アドベンチャーレースは、自然地形を舞台に山岳トレッキング、MTB、カヤック、ナビゲーションなどの複合種目を連続して行う過酷な競技です。この記事では、そんなアドベンチャーレースに関する10の興味深いクイズをお届けします。Eco-Challengeなどの歴史的な大会から、種目や装備、開催地域まで、アドベンチャーレースの魅力をさまざまな角度から探っていきます。アウトドアスポーツ愛好家やエクストリームスポーツファンの方は、ぜひチャレンジしてみてください。
Q1 : 南米最南端の荒野を舞台に2004年から行われているPatagonia Expedition Raceが開催される国はどこ? アルゼンチン ペルー カナダ チリ
Patagonia Expedition Raceは南緯50度以南のパタゴニア地方の氷河やフィヨルドを縦断する過酷な大会で、本部はチリのプンタアレナスに置かれている。コースはマゼラン海峡やトーレス・デル・パイネ国立公園などチリ領内の広大な原生環境を含み、選手はカヤックやMTB、トレックで約600kmを10日以内に踏破する。隣国アルゼンチン側の山岳も近いが、運営母体とコース設定は一貫してチリ国内で行われているため正解はチリとなる。
Q2 : 多くのアドベンチャーレースでレースキットとして携行義務が課される装備に該当しないものはどれ? ホイッスル エマージェンシーブランケット ウェットスーツ コンパス
大会は人里離れた場所で夜間行動も伴うため、ホイッスルや反射材、エマージェンシーブランケット、コンパス、ファーストエイドキットなどは安全確保のために必携品リストに含まれるのが通例である。一方でウェットスーツは水温が極端に低いコースなど限定条件でのみ義務化され、多くの一般的な山岳・森林レースではオプション扱いである。したがって選択肢の中で常時必携でないウェットスーツが「該当しない」装備となる。
Q3 : 2020年にAmazon Prime Videoで配信された『World's Toughest Race: Eco-Challenge』の舞台となった国は? フィジー タスマニア ニュージーランド コスタリカ
本番組は16年ぶりに復活したEco-Challengeで、2019年9月に南太平洋の島国フィジー共和国で撮影され、2020年に配信された。300以上の島々から成るフィジーの熱帯雨林、珊瑚礁のラグーン、山岳地帯がコースに含まれ、選手は台風の残る湿潤な環境で10日間にわたり700km超を縦断した。タスマニアやニュージーランド、コスタリカも過去に別の大会で舞台になったが、この復活シリーズに限れば開催国はフィジーである。
Q4 : エクスペディションと呼ばれる長距離アドベンチャーレースの制限時間として一般的なのは? 24時間以内 5〜10日間 3か月間 12時間以内
アドベンチャーレースは距離によりスプリント、24時間、エクスペディションなどに分類される。エクスペディションクラスは300〜800km規模で、昼夜を徹して移動しても完走に5〜10日前後を要するため、主催者は安全管理や装備補給の都合から多くの大会で制限時間を5〜10日に設定している。24時間以内は短距離、12時間以内は初心者向け、3か月は探検行程レベルとなり競技の枠を超えるため一般的ではない。
Q5 : MTB区間で現在エリート選手が最も選ぶホイール径は? 29インチ 26インチ 27.5インチ 24インチ
冒険的な未舗装路を長距離で走るアドベンチャーレースでは、走破性と転がり抵抗の低さが重要となる。近年のマウンテンバイク業界では29インチホイールが障害物を越える際の安定性や巡航速度で優位性を示し、フレーム設計やパーツ供給も29erが主流となった。26インチは旧来規格、27.5インチは扱いやすさで人気はあるが長距離では29のメリットが勝る。24インチは主にジュニア向けで大人用のレースでは用いられない。従って最も選ばれるのは29インチである。
Q6 : アドベンチャーレース「Eco-Challenge」を1995年に創設した人物は誰? マーク・バーネット マーク・ボーモント ゲイリー・ガラー デビッド・ブレシアーズ
Eco-Challengeは1995年に米国ユタ州で初開催されたアドベンチャーレースで、テレビ向けに競技を再構成したことで競技の知名度が一気に高まった。企画・運営を手がけたのがプロデューサーのマーク・バーネットで、彼は後にサバイバーなど多くの大ヒット番組も制作した。バーネットは映像化を通じてスポンサーやメディアを呼び込み、現代の国際的アドベンチャーレースシーンを育てた功労者として評価されている。
Q7 : 典型的なアドベンチャーレースの種目に含まれないものはどれ? マウンテンバイク トレッキング パドリング ダウンヒルスキー
アドベンチャーレースは自然地形を使った連続種目競技で、山岳トレッキング、MTB、カヤックやカヌーなどのパドリング、それら区間間のナビゲーションが基本構成である。雪国開催でもスノーシューやクロスカントリースキーが加わる程度で、リフトを利用したダウンヒルスキーのような重力依存型アルペン種目は安全管理や機材輸送の都合からほとんど採用されない。したがって選択肢中で最も一般的でないのはダウンヒルスキーである。
Q8 : GPS機器の使用が禁止または制限される大会が多いアドベンチャーレースで、選手が主に進行方向を確認するために用いる道具は? GPSハンドヘルド コンパス レーダー ドローン
アドベンチャーレースでは自力航法の技術を競技の核と位置づけており、公平性確保のために事前配布の地形図とコンパスのみでルートを決めることがルール化されている大会が多い。GPSは緊急用として携行は許されても封印管理がされる場合があり、レーダーやドローンはそもそも持込を許可しないのが一般的である。したがって方向決定に最も重要で普遍的な器具はコンパスである。
Q9 : 毎年世界各地で予選を開催し、年度末に世界選手権を行っているアドベンチャーレースの国際シリーズはどれ? UTMB Group International Mountain Bicycling Association Adventure Racing World Series World Triathlon
Adventure Racing World Series(ARWS)は2001年に創設され、世界各国で10前後のレギュラーラウンドを開催し、それらの上位チームを集めておよそ600〜800kmの世界選手権を行う最大規模の国際サーキットである。UTMB Groupはトレイルランの団体、IMBAはMTBトレイルの保全団体、World Triathlonはトライアスロンの国際統括団体であり、アドベンチャーレースの年間世界戦を主催しているのはARWSのみである。
Q10 : 多くの国際アドベンチャーレースで採用されている正規カテゴリーのチーム人数は? 2人 4人 6人 8人
競技の黎明期から、アドベンチャーレースは長距離を安全に進むため、男女混成を含む4人編成が標準とされてきた。4人だと疲労や故障へのバックアップが取りやすく、運搬する装備の分担も合理的で、ナビゲーション担当の不調時にもカバーできるメリットがある。そのためAR World ChampionshipやEco-Challengeなど主要大会はミックス4人を公式クラスとし、2人や6人はオープンクラス扱いか存在しない大会も多い。従って正解は4人チームである。
まとめ
いかがでしたか? 今回はアドベンチャーレースクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はアドベンチャーレースクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。