モンブランは世界有数の標高を誇るアルプス最高峰の山で、長年多くの登山家を魅了してきました。標高は約4,808メートルとされ、フランスとイタリアの国境にまたがる場所に位置しています。1786年にジャック・バルマとミシェル=ガブリエル・パッカードによって初登頂を果たし、以来アルピニズムの歴史に残る偉業となっています。また、モンブラン麓のシャモニーでは1924年に第1回冬季オリンピックが開催されるなど、この山は観光の面でも重要な役割を果たしてきました。本クイズではモンブランに関する様々な知識について10問お楽しみいただけます。
Q1 : モンブランはアルプス山脈においてどのような位置づけにあるか? アルプスで最も高い山である 西ヨーロッパで3番目に高い山である イタリア国内で最高峰である スイスで最高峰である
モンブランはアルプス山脈の最高峰であり、ヨーロッパの西部に位置する山として最も高い山の一つとされています。そのためしばしば「西ヨーロッパの最高峰」と表現されることもありますが、政治的・地理的範囲の定義によっては他の解釈も出るため注意が必要です。モンブラン自体は仏伊の国境にまたがる峰で、イタリアやスイスの国内最高峰とは異なります(イタリア最高峰はモンテ・チェルビーノ等ではなく、国土の範囲内での扱いが別になります)。
Q2 : モンブラン・トンネルで1999年に発生した大きな出来事は何か? 大規模地震による崩落 トンネル内での大規模火災事故 豪雨による浸水事故 爆発事故による連続破壊
1999年3月、モンブラン・トンネル内で大型車両による火災事故が発生し、39名が死亡する大惨事となりました。この事故を受けてトンネルは長期間閉鎖され、安全対策の大幅な見直しと工事が行われました。換気や避難設備の強化、交通管理の改善などが実施され、再開後は安全基準が引き上げられています。この出来事はアルプスを貫く国際インフラの安全性に関する重要な教訓となりました。」
Q3 : モンブランの初登頂を達成したのは誰か? ジャック・バルマとミシェル=ガブリエル・パッカード エドワード・ウィンパー オーラス=ベネディクト・ド・ソシュール ラインホルト・メスナー
モンブランの初登頂は1786年8月8日にジャック・バルマ(Jacques Balmat)とミシェル=ガブリエル・パッカード(Michel-Gabriel Paccard)によって達成されました。この登頂はアルピニズムの黎明期を象徴する出来事で、探検家で博物学者のホラース=ベネディクト・ド・ソシュール(Horace-Bénédict de Saussure)は登頂を奨励し報奨金を約束していました。ウィンパーやメスナーは別の著名な登山家で、それぞれマッターホルンの初登頂や高難度登攀で知られますが、モンブランの初登頂者はバルマとパッカードです。
Q4 : モンブランを貫く道路トンネル(モンブラン・トンネル)が開通したのは何年か? 1951年 1978年 1965年 1989年
モンブラン・トンネルはフランスのシャモニーとイタリアのクールマイユールを結ぶ全長約11.6kmの道路トンネルで、1965年に開通しました。アルプスを貫く重要な国際幹線として物流や観光に大きく寄与してきましたが、1999年に大規模な火災事故が発生して運行停止と安全対策工事が行われ、その後再開されています。1965年の開通は冷戦下のヨーロッパにおける越境インフラ整備の一例としても注目されます。
Q5 : モンブランの麓にあるフランスの町シャモニーで冬季オリンピックが開催されたのは何年か? 1936年 1948年 1960年 1924年
シャモニー(Chamonix)は1924年に第1回と位置づけられる冬季オリンピック、正式名称は「国際冬季スポーツ週間(International Winter Sports Week)」を開催しました。この大会は後にIOC(国際オリンピック委員会)によって第1回冬季オリンピックと認定され、冬の国際競技の歴史において重要な位置を占めています。シャモニーは山岳スポーツと観光の拠点として世界的に知られ、モンブランへのアクセス拠点となっています。
Q6 : モンブラン山域でフランス側に広がる代表的な大型氷河の名前はどれか? メル・ド・グラス(Mer de Glace) アルジャンティエール氷河(Glacier d'Argentière) グラン・ギヤント氷河(Glacier du Géant) レショー氷河(Glacier de Leschaux)
メル・ド・グラス(Mer de Glace)はモンブラン山域、特にシャモニー側に展開するフランスを代表する大規模な氷河で、その名は「氷の海」を意味します。かつては長く厚い氷床を誇りましたが、近年は地球温暖化の影響で後退と氷量減少が顕著になっています。観光的にもアクセスしやすく、多くの訪問者が氷河の観察やケーブルカーでの眺望を楽しみますが、環境変化の指標としても注目されています。
Q7 : モンブランの一般的な通常登山ルート(最も一般的に使われるルート)はどれか? ヘルンリ稜(Hörnli稜) グーテ(Goûter)経由ルート ノースフェイス(北壁)直登ルート 南西斜面の未舗装トレイル
モンブランの最も一般的な通常ルートはグーテ(Goûter)経由のルートで、フランス側から登る「Voie normale(正規ルート)」として多くの登山者に利用されています。グーテ小屋(Refuge du Goûter)を経由し、グラン・クーロワール(Grand Couloir)などの落石帯を通る区間があり、技術的には高度順応や雪崩・落石の危険管理が求められます。もう一つのポピュラーなルートにイタリア側やエギーユ・デュ・ミディを経由する「トロワ・モン(Trois Monts)ルート」がありますが、日常的にはグーテ経由が最も利用されています。
Q8 : 「モンブラン(Mont Blanc)」という名前は直訳すると何を意味するか? 黒い山 高い峰 白い山 雪の谷
「モンブラン(Mont Blanc)」はフランス語で直訳すると「白い山」を意味します。イタリア語では「Monte Bianco」と呼ばれ、いずれも白を意味する語が使われています。これは山頂付近の氷雪に覆われた外観に由来しており、四季を通じて雪や氷が目立つことから古くからそのように呼ばれてきました。名前は視覚的特徴を表したもので、アルプスの他の高峰と区別するための呼称として定着しています。
Q9 : モンブランの標高はおおよそ何メートルとされているか? 4,710メートル 約4,808メートル 約5,012メートル 約3,976メートル
モンブランはアルプス山脈の最高峰で、一般にその標高は約4,808メートルとされます。測定方法や氷雪の厚さの変動により数値に微差が出ることがありますが、多くの地理資料や観光案内では約4,808mが標準の値として用いられています。標高の変動は気候や積雪量、測量技術の精度向上によってわずかに変わるため、厳密な数値は測定時期によって異なる場合がある点に留意が必要です。
Q10 : モンブランはどの国の国境に位置しているか? フランスのみ スイスとイタリア スイスのみ フランスとイタリア
モンブラン(フランス語:Mont Blanc、イタリア語:Monte Bianco)はフランスとイタリアの国境にまたがる山です。フランス側はオート=サヴォワ(Haute-Savoie)、イタリア側はヴァッレ・ダオスタ(Aosta Valley)に位置します。マッシフ全体にはスイス領も含まれる峰があるものの、モンブランの主峰はフランスとイタリアの国境線上にあるとされています。地図や登山ルートでは国境の扱いが議論されることもありますが、一般的には仏伊の境にある山と説明されます。
まとめ
いかがでしたか? 今回はモンブランクイズをお送りしました。
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今回はモンブランクイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。