カイトサーフィンは、風力を利用してボードやフォイルを高速で走らせる、エキサイティングなウォータースポーツです。初心者にも上級者にも楽しめる奥深い魅力を秘めており、その魅力について理解を深めるためのクイズをお届けします。10問のクイズを通して、カイトサーフィンの基本的な特性や技術、安全対策などについて学ぶことができます。カイトサーフィンの世界に足を踏み入れてみたい方、より深く知りたい方は、この記事をお読みいただければと思います。
Q1 : ビギナーが安全に練習しやすいとされる風速域(ビューフォート)として一般的に推奨されるのはどれか? 6〜7 4〜5 8〜9 1〜2
ビューフォート4〜5はおおよそ11〜21ノット(6〜10m/s)の風で、水面に小さな白波が点在しはじめる程度です。カイトは安定して浮き上がり、適切なサイズを選べば過剰なパワーになりにくいので練習に最適とされています。ビューフォート6以上は瞬間的な突風が強まり危険度が増し、1〜2では浮力が不足して十分な走行ができません。そのため、多くのスクールや教本が初心者の目安として4〜5を示しています。
Q2 : インフレータブルカイトのリーディングエッジ(チューブ)に主に使われる布素材は何か? ナイロンリップストップ ダイニーマ ダクロン ケブラー
リーディングエッジやストラットは高い圧力で膨らませるため、伸びが少なく引裂きに強いダクロン(高密度ポリエステル帆布)が採用されます。ナイロンリップストップはキャノピー部に使われる軽量素材で、荷重が集中する骨格部分には適しません。ダイニーマはラインやファイバーパーツに利用され、ケブラーは補強テープとして限定的に使用されるのみです。そのため、メイン素材として正解なのはダクロンです。
Q3 : 2020年に開催されたRed Bull King of the Airで優勝したライダーは誰か? ケビン・ランゲリー リアム・ウェイリー ニック・ヤコブセン ジェシー・リッチマン
世界最高峰のビッグエア大会Red Bull King of the Airは毎年南アフリカ・ケープタウンで行われています。2020年大会ではパワフルなループと高い制御力を見せたアメリカのジェシー・リッチマンが頂点に立ち、過去3度優勝しているケビン・ランゲリーら強豪を破りました。ニック・ヤコブセンは2017年王者、リアム・ウェイリーはフリースタイル系が得意なトップライダーで2020年大会は準優勝でした。従って優勝者はジェシー・リッチマンです。
Q4 : 進行方向を変えず左右どちらにも同じように走れる最も一般的なカイトボードのタイプはどれか? ツインティップボード ディレクショナルサーフボード ハイドロフォイルボード スキムボード
ツインティップはノーズとテールが対称形で、バインディングの位置も中央付近にあるため、ヒールサイド・トゥサイドを切り替えるだけで方向転換できます。この特徴が練習効率を上げ、ジャンプやトリックで後ろ向きに着水してもそのまま走行を継続できる利点もあります。ディレクショナルサーフボードやハイドロフォイルはフィン配置が前後非対称でジャイブが必須、スキムボードは遊び用途が中心です。汎用性が高いのはツインティップです。
Q5 : モダンな4ラインカイトで一般的な一次安全システム(最初に作動させるべき装置)はどれか? リーシュを完全に外す クイックリリース(チキンループ)を開放する 自分でカイトを故意に水面へ落とす ウインチなど外部装置で引き寄せる
大半のカイトはバー中央にチキンループのクイックリリースを備えており、作動させると片方のフロントラインだけが残り、カイトはフラッグアウトして揚力を失います。この一次リリースで約90%以上の状況が収束します。リーシュを外すのは最後の手段で道具を完全に放棄する行為、カイトを無理に落とす行為や外部のウインチに頼る方法は標準手順ではありません。従って最初に取るべき安全動作はクイックリリースを開放することです。
Q6 : カイトが動かせる「風のウインドウ」はおおよそ何度の角度を持つとされるか? 約180度 約90度 約270度 約360度
カイトサーフィンで言うウインドウは地表に立つ操縦者を中心に、風下方向に半球状に広がる空間を指します。カイトはその端、風上側へは行けず、この半球内のみを飛行します。現実には高度やカイトのタイプで多少変化しますが、理論上は左右各90度、合計およそ180度の範囲と説明されるのが一般的です。90度では狭すぎて実際の挙動と合わず、270度や360度は不可能なので180度という数値が正解となります。
Q7 : 初心者が腰への負担を抑えながら長時間練習する際に選ばれるハーネスのタイプはどれか? ウエストハーネス シートハーネス ボディドラッグハーネス チェストハーネス
シートハーネスは臀部と太ももで荷重を受ける構造のため、バーから伝わる引きを広い面積で分散できます。ウエストハーネスは自由度が高い一方で引きがすべて腰回りに集中し、初心者だと上半身が反る姿勢になりやすく疲労が早く現れます。ボディドラッグハーネスやチェストハーネスは一般的に存在しないか限定的に用いられる装備です。従って、腰を守り安定姿勢を作りやすいシートハーネスが正解です。
Q8 : IKOのスキル認定でレベル3で初めて求められるとされる基本技術はどれか? ボディドラッグ(アップウインド) ウォータースタート アップウインドライディング セルフレスキュー
国際カイトボーディング機構(IKO)は習熟度をレベル1〜3で段階的に定義しています。レベル1では安全知識や風の判定、レベル2でウォータースタートとダウンウインド走行が課題になります。その次のレベル3で、風上に向かって走り自力でスタート地点へ戻るアップウインドライディングが必須となります。セルフレスキューはレベル2の一部で、ボディドラッグはレベル1〜2に含まれます。よってアップウインドライディングが正答です。
Q9 : オールラウンド用途で最も一般的に用いられるカイトラインの長さはどの範囲か? 約10メートル 約15メートル 約35〜40メートル 約20〜25メートル
多くのメーカーが標準セットとして付属させるラインは20〜25mです。この長さは適度なウインドウを確保しながら、ターン時のレスポンスが鈍り過ぎないバランスが取れています。10mや15mといったショートラインは強風や波中での特殊用途、35m以上はレーシングやフォイルカイトでローパワーの風を捕まえたい場合に選択されます。従って一般的と言えるのは約20〜25mのラインです。
Q10 : 走行中にカイトのパワーを弱めたいとき、バーで取るべき基本操作はどれか? バーを押し出して体から離す バーを強く引き込む カイトを真上(12時位置)に静止させる ラインを意図的にねじる
デパワーの原理は前側ラインに対して後側ラインのテンションを緩め、カイトの迎え角を小さくすることです。バーを体から押し出すとバックラインが弛み、風を受ける面積と角度が減少して揚力とドラッグが低下します。逆にバーを引き込むとバックラインが張り、パワーが増します。12時位置に置くだけでは力は弱まらず、ラインをねじるのはトラブルの原因になります。したがって正解はバーを押し出す操作です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はカイトサーフィンクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はカイトサーフィンクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。