フィギュア塗装に詳しい人も初心者の人も、次のクイズを解いて自分のスキルを確認してみましょう。プライマーの目的から、メタリック塗装のコツ、乾燥対策、マスキングテクニックまで、フィギュア塗装の基礎から応用までを網羅した10問です。楽しみながら、自分の知識の強みや弱みを発見できるはずです。フィギュア製作をさらに楽しむためのヒントが見つかるかもしれません。さっそくクイズにチャレンジしてみましょう!
Q1 : ドライブラシの主目的は?
ドライブラシは毛先にほとんど塗料を残さない状態でブラシを走らせ、凸部のエッジや細かいモールドにだけ色が乗ることでハイライトを強調する技法です。これにより、筋や筋目など細部が際立ち、テクスチャの強調や使用感(スレ)の表現に有効です。凹部を暗くするウォッシングとは目的が異なり、滑らかにする工程ではありません。
Q2 : ウォッシング(wash)技法の主な用途は?
ウォッシングは希釈した塗料やエナメル/アクリル溶剤で薄めたペイントを流し込み、重力と表面張力で凹部や溝に集めて陰影をつける技法です。これによってモールドや皺などのディテールが際立ち、リアルな深みが出ます。拭き取りや溶剤での調整により濃淡を制御でき、全体を均一に暗くするのとは異なります。
Q3 : 製作中に塗料が早く乾燥して肌理(テクスチャ)が荒れるのを防ぐために用いる添加剤は何か?
エアブラシや筆塗りで塗料が表面だけ早く乾き、流れや馴染みが悪くなるブロッキング(表面乾燥)の対策にはレターダー(乾燥遅延剤)が有効です。レターダーを少量混ぜることで乾燥を遅らせ、塗料粒子が滑らかに馴染みやすくなり、スムースなグラデーションやフローが得られます。使用量や相性を守らないと乾燥不良や塗膜の軟化を招くため注意が必要です。
Q4 : 小さな丸穴のマスキングや微妙な形状の保護に適しているのはどれ?
複雑な形状や小さな凹凸を個別に保護したい場合、液体マスキング(ラバーマスキング)は非常に便利です。刷毛や筆で塗布して乾燥させるとゴム状の膜になり、塗装後に簡単に剥がせるため細部のマスキングが可能です。紙テープは平面や直線部分に向きますが、曲面や微細な穴には液体マスキングの方が密着性と取り回しで優れます。
Q5 : サーフェイサー(下地塗料)を塗った後に細かい傷を消すための工程は?
サーフェイサーを塗布すると微細な傷や気泡が可視化されるため、それを消すには目の細かいサンドペーパー(400〜1000番程度やそれ以上の番手)で軽く研磨して表面を均すのが基本です。研磨後に再度サーフェイサーを薄く吹き、傷が消えているかを確認する工程を繰り返すことで滑らかな下地が得られます。火あぶりや単に再塗装では均一な結果が得られません。
Q6 : 塗装後に光沢を調整するため、艶のあるクリアを塗ってから均して艶を落とす技法は何と呼ばれるか?
模型・フィギュアではまずグロス(光沢)クリアで塗装面を保護し、そこにフラット(マット)コートを薄く重ねることで最終的な艶を調整する手法が一般的です。グロスで膜厚と保護性を確保した後にマットを用いると、反射を均一に抑えつつも色味や深みを保持できます。サンディングだけでは均一な仕上がりや保護性能が得られにくいため、コーティングの組合せが有効です。
Q7 : フィギュア塗装でプライマー(サーフェイサー)の主な目的は?
プライマー(サーフェイサー)は素地と塗料の間に介在して塗料の密着性を高め、後工程での剥がれやはじき(ノリ不良)を防ぐ役割が最も重要です。加えてサーフェイサーは細かい傷や成形肌を可視化して研磨の指標にしたり、均一な下地色(グレーやホワイト等)を作ることで上塗りの発色を安定させる効果もあります。香り除去や塗膜柔軟化が主目的ではなく、適切な種類(アクリル系・ラッカー系など)を選ぶことと塗布膜の厚さ管理が重要です。
Q8 : アクリル塗料をエアブラシで吹く際に推奨される希釈剤は?
アクリル塗料をエアブラシで均一に吹くには、メーカーや製品に合わせた専用の希釈剤を使うのが基本です。単に水で希釈できる場合もありますが、粘度や表面張力の調整、乾燥特性の管理には専用薄め液(専用のフローコントローラーやリターダー含む)が望ましく、エアブラシの詰まりや仕上がりムラを防ぎます。ラッカー系の薄め液や強溶剤はアクリル樹脂を侵す危険があるため通常は避けます。
Q9 : 塗装前にフィギュアの離型剤や油分を落とすために一般的に行う洗浄方法はどれか?
成型時に残る離型剤や指紋由来の油分は塗料の密着不良を招くため、塗装前に除去することが大切です。一般的で安全な方法は中性洗剤(台所用洗剤等)で優しく洗浄し、ブラシやスポンジで擦って油分を落とし、その後十分に水で流して完全に乾かす工程です。アルコールも有効ですが素材や塗装法との相性に注意が必要で、シンナーは素材を痛めるため推奨されません。
Q10 : 金属色(メタリック)を塗る際に下地色として最も一般的に推奨されているのはどれか?
金属色の下地にはニュートラルなグレー系のサーフェイサーがよく用いられます。グレーは白ほど反射が強くならず、黒ほど沈まないためメタリックのハイライトと陰影のバランスが取りやすく、発色が自然に見えます。用途によってはブラックで重厚感を出したりホワイトで非常に明るい金属感を出すこともありますが、汎用性という点でグレーが推奨されます。
まとめ
いかがでしたか? 今回はフィギュア塗装クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はフィギュア塗装クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。