メキシコの最高峰はピコ・デ・オリサバ(Citlaltépetl, 英語名:Pico de Orizaba)で、標高は約5,636メートルです。これはメキシコ国内の最高峰であるだけでなく、北アメリカ大陸ではデナリ(マッキンリー)、ローガン山に次ぐ第3位の高さを誇ります。ピコ・デ・オリサバは活火山の成因を示す成層火山で、メキシコのヴェラクルス州とプエブラ州の州境近くに位置し、登山や地質学的研究の対象としても知られています。
Q3 : メキシコ革命で南部の農民運動を主導し、『アジョラ計画(Plan de Ayala)』で土地改革を掲げた人物は誰か。
南部メキシコの農民運動を率いたのはエミリアノ・サパタ(Emiliano Zapata)です。サパタは主にモレロス州を中心に地主支配に対する土地の再配分を求め、1911年以降『Plán de Ayala(アヨラ計画)』を掲げて土地改革を主張しました。彼のスローガン『土地と自由(Tierra y Libertad)』は農民の要求を象徴し、メキシコ革命後の土地政策や社会運動に大きな影響を与えました。サパタは1919年に暗殺されましたが、その思想は現在もメキシコの政治・社会史で重要視されています。
テオティワカン遺跡はメキシコ州(Estado de México)に位置しており、メキシコシティの北東約40キロメートルにあります。テオティワカンは古代において非常に重要な都市で、『死者の大道(Avenue of the Dead)』や太陽のピラミッド・月のピラミッドなどの壮大な建造物が残っています。ユネスコの世界遺産にも登録されており、その規模や都市計画は古代メソアメリカ文明の中心地の一つとして高く評価されています。遺跡群は観光資源かつ考古学研究の重要拠点です。
Q6 : メキシコの通貨単位は何か。
メキシコの通貨単位はメキシコペソ(peso、通貨コード:MXN)です。記号は通常「$」が用いられますが、混同を避けるためにMXNと表記されることがあります。メキシコペソは長い歴史を持ち、スペイン植民地時代の銀貨に由来する通貨制度が基礎となっています。中央銀行はBanco de Méxicoで、通貨の発行と金融政策を担っています。国際的な為替相場では米ドルとの取引が特に重要であり、観光や貿易の場面で両通貨のやり取りが頻繁に行われます。
Q7 : メキシコの独立記念日は毎年何月何日か。
メキシコの独立記念日は毎年9月16日です。1810年にミゲル・イダルゴ神父がグアナファト州ドルレスで起こした「ドローレスの叫び(Grito de Dolores)」が独立運動の契機とされ、独立そのものが正式に始まった日として9月16日が記念日となっています。なお、独立の祝祭は9月15日夜に首都や地方で「グリート(Grito)」の再現が行われるため、実質的な祝祭は15日の夜から16日にかけて行われますが、公式の独立記念日は16日とされています。
メキシコの首都はメキシコシティ(Ciudad de México)です。かつては連邦区(Distrito Federal, D.F.)と呼ばれていましたが、2016年の制度改正で行政上の地位が明確化され、公式名称としてCiudad de Méxicoが用いられています。メキシコシティは政治・経済・文化の中心であり、人口では国内最大の都市圏を形成しています。歴史的にはアステカ帝国の首都テノチティトランの跡地に築かれ、西洋化と先住民文化が混在する都市として発展してきました。現在も多くの政府機関や博物館、重要な大学・企業が集中しています。