熊野古道ウォーキングにはさまざまな魅力が詰まっています。この地域は、日本の信仰の中心地であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。参詣者が辿った歴史的な道のりには、自然の息吹とともに、神社仏閣の歴史的価値が今も残されています。本クイズでは、熊野古道の参詣地や景勝地、参道の特徴などについて出題します。熊野古道の魅力をより深く知るきっかけとなれば幸いです。
Q1 : 高野山(弘法大師の聖地)から熊野へ直接結ぶ険しい参詣路で、熊野古道の一系統にあたるのは次のうちどれか。
小辺路(こうへち、一般には「小辺路」と表記)は高野山から熊野三山へと通じる険しい山道で、弘法大師(空海)ゆかりの高野山と熊野を結ぶ重要な参詣路のひとつです。道中は急峻な山道や峠が続き、登山的な要素が強いため歴史的にも修験や巡礼者に利用されてきました。
Q2 : 熊野本宮大社の旧社地で、熊野川の河原に建つ大きな鳥居がある場所の名称はどれか。
大斎原(おおゆのはら、俗におおゆのはら/大斎原)は熊野本宮大社の旧社地とされる熊野川河原の広い砂地で、巨大な鳥居(大鳥居)が立つことで知られます。かつて本宮がこの地にあり、明治期の洪水後に現在地へ遷座されましたが、旧社地は今も信仰の場として残り、参詣者の注目を集めます。
Q3 : 熊野古道において、参詣者のための小さな社や休憩所、道しるべ的役割を果たす社を指す呼称はどれか。
熊野古道沿いには「王子(おうじ)」と呼ばれる小さな社が点在し、参詣者にとって休憩所や分岐点、道中の安全祈願場所として機能しました。王子は本宮に付属する摂社や遥拝所として整備され、参詣の行程を示す目印や信仰の拠点として大切にされてきたため、古道の地図や史料にも頻繁に登場します。
Q4 : 紀伊山地の熊野古道がまたがる都道府県の組み合わせとして正しいものは次のうちどれか。
熊野古道は紀伊半島の広範囲に分布し、主に和歌山県を中心に、隣接する三重県や奈良県の領域にも跨っています。ユネスコ登録の範囲もこれらの県にまたがり、各ルートが県境を越えて連続するため、複数県にまたがる文化的景観としての側面が評価されています。
Q5 : 那智山への参道の一部として知られる「大門坂(だいもんざか)」や「大門坂の石段」は熊野古道の中でどのような場所か。
大門坂(大門坂の石段・参道)は那智に向かう代表的な参道の一つで、杉並木や石段が残る風情ある坂道として知られています。参詣者はこの坂道を歩いて那智大社や青岸渡寺へと向かい、景観や史跡として観光客にも人気のスポットとなっています。
Q6 : 「熊野古道」という名称の意味として最も適切なのは次のうちどれか。
「熊野古道」は文字通り熊野地方に残る古い参詣道・道筋を指す名称で、王朝時代から江戸時代にかけて多くの人々が熊野三山を目指して歩いた歴史的な道を包含します。現在では観光や文化遺産として整備され、歴史的遺構や自然景観が評価されています。
Q7 : 熊野三山の一つ、熊野速玉大社が鎮座する紀伊半島南部の都市名はどれか。
熊野速玉大社は和歌山県南部の新宮市(熊野川の河口付近)に鎮座しています。新宮市は熊野古道の玄関口の一つであり、速玉大社は熊野三山のうちの一社として古くから信仰を集め、地域の祭礼や文化にも深く関わっています。熊野速玉大社は熊野川沿いの町、新宮の中心的な神社です。
Q8 : 熊野古道の参詣で中心となる「熊野三山」の一つに数えられる神社は次のうちどれか。
熊野三山は熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三つを指します。熊野本宮大社は熊野古道の代表的な大社の一つで、かつての旧社地(大斎原)が有名です。伊勢神宮や高野山金剛峯寺、春日大社はそれぞれ別の宗教的・歴史的中心地であり、熊野三山には含まれません。熊野本宮大社は和歌山県内に位置し、古来より多くの参詣者が訪れました。
Q9 : 那智の滝(那智大滝)の落差はおよそ次のうちどれか。
那智の滝は熊野那智大社の背後にある日本を代表する大滝で、落差は約133メートルの一段の滝として知られています。その高さと景観のため古くから信仰の対象とされ、滝自体が御神体とされることもあります。周囲には那智大社や青岸渡寺などの社寺が配置され、参詣者は滝を拝む参道を辿って往くのが習わしです。
Q10 : 熊野古道が含まれる「紀伊山地の霊場と参詣道」はユネスコの世界遺産に登録されたのは次のうちどの年か。
紀伊山地の霊場と参詣道(高野・吉野・熊野)は、歴史的・文化的価値が認められ2004年にユネスコの世界文化遺産(世界遺産)に登録されました。登録範囲には熊野古道をはじめ、高野山や吉野山の霊場、参詣道が含まれ、信仰に基づく往来の歴史や自然環境との関わりが評価されています。
まとめ
いかがでしたか? 今回は熊野古道ウォーククイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は熊野古道ウォーククイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。