スケートボードクイズ!東京五輪の金メダリストや技術の奥深さを、10問でお楽しみください。日本の若手スター堀米雄斗の活躍から、世界最高峰のスラップマガジンThrasherの表紙を初めて飾った逸話まで、スケートボードの歴史と魅力が詰まった内容です。スケーター歴の長短に関わらず、必ず新しい発見があるはずです。ボードの構造や用語の解説も交えながら、スケートシーンをさらに身近に感じていただければと思います。
Q1 : デッキにおけるコンケーブ形状の説明として正しいものはどれか?
コンケーブとはデッキを正面から見た際に両サイドが反り上がった凹形状のことを指す。適度なコンケーブがあることで足裏のフィット感が増し、オーリーの引き上げやフリップ系トリックでの板の反応が向上する。浅いモデルはクルージングやトランジションでの乗り心地が滑らかになり、深いモデルはストリートでボードコントロールを細かく行いたいライダーに好まれる。コンケーブは長さ方向のキック角とは別要素で、ブランドによって深さや幅がミリ単位で違いがあるため、ショップで何枚か踏み比べて選ぶことが重要だ。
Q2 : ボードが360度回転しながら同時にキックフリップするトリックは一般に何と呼ばれる?
トレフリップは360キックフリップの愛称で、正式には360度ポップ・ショービットとキックフリップを同時に行う高度なストリートトリックである。名前の由来は英語のtreではなくthree sixtyを縮めたもの。オーリーで板を持ち上げると同時に後足で後方へ蹴り出し、前足のスナップでフリップさせるため、両足の役割分担とタイミングが重要。1990年代前半にロドニー・ミューレンらが映像で披露して以降競技の定番技となり、SLSなどでもハイポイントを狙える。中くらいのステアやギャップで完璧に決めるには高速アプローチと正確なキャッチ感覚が求められる。
Q3 : ミニランプで行われるトリック「ロックンロール」に含まれない動作はどれか?
ロックンロールはバックサイドでアプローチし、頂点でフロントトラックをコーピングに乗せて一瞬静止(ロック)し、その後テールを叩いて180度ターン(ロール)しフェイキーで降りる一連の技。名前の通りロックとロールの二動作が基本で、エアは必須ではない。もちろん高さのあるライダーはオーリー気味に入り抜けることもあるが、技の定義としては板を浮かせたエアは含まれない。ミニランプ初級者がグラインドやスライドへ発展させる前の基礎練習として扱われ、重心移動と視線の送りを体得するのに最適なトリックといわれる。
Q4 : 日本人スケーターで初めて『Thrasher Magazine』の表紙を飾ったのは誰か?
Thrasher Magazineは1981年創刊の世界で最も権威あるスケートボード専門誌で、表紙を飾ることはプロにとって大きな勲章とされる。2019年5月号で堀米雄斗がビッグスピンフロントボードスライドを決める写真が掲載され、日本人として史上初の快挙を成し遂げた。それ以前にも日本特集や国内撮影記事は存在したが、表紙は長年外国人ライダーの独占状態だった。堀米の表紙は東京五輪前であり、世界トップクラスのストリート実力者としての評価が国際的に確固たるものになった象徴的出来事として語られている。
Q5 : ウィールベースとは、スケートボードデッキのどの部分の長さを指す用語か?
ウィールベースはベースプレートのビス穴(特に内側)の中心からもう一方のトラック内側穴中心までを測った数値で、ターン半径や安定性に大きく影響する。長いウィールベースはハイスピード時の直進安定性が高く、ボウルやバーチカルに向く。一方短いとクイックな切り返しが可能になり、タイトなストリートスポットやテクニカル志向のフラットトリックで扱いやすい。デッキ長を変えずにビス位置を前後させることで同一モデルでもウィールベースを選択できるブランドもあり、自分の身長や脚力、滑走環境に合わせて選定することが推奨される。
Q6 : 2012年に史上初めてメガランプで1080を成功させたアメリカ人スケーター、トム・シャーは当時何歳だったか?
2012年3月、カリフォルニア州ウッドワード・ウェストのメガランプでトム・シャーが世界初の1080(3回転)を成功させた。彼は1999年9月生まれで、メイク時は12歳という若さだった。巨大なローンチから約7.6メートルのギャップを飛び、クォーターで着地する高速セクションでのメイクは世界に衝撃を与え、エックスゲームズのビッグエア招待やプロ転向の契機となった。同技はその後メガランプで複数のライダーが成功させるものの、バーチカルやストリートセクションでのメイクは現在も至難で、12歳という年齢と初年度での成功がいかに異例かを物語っている。
Q7 : 2020年東京オリンピックのスケートボード・ストリート男子で初代金メダルを獲得した日本人選手は誰か?
堀米雄斗は1999年生まれの東京都江東区出身プロスケーターで、ストリートリーグ(SLS)でも優勝経験を持つ実力者。東京五輪では開会式翌日の決勝で圧巻のトリックを連発し、日本史上初のスケートボード金メダルを獲得した。五輪以前からアメリカを拠点に活動し、難度の高いノーリーフロント270スライドやノーズグラインド270アウトなどを安定して決める安定感が評価されていた。大会後は競技普及の象徴として国内外のメディアに大きく取り上げられ、スケートシーン全体の注目度向上に貢献した。
Q8 : スケートボードのデッキとホイールをつなぎ、キングピンやアクセルが組み込まれている金属製パーツを何と呼ぶ?
トラックはデッキ裏面に2基取り付けられるT字型の金属パーツで、ハンガー、ベースプレート、キングピン、アクセルなど複数の部位から成る。ハンガーが軸を構成し、そこに装着されたホイール内のベアリングによって回転が生まれる。ターンの際はキングピン周辺のブッシュが圧縮され、トラックが傾くことで方向転換が可能になる。サイズや高さ、ブッシュ硬度を変更することで乗り味が大きく変わるため、自分のスタイルに合わせてセッティングを調整することが中級者以降の課題となる。
Q9 : 右足を前にして乗るスタンスは一般に何と呼ばれる?
グーフィースタンスは、右足をデッキのノーズ側に置き、左足をテール側でキックする立ち方を指す。対義語はレギュラースタンスで、こちらは左足が前、右足が後ろになる。人間の利き足やバランス感覚によりどちらが自然かは個人差があり、統計的にはレギュラーの方がやや多いが、プロの世界ではグーフィーのトップ選手も数多い。なおスイッチスタンスは自分の自然なスタンスとは逆で乗る状態、ノーリースタンスは前足でポップを行う技術を示す用語であり、単なる立ち方そのものの呼称ではない。
Q10 : 木製デッキの標準的な素材であるメイプルは、主にどの地域で産出されるカエデ材を指す?
高品質デッキのほとんどは北米産ハードロックメイプルを使用している。カナダやアメリカ北東部の寒冷地で育つカエデは年間成長が遅く年輪が緻密で強度が高い。薄くスライスした7枚前後の単板を交互に繊維方向を変えて積層し、プレスすることで軽くて粘り強いデッキが完成する。ハードロックメイプルは耐衝撃性や反発力に優れ、激しいトリックの着地に耐えうることが実証されているため業界標準となった。一方、南米やアジア産のカエデは気温が高く成長が早いぶん繊維が粗く強度が落ちるため、量販店の低価格モデルやクルーザー向けに使われることが多い。
まとめ
いかがでしたか? 今回はスケートボードクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はスケートボードクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。