スペインには17の自治共同体(comunidades autónomas)があり、それぞれが独自の議会や政府を持ち、教育や保健などの権限を有しています。また、自治都市のセウタとメリリャを含めると、スペインの自治体数は合わせて19となります。この記事では、スペインの地理、歴史、文化、建築など、多岐にわたるトピックについて10の興味深いクイズを紹介します。スペインの魅力を探るうえでの手がかりになれば幸いです。
Q1 : 次のうち、スペインで話されているがインド・ヨーロッパ語族に属さない言語はどれですか? バスク語(エウスカラ) カタルーニャ語 ガリシア語 スペイン語(カスティーリャ語)
バスク語(エウスカラ)は、スペイン北部とフランス南西部にまたがる地域で話される言語で、系統的にインド・ヨーロッパ語族に属さない孤立言語(言語学的孤立体)です。起源ははっきりしておらず、周囲のロマンス諸語であるカタルーニャ語やガリシア語、カスティーリャ語(スペイン語)とは系統が異なります。スペインにおける文化的多様性の象徴の一つです。
Q2 : スペイン国旗の3本の横帯(赤・黄・赤)で、中央の黄色の帯は赤の帯の何倍の幅ですか? 同じ幅 2倍 3倍 半分
スペイン国旗は赤・黄・赤の三帯で構成され、中央の黄色の帯は上下の赤い帯の幅の2倍に設定されています。比率で表すと赤:黄:赤が1:2:1の比になり、黄色帯が中央で強調されるデザインです。この比率はスペインの国旗法等で規定されており、正式な作成や表示に際して守られる寸法比です。
Q3 : 巡礼道『サンティアゴ・デ・コンポステーラの道』(カミーノ・デ・サンティアゴ)の最終到達地はどの都市ですか? レオン ブルゴス サンティアゴ・デ・コンポステーラ オビエド
カミーノ・デ・サンティアゴの主要な巡礼路の最終到達地はガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラで、巡礼者は大聖堂に安置されたとされる使徒ヤコブの遺骸を訪れることを目的とします。中世以来の宗教的・文化的伝統を持ち、現在でも世界中から巡礼者や観光客が訪れる重要な聖地であり、歴史的中心地区は世界遺産に登録されています。
Q4 : バルセロナのサグラダ・ファミリアの主要な建築家は誰ですか? サンティアゴ・カラトラバ ラファエル・モネオ ダニエル・リベスキンド アントニ・ガウディ(ガウディ)
サグラダ・ファミリアはカタルーニャの建築家アントニ・ガウディの代表作で、彼が19世紀末から20世紀初頭にかけて設計を大幅に手掛けました。ガウディは有機的で独創的な曲線や装飾を特徴とするモダニズム建築の巨匠で、サグラダ・ファミリアは未完ながら彼の建築理念が色濃く反映された作品であり、現在も建設が続けられています。
Q5 : スペインが欧州共同体(現・欧州連合)に加盟した年はいつですか? 1975年 1986年 1992年 2004年
スペインは欧州共同体(EC、現在のEU)に1986年に加盟しました。フランコ独裁の終焉後に民主化を果たしたスペインは経済・政治統合を進めるため加盟交渉を行い、1986年1月1日に正式加盟しました。これにより市場アクセスの拡大や構造援助の受け入れが進み、欧州との関係が深まりました。
Q6 : トマトの投げ合いで知られる祭り「ラ・トマティーナ」が毎年開催されるのはどの町ですか? ブニョール(Buñol) パンプローナ バレンシア バルセロナ
ラ・トマティーナはスペインのバレンシア州にある小さな町ブニョールで毎年開催されるトマトを投げ合うユニークな祭りです。元々は地元の行事から発展したもので、参加者が大量の熟したトマトを投げ合って楽しむものであり、国際的にも知られる観光イベントとなっています。開催日は通常8月の最終水曜日前後です。}
Q7 : スペインにはいくつの自治州(自治共同体、comunidades autónomas)がありますか? 17 15 19 21
スペインは17の自治共同体(comunidades autónomas)から構成されています。これはスペイン本土と島嶼部を含む第一階層の自治単位で、それぞれが独自の議会や政府を持ち、教育や保健などの権限を有します。なお、自治共同体とは別に、スペインには自治都市としてセウタとメリリャの2市があり、自治共同体の数にこれら自治都市を含めると数え方によって合計が変わる点に注意が必要です。
Q8 : ピカソはどの都市で生まれましたか? バルセロナ マドリード マラガ セビリア
パブロ・ピカソは1881年に現在のスペイン、アンダルシア州のマラガで生まれました。幼少期はマラガで育ち、その後バルセロナで芸術活動を始め、やがてパリへ移ってキュビスムをはじめとする前衛的な作風で国際的名声を得ました。現在マラガにはピカソ美術館(Museo Picasso Málaga)が設けられ、出身地としての遺産と作品が保存・公開されています。
Q9 : スペインの領土で最も標高が高い山はどれですか?(最高峰) ムルシアのムルサセン(Mulhacén) アネト(Aneto) ピコ・ベレータ(Pico Veleta) テイデ(Teide)
スペインの最高峰はカナリア諸島テネリフェ島にある火山、テイデ(Pico del Teide)で標高は約3,718メートルです。テイデはスペイン国内で最も高く、大西洋でも最高峰の一つとされ、テイデ国立公園はユネスコの世界遺産に登録されています。本土の最高峰はシエラネバダ山脈のムルハセン(ムルサセン)で約3,479メートルです。
Q10 : 現行のスペイン憲法は何年に制定されましたか? 1975年 1978年 1982年 1931年
現行のスペイン憲法は1978年に国民投票を経て承認されました。フランコ独裁体制終焉後の民主化移行期(トランシシオン)の成果として制定され、立憲君主制と地域自治を規定し、基本的人権や権力分立を明確にしました。1978年憲法はスペインの政治体制と自治共同体の枠組みの基礎となっています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はスペインクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はスペインクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。