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ごみ拾いボランティアは環境保護と美化の両面で大切な活動ですが、注意が必要な点も多数あります。適切な保護具の着用や分別収集の仕方、危険物の発見時の対応など、基本的なルールを押さえることで、安全かつ効果的にごみ拾いを行えます。また、場所によっては所有者の許可を得たり、専門家に連絡して回収を依頼したりするなど、法的な配慮も欠かせません。このクイズではそうした知識の確認を通じて、ボランティアの質を高めることを目指しています。
Q1 : 道路沿いや私有地付近でごみ拾いを行う際の法的・安全面での注意点として正しいのはどれか?
道路や私有地周辺での活動は安全や所有権の問題が絡むため、車道に近づきすぎない、反射ベストを着用して視認性を確保する、通行の妨げにならないようにする等の安全配慮が必要です。また私有地に立ち入る場合は所有者の許可を得ることが法的に重要です。危険箇所や大きな廃棄物は主催者や自治体に報告し、専門の処理を依頼するのが適切です。
Q2 : 私有地や商業施設内のごみを拾うボランティア活動を計画する際の適切な手順はどれか?
私有地や管理区域でのごみ拾いは所有権や防犯、廃棄物処理の責任が関係するため、事前に土地や施設の所有者・管理者に連絡して許可を得ることが必須です。作業範囲や安全対策、収集したごみの処理方法(自治体の回収ルールや引き取り手)を確認し、必要なら書面で合意を取ることでトラブルを避けられます。勝手な立ち入りや不適切な処分は法的・安全上の問題を引き起こすため避けるべきです。
Q3 : 拾ったごみを分別して回収する際、一般にリサイクル資源として正しく分けるべきものはどれか?
ペットボトル、アルミ缶、ガラス瓶は多くの自治体や回収団体でリサイクル対象とされているため、ほかの可燃ごみと混ぜずに分けて回収のルールに従うことが重要です。汚れを軽く洗い流す、キャップやラベルの扱いは自治体の指示に従うなどの配慮がリサイクル率向上につながります。ただし分別の細かい基準は地域で異なるため、事前に主催者や自治体のガイドラインを確認するべきです。
Q4 : 道路沿いや海岸などでよく見かける「たばこの吸い殻(フィルター)」の主成分は何で、環境にどのような影響があるとされるか?
たばこのフィルターは主にセルロースアセテートというプラスチックに近い合成繊維で作られているため、自然環境下で速やかに消失しません。分解が遅いため海岸や土壌に長く残り、そこに含まれるニコチンや重金属、化学物質が溶出して生態系に影響を与えることが懸念されています。したがって拾って適切に廃棄することが環境保全の観点から重要です。
Q5 : 大型の家庭用バッテリーや変圧器のような危険性の高い廃棄物を見つけた場合、ボランティアとして正しい対応はどれか?
大型バッテリーや変圧器には酸や有害金属、油が含まれていることがあり、誤った取り扱いは漏洩や火災、健康被害を招く恐れがあります。ボランティアが安易に触ったり移動したりせず、発見場所と状況を記録して速やかに主催者や自治体、専門の回収業者に連絡して適切な収集・処理を依頼することが安全かつ法令順守の観点からも正しい対応です。
Q6 : 海岸や河川でのごみ拾いに関して、マイクロプラスチックの問題について正しい記述はどれか?
マイクロプラスチックは非常に小さなプラスチック片や繊維で、魚類や鳥類、無脊椎動物が誤って摂取することが確認されています。これらは消化器系に蓄積したり、物理的な被害を与えたり、さらに有害化学物質を吸着して生物に移行する可能性があり、生態系や食物連鎖への影響が懸念されています。そのため海岸でのごみ拾いや源となるプラスチック削減が重要です。
Q7 : 屋外でごみ拾いを行う際、活動するのに一般的に推奨される時間帯として最も適切なのはどれか?
早朝や午前中は気温が比較的低く、熱中症リスクが減るうえ、視界も良好で人通りや車両の少ない時間帯が多く安全に作業しやすいという利点があります。正午から午後は暑さや紫外線が強くなるため休憩や水分補給の対策が必要で、深夜や暗くなってからは視認性や治安の面から避けるべきです。現場の環境や季節に応じた時間帯選びが重要です。
Q8 : 生ごみや草などの可溶性有機物を拾った場合の適切な処理方法として最も望ましいのはどれか?
生ごみや草などは腐敗によって悪臭や害虫を発生させる可能性があるため、自治体の指定する分別ルールに従って処理するのが基本です。家庭やコミュニティでコンポストを行える場合は堆肥化を検討することが資源循環の観点から望ましいですが、公共の場で勝手に埋めたり放置したりするのは適切ではありません。事前に回収の方法や持ち帰りルールを確認しましょう。
Q9 : ごみ拾いボランティアで最低限着用すべき個人用保護具(PPE)として適切なのはどれか?
ごみ拾いでは切創や感染、車両からの視認性確保などのリスクがあるため、使い捨て手袋や厚手の作業手袋で皮膚を保護し、トングや火ばさみで直接触れないようにすることが重要です。暗がりや道路近くでは反射ベストで視認性を高め、滑りにくい歩きやすい靴を履くことで捻挫や転倒を防げます。これらは基本的な安全対策で、現場の状況に応じて防護眼鏡やマスク、厚手の長袖・長ズボンを追加するのが望ましいです。
Q10 : 鋭利な注射器や破片のような危険物を見つけた場合の適切な対応はどれか?
注射器や破片は血液媒介感染症や刺創の危険があるため、素手や軽装備で触るべきではありません。触らずにその場の安全を確保し、見つけた場所をマーキングしてイベント主催者や自治体の担当部署、保健所、専門収集業者に連絡して回収処理を依頼するのが適切です。訓練や耐貫通容器がない限り搬送や自己処理は避け、発見状況を正確に伝えることが重要です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はごみ拾いボランティアクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はごみ拾いボランティアクイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。