ラジコン飛行機を楽しむ上で知っておきたいクイズをご用意しました。機体の飛行特性から操縦、部品性能まで、初心者からベテランまで幅広い知識が問われます。ラジコンの仕組みや飛行原理、メンテナンスなど、様々な角度から楽しみながらラジコン飛行の理解を深めていただければと思います。10問のクイズを通して、ラジコン飛行機の面白さや奥深さを感じていただければ幸いです。
Q1 : プロペラのピッチ(スピード)が粗(大きい)場合の特性として最も正しいのはどれか?
プロペラのピッチが大きい(粗い)とは、1回転あたりに前進する理論距離が大きいことを意味し、自転車で言えば高いギアに相当します。そのため同回転数では推進速度が高くなり高速巡航に適しますが、低速域や離陸時のトルク要求が大きくなり加速や離陸性能は劣る傾向があります。回転数や直径はピッチとは別の設計要素であり自動的に一定になるわけではありません。
Q2 : ラジコン飛行機におけるエレベーターの主な役割は何か?
エレベーターは尾翼の上下舵で、機体のピッチ(機首の上下)を制御します。昇降舵を引く(上げ舵)と機首が上がり上昇、押す(下げ舵)と機首が下がり降下します。ロール制御は主にエルロン、ヨーはラダーが担います。スロットルは推力の調整でありエレベーターとは別機能です。飛行機の高度や角度制御でエレベーターが重要な役割を持ちます。
Q3 : 受信機のフェイルセーフ(信号喪失時)設定として一般的に推奨される動作はどれか?
受信機や飛行機のフェイルセーフ設定は、信号が途絶えた際に機体が制御不能にならないようにするもので、一般的には予め安全と判断した舵位置やスロットル低下(アイドルやカット)に戻すよう設定します。即時に完全停止させると滑空中や失速時に危険な場合があり、逆に最大出力は危険です。単なるLED警告は地上での確認には有効ですが機体安全の直接対策にはなりません。
Q4 : 訓練機タイプのラジコン飛行機で一般的に勧められる主翼の平均翼弦長(MAC)に対する重心位置(CG)の目安はどれか?
初心者向けや訓練機タイプでは安定性を重視するため、主翼の平均翼弦長(Mean Aerodynamic Chord:MAC)に対する重心位置は前方寄りに設定されることが多く、一般的な目安は前縁から約20〜30%、おおむね約25%前後です。重心が前すぎると操作性が鈍くなり、後ろすぎると不安定で失速・スピンに陥りやすく危険です。メーカーの指示も参考に微調整します。
Q5 : BEC(Battery Eliminator CircuitまたはBattery Eliminator Converter)の主な機能は何か?
BECは通常ESC(電子速度調整器)に内蔵され、メインバッテリーの高電圧を受信機やサーボが使用できる安定した低電圧(例:5Vや6V)に変換して供給する装置です。これにより受信機用に別途バッテリーを用意する必要がなくなります。プロペラ回転制御はESC本体が行い、バッテリー充電はBECの機能ではありません。
Q6 : エルロンの差動(ディファレンシャル)設定を行う目的として最も近いのはどれか?
ディファレンシャルエルロンは上げ舵側の舵角を下げ舵側よりも大きく設定する、または下げ側の舵角を小さくすることで、エルロン操作時に生じるアドバースヨー(ロール操作に伴う逆方向のヨー)を抑えることを目的とします。これによりラダー修正を少なくして滑らかな旋回が可能になります。迎角やプロペラ効率の直接改善、あるいはフラップとの同時使用は主目的ではありません。
Q7 : ブラシレスモーターがブラシ付きモーターに比べて持つ主な利点はどれか?
ブラシレスモーターは内部に接触するブラシがないため摩耗が少なく、効率が高く熱的に有利で、同等サイズで高出力を得やすい特徴があります。結果として寿命が長く保守頻度が低いことから、現代のRC飛行機では主流です。ブラシ付きは初期コストが低い場合がありますが、ブラシの摩耗による交換や発熱・効率面で劣ります。
Q8 : フラップを下げると飛行機にどのような変化が生じるか?
フラップを下げると主翼の有効曲率(曲率半径)が増し局所揚力係数が上がるため、同一速度での揚力が増え、失速速度が低下します。短距離離陸や低速での着陸を容易にする目的で使用されますが、同時に抗力(ドラッグ)も増えるため速度は低下します。重量やエンジン回転数、無線機の仕様とは直接関係ありません。
Q9 : 主翼の迎角(迎え角)を調整すると主に変化する飛行特性はどれか?
主翼の迎角(翼に対する気流の角度)は揚力と失速特性を直接左右します。迎角を大きくすると同速度での揚力が増える一方、失速角に近づきやすくなり失速速度が低下します。迎角と迎え角(翼の取り付け角)はトリムや巡航効率にも影響しますが、受信機やプロペラ回転数、サーボトルクは迎角調整で直接変わるものではありません。したがって主な変化は揚力や失速挙動に関するものです。
Q10 : LiPoバッテリーを長期間保管(ストレージ)する際、セルあたりの推奨保管電圧に最も近いのはどれか?
リチウムポリマーバッテリー(LiPo)の長期保管では各セルを満充電(4.2V)や過放電状態にしないことが重要で、一般に推奨されるストレージ電圧はセルあたり約3.7〜3.85V程度です。約3.8Vは化学的に安定で劣化が抑えられるため広く推奨されています。2.5Vや3.0Vは過放電に近くセル損傷の恐れがあり、4.2Vは満充電で保管中の劣化を早めるため避けるべきです。
まとめ
いかがでしたか? 今回はラジコン飛行機クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はラジコン飛行機クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。