数独は時代を超えて愛され続ける頭脳的なパズルゲームです。その解法には多様な奥深い手法が存在し、熟練者でも頭を悩ませるほど難しいものがあります。この記事では、数独のさまざまな解法原理を分かりやすく解説するとともに、実際の盤面状況に即したクイズを通じて、皆さんにその奥深さと面白さを味わっていただきます。初心者の方にも、数独の醍醐味を存分に楽しんでいただける内容になっています。
Q1 : XYウィング(XY‑Wing)の基本条件はどれか?
XYウィングは3セルの配置(ピボット=中心と2つのピンサー)で成立します。典型的にはピボットが{X,Y}、片方のピンサーが{X,Z}、もう片方が{Y,Z}を持ちます。ピンサー2つが共に見ているセル(両方から影響を受けるセル)に対して候補Zを除去できます。理由はピボットがXかYのどちらかを使うため、ピンサーの少なくとも一方はZを確定できず、その結果共通に見えるセルでZが矛盾を起こすためです。実戦で強力な中級テクニックです。
Q2 : Unique Rectangleの目的は何か?
Unique Rectangle(UR)は複数解が発生しうる「矩形状の候補配置」を検出し、それによって生じる多解を回避するために特定の候補を除去する技法です。典型的には4セルが2つの候補だけを共有する状況で、そこの配置が放置されると同じ盤面に複数の解が生じるため、ルールに基づく追加の除去(例えば外部の追加候補やURタイプに応じた消去)を行います。解の一意性を保つ観点で重要なテクニックです。
Q3 : Swordfish(ソードフィッシュ)が成立する条件はどれか?
ソードフィッシュはXウイングの拡張で、同じ候補が3行(または3列)にまたがり、各行が候補を含む列を最大3列に制限するパターンで成立します。具体的には3つの行の候補位置が合わせてちょうど3列に収まり、その3列に注目することで他の行にある同候補を削除できます。発見は難しいが、中級よりやや上のテクニックで、多くの候補を同時に消せる利点があります。
Q4 : BUG(Bivalue Universal Grave)パターンの特徴はどれか?
BUG(Bivalue Universal Grave)は未確定セルの多くが2候補(bivalue)で埋まっており、そのままでは複数解や矛盾が生じる可能性のある特殊な配置を指します。典型的には全て(あるいはほとんど)の空セルが2候補で、特定の一つの候補の存在が唯一解性を崩すため、その候補の除去(あるいはBUG+1ルールに基づく処理)が行われます。高度な論理的検査を要するパターンです。
Q5 : 隠れたペア(Hidden Pair)の説明はどれか?
隠れたペアはユニット(行・列・ブロック)内で特定の2つの数字がちょうど2つのセルにしか現れない状況を指します。これらの2つのセルは他の候補も持っていることがあり得ますが、ユニット全体を見るとその2つの数字はその2セルに専属するため、当該2セルから他の候補を除去してそのペアを裸のペア化できます。見つけるにはユニットごとの候補の分布を注意深く分析する必要があります。
Q6 : Xウイングで消去できる候補はどれか?
Xウイングの消去対象は矩形を構成する4セルそのものではなく、それらが形成する2行(または2列)と交差する対応する2列(または2行)にある他のセルの同じ候補です。例えば行基準のXウイングなら、2つの行で候補がそれぞれ同じ2列に限定されるため、その2列にある他の行の同候補を削除できます。これにより盤面全体の候補が大きく絞られます。
Q7 : 数独における「裸の一択(Naked Single)」と「隠れた一択(Hidden Single)」の違いはどれか?
裸の一択(Naked Single)は個々のセルの候補リストを見てそのセルに残っている候補が1つのみである場合に確定する手法です。一方、隠れた一択(Hidden Single)はユニット(行・列・ブロック)全体を見たときに特定の数字が入れられるセルがそのユニット内で唯一の場所になっている場合を指します。前者はセル単位の候補数、後者はユニット内の配置可能性の観点で確定される点が異なります。実戦では両方頻繁に現れ、裸の一択は候補管理で即確定、隠れた一択はユニットの候補分析から見つかります。
Q8 : ボックス・ライン削除(Pointing Pair/Pointing Triple)が適用できる状況はどれか?
ボックス・ライン削除(Pointing Pair/Pointing Triple)はある3×3ブロック内の特定の候補が、そのブロック内では複数セルに現れるが全てが同一の行または列に集中している場合に成立します。このときその候補はその行(または列)上の他のブロックに属するセルから除去できます。要点は「ブロック内の候補が一つのラインに限定されている」ことによる外側の排除です。見落としやすいが、候補表を行・列・ブロックの観点で照合すれば発見できます。
Q9 : 裸のペア(Naked Pair)の扱いとして正しいものはどれか?
裸のペア(Naked Pair)はユニット(行・列・ブロック)内で2つのセルだけが同一の2候補のみを持っている状況を指します。例えばセルAとセルBがそれぞれ{2,7}しか持たないとき、同ユニットの他のセルから候補2と7を除去できます。理由はその2つの候補がAとBで確定的に使われるため、他セルで使う余地がないからです。裸のトリプルやクアッドも同様の原理で扱いが拡張されます。
Q10 : Xウイングが成立する条件は?
Xウイングは同じ候補がちょうど2つずつ現れる2行(あるいは2列)と、それに対応する2列(あるいは2行)が存在し、それらが矩形状に交差するパターンです。例えば候補5が行Aで列1と列4にのみ、行Bでも列1と列4にのみあるとき、列1と列4の他行に存在する候補5は消去できます。行基準・列基準どちらでも同型に適用できる点が肝です。