「SUPサーフィンクイズ」にようこそ!このクイズでは、SUPサーフィンの基本から応用まで、多岐にわたる知識を問います。ボードの選び方、パドルの使い方、波のコンディション、ターンテクニックなど、SUPサーフィンを楽しむうえで欠かせない情報が満載です。初心者からベテランまで、SUPサーフィンファンならきっと楽しめる内容となっています。それでは10問、SUPサーフィンクイズのスタートです!
Q1 : 多くの国際SUPサーフィン大会でジャッジが最も高く評価する要素はどれか? パドルのデザイン ライディング時間の長さ 波のクリティカルセクションでのマニューバ ウェットスーツの色
ISA(International Surfing Association)やAPP World Tourなどの大会では、サーフィン競技と同様に「波のもっともパワーが集中するクリティカルセクションでどれだけダイナミックかつコントロールされたマニューバを行えたか」が得点の最重要ポイントとなる。長く滑走しても、波の弱い肩の部分ばかりを走っていては評価は伸びない。ターンの深さ、リップアクションのタイミング、パドルを使ったレールワークの精度などが総合的に見られる。したがってライダーは波のピークを読み、最小限のパドルストロークでクリティカルセクションへ素早く移動し、高難度の技をクリーンにメイクすることが求められる。
Q2 : SUPボードの容積(リッター数)を選ぶ際に最も大きく影響する要素はどれか? 海水温 潮汐 風向 ライダーの体重
ボードの浮力は内部に含まれる空気量=容積で決まり、その浮力がライダーの体重を支え切れるかが乗り味に直結する。一般的に体重×1.3〜1.5倍程度のリッター数を確保すると初心者でも安定しやすいとされ、上級者や軽量ライダーは体重に近い容積で機動性を高める。風向や水温など環境要因よりもライダー固有の体重・体格が圧倒的に支配的で、同じモデルでも体重が10kg違えば適正容積は大きく変わる。容積が不足するとスタンディング時にデッキが水を被りバランスを取りづらくなり、過剰だと厚みが増え波に刺さりづらくテイクオフが遅れる。したがって体重を基準にボリュームを決め、次に波質や技量で微調整するのがセオリーである。
Q3 : 波を越える際、ボード後方に体重を移しノーズを浮かせて白波を抜けるSUPサーフィンの基本動作はどれか? ステップバック ダックダイブ タートルロール ノーズライディング
ステップバックは後足をテイル付近まで下げ、ボードの後端を沈めてノーズを持ち上げることで白波やスープを乗り越えるテクニックである。推進力を保ったまま波面を通過できるので、大型で浮力の高いSUPボードでも効果的にアウトへ出られる。短いサーフボードで行うダックダイブはボード全体を沈める方法だが、ボリュームが大きいSUPでは現実的でない。タートルロールはロングボード用の裏返し動作で、パドルを握ったままでは行いにくい。ステップバックをマスターすると、波待ち位置までのパドリング効率が向上し、テイクオフ時にも後足を引いた姿勢からスムーズにターンへつなげられるため、技術の土台として重要視されている。
Q4 : SUPサーフィンで使用するリーシュコードの長さとして一般的に推奨されるのは? パドルの長さと同じ ボードの長さと同程度 身長の半分程度 長さは特に問わない
リーシュはライダーとボードを繋ぎ、安全確保とボード流失の防止を担う。短すぎるリーシュは転倒時にボードが近くへ跳ね返り衝突リスクが高まり、長すぎると水中で絡みやすくかえって危険になる。多くのメーカーは「ボード長とほぼ同じ長さ」を推奨しており、たとえば9フィートのSUPには9フィート前後のリーシュを選ぶのが定石。これによりパドルアウト時の抵抗を抑えつつ、ワイプアウト時の距離も確保できる。パドルの長さや身長を基準に選ぶと個々の道具や体格で誤差が生じ、適切なテンションが得られないことがある。正しい長さのリーシュを選ぶことは、自分だけでなく周囲のサーファーや海水浴客の安全にも直結する重要事項である。
Q5 : 岸から沖に向かって風が吹く状態を示すサーフィン用語はどれか? オンショア クロスショア オフショア ダウンウインド
オフショアは陸から海へ向かって吹く風で、波の面を吹き戻すためフェイスがクリーンになり、波の掘れ上がりを長く保つ傾向がある。SUPサーフィンでは面ツルのコンディションを生かして長いボードでもスムーズにターンが可能になる。一方オンショアは海から陸へ吹き、波面を荒らしブレイクを速めるため乗りづらい。クロスショアは横風で、レールが浮き上がる現象やドリフトが起きやすい。ダウンウインドは追い風を利用してロングディスタンスを滑走するカテゴリー名で風向表現ではない。オフショアが強すぎるとアウトへ流されやすく危険になるため、SUPでは面が整っていても自分の脚力や帰岸ルートを確認したうえで入水する必要がある。
Q6 : センターフィン1枚だけを装着したフィンセットアップの呼称はどれか? トライフィン クアッドフィン ツインフィン シングルフィン
シングルフィンはサーフボード黎明期から存在する最もシンプルな構成で、ロングボードやクラシックタイプのSUPに多い。水流を一点で受け、レールワーク主体の大きな弧を描くターンに適し、直進安定性も高いのが特徴。トライフィンはセンターフィン1枚とサイドフィン2枚の計3枚でショートボードに主流。クアッドは4枚でスピード性能を重視し、ツインは2枚でルースな動きを得る。シングルフィンのSUPはパドルを使った荷重移動でフェイスを滑らせるグライド感が魅力だが、横風や急激なトップターンにはやや鈍重になるため、ターン志向のライダーは2+1などのハイブリッド構成を選ぶケースも増えている。
Q7 : パドルのブレードを水に差し込みながら大きく弧を描いてボードを旋回させるSUPサーフィンの基本ターンはどれか? スイープターン カットバック ボトムターン フォワードストローク
スイープターンはパドルブレードをノーズの近くに入水させ、半円を描くように後方へ引きながら外側のレールを沈めてボード全体を旋回させるテクニックである。初心者でも比較的容易に覚えられ、狭い場所での方向転換やテイクオフ直前の波合わせに多用される。カットバックはフェイスを戻る高度なマニューバ、ボトムターンは波下部からトップへ上がるサーフテクニックで、フォワードストロークは直進を生む通常漕ぎ。スイープターンを習得すると、長いSUPでもパドル側と体重移動を連動させて素早く角度を変えられ、混雑したポイントでも衝突を避けやすくなる。またパドルを支点にするため、足幅を変えず安定したまま旋回できる点も大きなメリットである。
Q8 : 米国沿岸警備隊(USCG)の規定では、サーフゾーン外を航行するSUPが必ず携行すべき装備はどれか? 日焼け止め USCG認定のPFD(ライフジャケット) 警告用フラッグ 双眼鏡
USCGはSUPをカヌーやカヤックと同じ手漕ぎ船舶に分類しており、海水浴場やサーフゾーンを離れると連邦法の適用を受ける。そのため13歳未満は常時、13歳以上でもボード上または身につける形でUSCG承認のPFD(パーソナルフローテーションデバイス)を携行しなければならない。違反すると罰金の対象になるだけでなく、事故時の救助遅延を招く恐れがある。SUPサーフィン中はリーシュを装着するため浮力体が不要と誤解されがちだが、ボードと離れる可能性がある沖合ではPFDが命綱となる。発炎筒やホイッスルなどの携帯が義務付けられる海域もあり、国や地域によって細部は異なるものの、PFD携行は国際的にも安全基準として重視されている。
Q9 : SUPサーフィンで使用するパドルの適切な長さの目安として一般的に推奨されるのはどれか? 乗り手の身長+15〜20cm 身長と同じ長さ 身長−15〜20cm 固定長さ190cm
SUPサーフィンではパドルを使って波に乗るだけでなく、テイクオフ時やターン時に体を支えるための杖としても機能させる必要がある。そのため短すぎると水面へのエントリー角が浅くパワーが落ち、長すぎると上げ下げの動作で肩や背中に無理なストレスがかかる。多くのインストラクターやメーカーが勧める「身長+15〜20cm」は、水にパドルブレードを深く入れられ、陸上での取り回しも過度に負担にならないバランス点として経験的に導き出された数値である。競技指向のパドラーは若干短め、クルージング派はやや長めに調整することもあるが、初中級者はまずこの範囲から始めると効率よく練習できる。
Q10 : 初心者がSUPサーフィンでまず身に付けるべき基本の足スタンスはどれか? スイッチスタンス パラレルスタンス グーフィースタンス ノーズライドスタンス
パラレルスタンスは左右の足をボードのセンターラインと平行に置き、ほぼ肩幅で立つ姿勢である。この立ち方はボードの幅全体を使って重心を安定させやすく、パドルで前後に漕ぎながらバランスを取りやすいのが利点。サーフスタンス(前後に足を開く姿勢)は回転性に優れるが、横風やヨレた波での初動が難しく、初心者が最初に取り組むと転倒のリスクが高い。パラレルスタンスでボードの揺れに慣れ、前後左右への荷重移動を学んだうえで、次の段階としてスタンスを切り替える練習に進むのが一般的な上達ルートとされる。