スキージャンプの魅力を存分に感じられる10問のクイズを用意しました。飛距離や技術、歴史的な出来事など、スキージャンプの様々な側面を楽しめる内容となっています。スキージャンプは単なる「高く飛ぶ」競技ではなく、空中姿勢の美しさや地形への適応力、選手の精神力など、奥深い魅力に満ちた競技といえるでしょう。このクイズを通して、スキージャンプの魅力を存分に味わっていただければと思います。
Q1 : 1972年札幌五輪70m級(現ノーマルヒル)で日本人初の冬季個人金メダルを獲得したジャンパーは?
笠谷幸生は札幌五輪で1回目92.0m、2回目90.0mと安定した飛躍を見せ、合計244.2点で金メダルを獲得した。日本勢は銀メダルに金野昭次、銅メダルに青地清二が入り表彰台を独占し“日の丸飛行隊”と呼ばれた。自国開催での快挙は国民に大きな感動を与え、スキージャンプは一躍国民的競技として脚光を浴びた。笠谷の功績は以後の日本ジャンプ界の発展に大きく寄与したと評価されている。
Q2 : 2022年北京オリンピックから正式採用されたスキージャンプ混合団体は、男女合わせて何人でチームを構成するか?
混合団体は女子2名・男子2名の計4人で1チームを組む競技形式。各選手が1本ずつ跳んで合計4本の得点で順位を競う。北京大会では初採用ながらスーツ規定違反が相次ぎ波乱となったものの、男女の実力を同じ比重で反映させられる点が高く評価された。人数を4人にした理由は競技時間の短縮と男女比の均衡を図るためで、国による選手層の厚さや育成方針が明確に現れる種目として注目を集めている。
Q3 : 風の有利不利を数値で補正するために2010年代から導入されたポイントシステムは何と呼ばれる?
ウインドコンペンセーション(風速補正点)は、追い風で不利を受けた選手には加点、向かい風で有利を得た選手には減点を行い公平性を確保する制度。2010/11シーズンのワールドカップから導入され、風待ちによる長時間の中断を減らす効果も得た。計算式は風向・風速とヒルサイズに基づき自動算出され、スタートゲート変更時に用いるゲートコンペンセーションと併用される。観客にとっては複雑だが競技の公正を保つ重要な要素となっている。
Q4 : 男子ワールドカップ個人通算勝利数の歴代最多記録(53勝)を保持している選手は誰?
オーストリアのグレゴール・シュリーレンツァウアーは16歳でワールドカップデビューし、圧倒的な飛距離と安定感で2006年から2014年にかけて勝利を量産。2013/14シーズン終了時点で通算53勝となり、従来のマッティ・ニッカネン(46勝)の記録を更新した。ラージヒル、スキーフライングともに高い適応力を見せ、2度の総合優勝も達成。近年は負傷やモチベーションの低下で引退したが、その勝利数は現在も男子歴代最多として残っている。
Q5 : スキージャンプで飛型点(スタイルポイント)を採点する審判員は通常何人配置される?
ジャンプの美しさや着地姿勢を評価する飛型点は、5人の審判員が10点満点(0.5刻み)で採点し、最高点と最低点を除いた3人の合計が得点となる。これにより個々の主観差を平準化し、公平な評価を導く仕組みとなっている。評価項目は踏み切り直後のバランス、空中での安定性、着地のテレマーク、ランディング後の減速姿勢など多岐にわたる。ビデオ判定が導入された現在でも5人制は変わらず、技術と美的要素の両立を保っている。
Q6 : 1m当たりの距離点が2.0点となるのはどのサイズのジャンプ台か?
FISルールではヒルサイズ85〜109m、K点90m前後のノーマルヒルでは距離テーブルが1m=2.0点で設定されている。ラージヒル(HS110〜184m)は1.8点、スキーフライング(HS185m以上)は1.2点と係数が小さくなるのは、ヒルが大きいほど空気抵抗と揚力の働きで飛距離が伸びやすく、得点差が拡大しすぎないよう調整するため。係数を変えることで異なる規模の台でも競技性を保ち、シリーズ戦を通じて公平な比較が可能になっている。
Q7 : 1998年長野五輪団体ラージヒルで日本のアンカーとして逆転金メダルを決めた選手は?
長野五輪団体戦は3本目終了時に日本が2位。最終走者の原田雅彦は勝負弱さを指摘されていただけに重圧がかかったが、逆風をものともせず137.0mの大ジャンプを披露し、追うオーストリアを逆転した。原田は4年前のリレハンメル五輪で転倒し銀に終わった雪辱を果たし、涙で観客を沸かせた。岡部、斎藤、船木も安定した飛躍を見せ、開催国としての悲願を達成。日本ジャンプ史に刻まれる名シーンとなった。
Q8 : スキージャンプ・ワールドカップが初めて開催されたのはどのシーズンか?
FISは競技の年間シリーズ化を目指し1979/80シーズンにワールドカップを創設した。第1戦は1979年12月30日オーストリア・オーベルストドルフで行われ、その後ヨーロッパと北米を中心に25試合が開催された。初代総合王者はハリ・シルヒャー(オーストリア)。シリーズ制の導入によりメディア露出が増え、技術革新やスポンサー獲得が進むきっかけとなった。現在は男女合わせて20以上の開催地で行われ、競技の発展を支える重要な基盤となっている。
Q9 : スキージャンプの飛距離得点の基準点(K点)が90m前後の台は一般に何と呼ばれる?
K点が90m前後、ヒルサイズ(HS)が100m前後の台はノーマルヒルと定義される。国際スキー連盟(FIS)の規定ではK点が85〜109mの範囲が該当し、オリンピックや世界選手権のノーマルヒル個人戦もここで行われる。1m当たりの距離点は2.0点とラージヒルより高く、風の影響が比較的小さいため技術の精度が試される。ジュニアや女子の主要大会でも多用され、ラージヒル(HS130前後)やスキーフライング(HS200以上)と区別するための重要なカテゴリである。
Q10 : 空中姿勢をV字型に開く革新的スタイルを広め、スタイル名の由来となったスウェーデンの選手は誰?
ヤン・ボークレブは1980年代後半にスキー板をV字に開いて揚力を大幅に向上させるフォームを編み出した。最初は見た目の奇抜さから減点を受けたが、1988年ワールドカップで初優勝すると飛距離の優位性が証明され、1992年にはFISも正式に高得点を与えるよう改革。以後選手たちは次々にV字を採用し、現在の主流技術となった。従来の平行スタイルを覆し競技の歴史を大きく変えた功労者として知られる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はスキージャンプクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はスキージャンプクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。