「フライヤーはどのように支えられているの?」「空中でどんなトリックを披露するの?」「応援の掛け声って決まりがあるの?」チアリーディングには、目を見張るようなダイナミックなパフォーマンスや緻密な動作、観客を盛り上げる要素がたくさんあります。この記事では、そんなチアリーディングの魅力に迫るべく、10の興味深いクイズをお届けします。基本姿勢からスタンツ、ジャンプ、応援法まで、チアリーディングの知識が一気に身につくはずです。チアの世界に、ぜひ足を踏み入れてみてください。
Q1 : 観客にスピリットを伝えるため、短い掛け声と簡単なモーションで構成されるリズム応援は何と呼ばれる?
チャントは8カウント程度の短い言葉や掛け声をリズムに乗せて繰り返し、観客を巻き込みながらチーム名やスローガンをアピールする応援形式である。必ずしも音楽を伴わず、ドラムや手拍子だけでも実施できるため試合展開に合わせて即座に入れやすい。ダンスより言葉数が多く、チアの中でも特にコール&レスポンス要素が強い。複雑な振付ではなくモーションをはっきり示すことで観客が真似しやすく一体感を高められる。
Q2 : 国際大会『世界チアリーディング選手権』を主催し、IOCにも承認されている競技統括団体は?
ICU(International Cheer Union)は2004年に設立された国際競技連盟で、現在110を超える加盟国・地域を束ねている。IOC(国際オリンピック委員会)から正式承認を受けた唯一の世界的統括団体として、毎年フロリダ州オーランドで世界選手権を開催し、競技ルールや審判講習の標準化も行う。USASFやIASFは主にクラブチームの競技会を運営するアメリカ中心の団体で、大学スポーツ連盟のFISUとは別組織である。
Q3 : 床から投げ上げられたフライヤーが空中でトリックを行い、再びキャッチされる技を総称して何と呼ぶ?
バスケットトスは複数のベースが手のひらを籠のように組み、そこに立ったフライヤーを脚力と反動で一気に真上に投げ上げるダイナミックな技である。空中でトータッチやキックフルなどのトリックを行ってから安全にキャッチするまでを一連で評価され、高さ、タイミング、キャッチの安定性が採点ポイントになる。上半身だけのエクステンションや複数人を連結させるピラミッドとは異なり、高度な爆発力と落下制御の双方が求められる。
Q4 : チアリーディングの『8カウント』で、1から8までをどのようなリズムで数えるのが一般的?
チアリーディングでは音楽が流れていないチャンツやスタンツ部分でも動きをそろえるために、内部カウントとして1から8までを一定テンポで声に出す「ワン、ツー、スリー…エイト」の8カウントが用いられる。一般的に4分の4拍子で1拍につき1カウントを割り当て、9拍目は再び1に戻る。アンドカウントや16カウントを用いることもあるが、基礎動作を覚える段階ではシンプルな8カウントを統一することで全員がタイミングを共有しやすくミスが減る。
Q5 : 伸ばした片脚のみで乗るスタント『リバティ』において、フライヤーが上げていない脚を曲げて膝を前方に向ける基本バリエーションはどれ?
リバティはフライヤーがベースの両手または両腕に片脚だけを乗せ、もう一方の脚を膝から曲げて横に置く基本スタンツで、多くの発展技の土台になる。ポーズとしては膝を前方に向け、つま先を反対膝の横に軽く添える形が標準で、バランスが不安定になりやすいためバックスポットの補助とフライヤーの体幹力が重要となる。スコーピオンやヒールストレッチは柔軟性を生かして脚を大きく上げる上級バリエーションで、難度が別格である。
Q6 : 演技中にピラミッドを組む際、フライヤーが別のスタントへ受け渡される移動動作は何と呼ばれる?
トランジションはピラミッドや連続スタンツの場面でフライヤーが異なるベースや高さへ滑らかに移行する動作を指し、演技の流れを切らさずに難度を上げる鍵となる。ディスマウントのように着地で終わるのではなく、キャッチされた瞬間に次の技へ接続できるため高い連携力とタイミングが要求され、観客に大きなインパクトを与える。安全確保のため、移動距離や軌道、声掛けのタイミングを綿密にリハーサルすることが必須とされる。
Q7 : 両脚を横に大きく開き、つま先を膝より高く上げて跳ぶ代表的なチアジャンプは何?
トータッチはジャンプの代表格で、空中で股関節を大きく開き、両脚のつま先を膝より高く持ち上げながら腕をTモーションにして横に伸ばす。腰を落とす予備動作から爆発的に跳び上がる必要があり、膝が曲がったり背中が丸まると得点が伸びない。美しく決めるには柔軟性だけでなく膝を伸ばし切る瞬発力が不可欠で、多くのチームが練習序盤で集中的に取り組む基礎ジャンプとされる。パイクやハーディングは脚を前方に出す別系統のジャンプである。
Q8 : スタンツの高さ区分で『エクステンド・スタント』と呼ばれる状態はどれ?
エクステンド・スタントとは、ベースが完全に腕を伸ばし、その手のひらの上にフライヤーが立つ頭上の高さまで持ち上げられた状態を指す。視覚的に最も高く見えるため難度が高いが、正しい骨格支持と均等な重心配分ができていれば、腰の高さで支えるレベルよりも重さを感じにくいという特徴もある。なお肩の高さで支える段階はショルダースタンツ、腰の高さはレベル1スタンツなどと呼ばれ、採点基準が異なる。
Q9 : チアリーディングで、演技の開始や終了時に足をそろえ、腕を両脇にぴったり付けてまっすぐ立つ基本姿勢は何と呼ばれる?
クリーンは、両脚をそろえ背筋を伸ばして立ち、拳を軽く握った腕をまっすぐ体側に付ける基本姿勢である。開始・終了の合図だけでなく、ジャンプ着地後やスタンツのキャッチ後にチーム全員が同時にクリーンを取ることで演技にキレと統一感が生まれるため、審判はこの姿勢が揃っているかを厳しくチェックする。肘が曲がったり拳の角度がずれたりすると減点対象になるので、練習で徹底的にそろえる。
Q10 : スタンツグループにおいて、フライヤーの足首や腰を支え、落下時に最も大きな保護責任を負うポジションはどれ?
バックスポットはフライヤーの背後に立ち、足首やふくらはぎを握ったり腰をサポートしたりしてバランスを調整すると同時に、高さのあるスタンツやバスケットトスの際に落下方向をコントロールする守護的役割を負う。万一フライヤーがバランスを崩しても腕力で引き寄せられる位置にいるため安全確保の要とされる。ベースが主に体重を支え、フロントスポットが前面を補助するのに対し、バックスポットは視界が広く合図も出しやすい。
まとめ
いかがでしたか? 今回はチアリーディングクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はチアリーディングクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。