アイスダンスは冬季五輪の魅力的な競技の一つ。華麗なスケーティングとダイナミックな振付が織りなす演技は、観る者を虜にする。今回のクイズでは、金メダリストや歴代記録保持者、ルール変更の背景など、アイスダンスの歴史と最新動向について深掘りしていきます。豪華なメダリストたちの足跡や、技術発展の軌跡を追うことで、この競技の奥深さと魅力に迫っていきましょう。アイスダンスファンはもちろん、まだ知らない人にもぜひ楽しんでいただければと思います。
Q1 : 2019年世界選手権で合計229.82点の世界記録を樹立したアイスダンスカップルは誰?
2019年さいたま世界選手権でパパダキス/シゼロン組が記録した229.82点は、GOE±5段階制導入以降の世界最高得点。リズムダンス88.42点、フリーダンス141.40点と両セグメントで圧倒的な出来栄えを示した。スケーティングスキル、トランジション、パフォーマンスいずれも9点台後半を並べ、完成度の高さを証明。他の強豪も220点前後を記録するが230点に迫った例はこのペアのみで、史上最高レベルの同調性と滑走品質が評価された結果である。
Q2 : 2019-20シーズンのシニア・リズムダンス必須パターンに選ばれたダンスは?
2019-20シーズンは“ミュージカル/スウィング/チャールストン”系テーマが設定され、軽快でコミカルなステップが特徴のフィンステップが必須パターンに採用された。フィンステップは素早いキック、方向転換、ホールドチェンジが連続し、カップルのフットワークの正確さとリンクカバー力が試される。タンゴ・ロマンティカやヤンキー・ポルカなどは別年やジュニアで採用例があるが、このシーズンの指定ではなかった。
Q3 : フリーダンスで行うコンビネーションリフトの最大許容時間は?
ISU規定ではコンビネーションリフトは開始から終了まで12秒以内と定められている。時間は女性が持ち上げられた瞬間から氷上に完全着氷するまでを計測し、超過すると1秒ごとに1点の減点が科される。安全性と演技バランスを保つ目的で導入されており、長過ぎる支持や演技停滞を防止する狙いがある。ショートリフトはさらに短い7秒以内と区別され、選手は時間管理と技の難易度の両立を図る必要がある。
Q4 : 北米勢として初めて世界アイスダンス選手権を制したペアは?
2003年ワシントン大会でカナダのボーン/クラーツ組が北米勢初の世界王者となった。それ以前は欧州、旧ソ連勢が長年タイトルを独占しており、彼らの勝利は“欧州の牙城”を崩す歴史的快挙と称賛された。ヒップホップ要素を盛り込んだ革新的プログラムと高速ツイズルが高評価を受け、観客のスタンディングオベーションが続いた。この成果は北米の競技レベル向上を後押しし、後にヴァーチュ/モイア組の五輪制覇へと繋がる土壌を築いた。
Q5 : クイックステップ調のパターンダンス「フィンステップ」を創作したフィンランドのペアは?
フィンステップは1995年にラハコモ/コッコ組が自らのプログラム内で考案し、翌96年にISU公認パターンダンスとなった。軽快なキックとスキャットが特徴のクイックステップ系で、フィンランドを意味する“フィン”が名称の由来。2019-20シーズンにはリズムダンスの必須パターンに採用され、再び脚光を浴びた。ステップの難度とテンポ維持が要求されるため、現在でも上級選手にとって挑戦的なダンスとして知られる。
Q6 : 氷上を滑走しながらパートナー同士が連続回転を同期させるアイスダンス特有の要素は何と呼ばれる?
ツイズルは移動しながら1本のエッジで複数回転する高難度要素で、男女の同調性、回転数、姿勢変化などが細かく評価される。減速せずに3回転以上を続けるにはエッジコントロールと体幹の強さが不可欠。ズレや転倒があれば一気に基礎点と出来栄え点が下がるため、演技全体の成否を左右する“勝負どころ”とされる。一方でクリーンに決まれば大きなGOE加点を得られるハイリスクハイリターンの代表例でもある。
Q7 : アイスダンスが冬季オリンピックで正式競技として初めて実施された年は?
アイスダンスは1976年インスブルック大会で五輪正式種目となり、初代金メダリストはソ連のリュドミラ・パホモワ/アレクサンドル・ゴルシコフ組だった。五輪採用以前から世界選手権では人気を博していたが、五輪入りにより競技人口と注目度が急上昇。以降イギリス、ロシア、カナダ、フランス、アメリカなど様々な国がメダル争いに加わり、技術と芸術性を競う種目として発展を遂げてきた。
Q8 : 現行ISUルールでフリーダンス中に許可されているリフト要素の総数は?
フリーダンスではリフト要素は最大3つまでに制限される。構成は①1つのコンビネーションリフト(最長12秒)か②2つのショートリフト(各最長7秒)+さらに別タイプのショートリフト1つ、のいずれかが一般的。リフト過多を防ぎ、滑走やステップ本来のダンス性を強調する意図がある。規定数を超えたり制限時間を超過すると減点や要素無効となるため、選手は技術点と芸術点のバランスを考えて配置する。
Q9 : パターンダンス『ゴールデン・ワルツ』の音楽拍子として正しいものは?
ゴールデン・ワルツはクラシックな3/4拍子のワルツリズムに乗せて滑る。優雅な上下動(スウィング)や回転が続くため、拍子を外さずリンク全体を流れるように滑ることが重要。3/4拍子以外の音楽を使うと規定違反となりレベルが得られない。高速なエッジチェンジやロータリー動作が多く、正確なタイミングと体幹の強さが問われるダンスとしてトップレベルでも難度が高い。
Q10 : 2022年北京オリンピックのアイスダンスで金メダルを獲得したカップルはどれ?
パパダキス/シゼロン組はフランスのカップルで、2018年以降に世界歴代最高得点を連発してきた実力者。北京大会ではリズムダンスで90点台をマークし、フリーダンスでも圧倒的なスケーティングスキルと表現力を示し、合計226.98点で金メダルを獲得した。フランス勢として初のアイスダンス金であり、欧州勢の金メダルは1984年トービル/ディーン以来。銀はロシアのシニツィナ/カツァラポフ組、銅は米国のハベル/ドノヒュー組が続いた。
まとめ
いかがでしたか? 今回はアイスダンスクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はアイスダンスクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。