ニット帽編みクイズ – 10問でチェックしよう!
ニット帽作りに欠かせないテクニックやポイントを10問のクイズでチェックしましょう。ゲージの意味や編み図の記号の読み方、適切な仕上がりサイズの見極めなど、初心者から上級者まで幅広く楽しめる内容です。ニット帽作りに関する基本からちょっとしたコツまで、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。編み物が得意な方も、まだ慣れていない方も、ぜひお試しください。
Q1 : 円形に編むときのクラウン(頭頂部)の減らし方として最も基本的なのはどれか?
ニット帽のクラウン減らしは見た目の対称性と均等な収まりを重視します。そのため、左右対称の減らし(例えばk2togとsskを組み合わせる、または一段おきに減らすなど)を均等に配分して行うのが基本です。片側だけの減らしや毎段同じ位置で減らすとつぶれ方が偏ったり段差が出たりします。パターンでは減らし目の間隔を算出して一定のピッチで配置し、最後は数本の糸で引き締める方法が一般的です。
Q2 : ニット帽を輪(丸)に編むときの道具について正しい説明はどれか?
輪編みには輪針(Circular needle)やダブルポイント針(DPN)、マジックループなど複数の道具が使えます。特に輪針はラインが長く目を分散して保持できるため目がずれにくく作業が安定する利点があります。またマジックループ法を使えば小さな円周も編めます。DPNは小さな周長に向くものの、目を三つ以上の針で移す必要があり取り扱いが慣れを要します。用途や好み、針の長さで道具を選びます。
Q3 : 「マイナスのイーズ」が指すものはどれか?
マイナスのイーズ(negative ease)は、出来上がりの寸法を実際に着用する部分の寸法より小さめに設計し、着用時に生地が伸びることで頭にフィットさせる考え方です。ニット帽ではフィット感を得るために完成周囲を頭囲より数パーセント小さくするのが一般的で、素材の伸縮性や編み目の密度により適切なマイナス割合は変わります。大きすぎるとずれ、きつすぎると不快になるため試作やゲージ確認が重要です。
Q4 : 帽子のポンポンを取り付ける際、耐久性を高めるために最も適切な方法はどれか?
ポンポンをしっかり固定するためには、ポンポンの芯を帽子本体の中心に当て、長い糸または別糸を用いてポンポンの中心を貫通させながら本体に何度も縫い付ける方法が一般的です。縫い終わったら内側でしっかり結び、糸端を織り込んで始末します。接着剤は見た目に影響したり洗濯で外れやすいため推奨されません。耐久性と安全性を考えると縫い付けが基本です。
Q5 : フェアアイルやストランド編みで帽子を編む際、特に注意すべき点はどれか?
フェアアイル(ストランド編み)で重要なのは色ごとの糸の張りを均一に保つことです。張りが不揃いだと編地が波打ったり浮き輪状に変形したりします。裏側のフロート(渡し糸)は長くなりすぎないように一定間隔で引き留める(キャッチする)ことで浮きや緩みを防ぎます。頻繁に糸を切る必要はなく、通常はフロートを作りながら編むため糸の管理とテンションの維持が仕上がりの品質を左右します。
Q6 : プロヴィジョナルキャストオン(仮止め作り目)の主な用途はどれか?
プロヴィジョナルキャストオンは、その場では本編に使える目を仮に作る技法で、後でほどいて裏側に露出した糸を使って目を取り出し、ガーターやリブをつなげたりガフト(ゴーアフター)したりする目的で使われます。一般に廃糸や別糸で作る方法と、かぎ針でチェーン状に作る方法があり、折り返して二重ブリムを作ったり、後で縁を綺麗につなぐ用途に重宝します。
Q7 : ニット帽のブロッキングを行う目的として正しいものはどれか?
ブロッキングは編み上がった作品を濡らすか蒸気を当てて整える作業で、目を落ち着かせて編地の表情を均一にし、意図した形や寸法に整えるために行います。ニット帽ではリブの伸び具合、クラウンの形や全体の輪郭をきれいに整えるのに有効です。素材により方法は異なり、ウールは湿めのブロッキングが有効でアクリルは熱に弱いため注意が必要です。過度の引き伸ばしは避けます。
Q8 : ニット帽で「ゲージ」が意味するものは?
ゲージとは編み地の密度を表す指標で、通常は指定された糸と針で作った試し編み(スワッチ)における10cm四方あたりの目数(横方向の目数)と段数(縦方向の段数)で示します。ゲージが合わないと出来上がりのサイズが変わるため、パターン通りのサイズに仕上げるには必ずスワッチを取り、必要なら針の号数を変えて調整したり、ブロッキングで落ち着かせたりします。また、糸の伸縮性や編み手のテンションによっても変わるため、実際の製作前に確認することが重要です。
Q9 : ニット帽の作り始めに一般的に用いられるキャストオンはどれか?
ニット帽のブリム(つば)や縁を編み始める際、ロングテールキャストオンは非常に一般的です。糸を引き出して作るため縁に適度な伸縮性があり見た目もきれいで、リブ編みなどに向きます。使うには最初に必要な尾の長さを見積もる必要があります。プロヴィジョナルは後で開いてガーターやガフトする用途向け、すべり目は補助的に使われることが多く、エストニアンは特殊な装飾的縁用です。用途に応じて選びます。
Q10 : 帽子のリブ編みでバランスの良い組み合わせとしてよく使われるのはどれか?
リブ編みは伸縮性と見た目のバランスが重要で、一般的に2x2(表2目、裏2目)が帽子の縁に最もよく使われます。1x1は非常に伸縮性が高くフィット感が強い一方で表情が細かく、糸やゲージによってはリブの表情が弱くなることがあります。3x3や4x4は太いリブの表情が出ますが、使用する糸やゲージによっては硬く感じたり、頭周りのフィット感が異なるのでパターンや好みによって選ぶとよいです。
まとめ
いかがでしたか? 今回はニット帽編みクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はニット帽編みクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。