登録されている西ノルウェーのフィヨルド群の代表として、ゲイランゲルフィヨルド(Geirangerfjord)とナーロイフィヨルドが知られている。ゲイランゲルフィヨルドは急峻な崖や著名な滝(七つの姉妹など)で観光的に有名で、2005年に西ノルウェーのフィヨルド群として世界遺産に登録された。ソグネフィヨルドやハルダンゲルフィヨルド、リーセフィヨルドは著名だが、世界遺産登録の対象とは異なる。
Q10 : ノルウェーの建国記念日、つまり憲法記念日は何月何日か?
ノルウェーの憲法記念日は5月17日で、1814年に制定された憲法を記念する国民の祝日である。ノルウェー語ではGrunnlovsdagen(憲法の日)と呼ばれ、子どもたちのパレードや国旗掲揚などが行われることが特徴的で、国民的な祝祭日として広く祝われる。これはノルウェーの国家意識や独立の象徴として重要である。
まとめ
いかがでしたか? 今回はノルウェークイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はノルウェークイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。