アイスクリームは世界中で愛されるデザートのひとつですが、その種類や製法は実に多様です。甘く濃厚なアメリカンスタイルのアイスクリームからさっぱりとしたイタリアンジェラート、フルーティーなシャーベット、そして最近では植物性原料のヴィーガンアイスなど、趣向を凝らした商品が次々と登場しています。このクイズでは、そんなアイスクリームの知られざる魅力に迫ります。アイスクリームへの理解を深める機会となれば幸いです。
Q1 : 棒付きアイス(ポプシクル、パピコ等のルーツ)として広く知られている「ポプシクル(Popsicle)」の発明者は誰か?
ポプシクルの発明はアメリカのフランク・エッパーソン(Frank Epperson)に帰されます。彼は子どものときに棒のついた凍った砂糖水を偶然作り、後に1905年頃の発明として知られるようになり、商標名「Popsicle」は1920年代に普及しました。発明の逸話や特許出願の経緯は資料により多少の差はありますが、発明者として広く認められています。
Q2 : ジェラートと一般的なアイスクリーム(アメリカ式)を提供する際の温度差としてよく言われるのはどれか?
ジェラートは一般的にアイスクリームよりもやや高めの温度で提供されることが多く、食感を柔らかく風味を際立たせるために約-10〜-14℃程度で提供されることが多いのに対し、アイスクリームは工場出荷基準や家庭用冷凍庫に合わせて約-18℃前後で保存・提供されることが多いです。温度差によって風味と舌触りの印象が変わります。
Q3 : シャーベット(sherbet)とソルベの主な違いについて正しいのはどれか?
シャーベットはソルベと似ていますが、一般にシャーベットはソルベよりも少量の乳製品(牛乳やクリームなど)を含むレシピが多く、これにより若干クリーミーな口当たりになります。ソルベは伝統的に乳製品を含まない果汁ベースであるのに対し、シャーベットは乳成分を加えることで風味や食感に違いを出す点が特徴です。アルコールは必須ではありません。
Q4 : アイスクリームに砂糖などの可溶性溶質を加える主な科学的な理由として正しいのはどれか?
砂糖などの可溶性溶質は混合液の凍結点を下げる(凍結点降下)ため、完全に固まらず適度なソフトな状態を保てます。これにより氷の結晶が小さくなり、口当たりがなめらかになります。さらに甘味を付与し、溶質による粘度の変化が氷晶形成や空気保持にも影響して全体のテクスチャーを決めます。
Q5 : 商業的なアイスクリーム製造において、ミックス(原料乳等)を加熱殺菌(パストライゼーション)する主な目的は何か?
商業的なアイスクリームミックスは生乳やその他の原料を用いるため、製造前に適切な加熱殺菌(パストライゼーション)を行い、サルモネラやリステリアなどの病原微生物を除去して食品の安全性を確保することが重要です。加熱処理はまた酵素の不活化や風味の安定化にも寄与しますが、主要な目的は衛生管理と消費者の健康保護です。
Q6 : 「オーバーラン」が高い(空気を多く含む)製品として一般に最も当てはまるものはどれか?
ソフトクリーム(ソフトサーブ)は製造時に多めの空気を含ませることで軽くふんわりした食感に仕上げる製品が多く、オーバーランが高い傾向にあります。一方、ジェラートやプレミアムアイスはオーバーランを低めにして密度を高め、濃厚な味わいを出すことが多いです。したがって空気含有量が最も多い代表例はソフトクリームです。
Q7 : ジェラート(イタリアのジェラート)が一般的に持つ特徴として最も当てはまるのはどれか?
ジェラートは一般的にアイスクリームに比べて乳脂肪分が低めで、撹拌速度を遅くして空気をあまり含ませない(オーバーランが小さい)ため密度が高く濃厚な舌触りになります。さらに、提供温度がやや高め(氷点に近い)なので風味成分が立ちやすく、香りや味を強く感じられるのが特徴です。したがって「乳脂肪分が低く、空気含有量が少ない」が最も正しい記述です。
Q8 : ソルベ(ソルベット、シャーベットとは別に扱われることが多い)は一般にどれに該当するか?
ソルベ(sorbet)は果汁や果ピューレ、砂糖水を主材料とする凍らせたデザートで、伝統的には乳製品を含まないのが特徴です。乳脂肪を含まないため口当たりはさっぱりしており、果物の風味をストレートに楽しめます。アルコールは風味付けで用いられることはありますが必須ではなく、卵黄やクリームは通常使用しません。
Q9 : アイスクリームの「オーバーラン(overrun)」とは何を指すか?
オーバーランとは製造工程で攪拌によって混入される空気量を示す指標で、通常は原液(ミックス)の体積に対する仕上がり体積の増加率で表します。計算式は例えば(仕上がり体積-原液体積)÷原液体積×100%です。オーバーランが大きいと軽くふんわりした食感になり、小さいと密で濃厚な食感になります。製品特性やコストにも影響します。
Q10 : フローズンカスタード(冷凍カスタード)を通常のアイスクリームと区別する最も特徴的な成分はどれか?
フローズンカスタードは一般的に卵黄を配合したベースを使う点で通常のアイスクリームと区別されます。卵黄に含まれる乳化剤的成分やタンパク質により、なめらかさと濃厚なコクが生まれます(アメリカなどでは伝統的に卵黄を一定量以上含むことが定義上の特徴となっています)。卵の配合は氷晶の制御や口当たりにも寄与します。
まとめ
いかがでしたか? 今回はアイスクリームクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はアイスクリームクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。