ビアンキカップは、アクションピストル競技の歴史と伝統を代表する大会です。1979年にカリフォルニア州で初開催されて以来、40年以上の歴史を重ね、現在はミズーリ州のグリーンバレー・ライフル&ピストルクラブで毎年開催されています。クラシックなステージから最新のフォーマットまで、シューターの技術と装備の両方を問う一大イベントとなっています。この記事では、ビアンキカップの歴史や開催地、競技内容、勝者ランキングなど、この大会に関する重要な情報を10問のクイズにまとめています。大会の歴史や特徴を深く理解することで、アクションピストルの世界に一層親しめるはずです。
Q1 : ムービングターゲットステージでは、ターゲットが60フィートの開口部を横切る所要時間は何秒に設定されているか?
ムービングターゲットは幅60フィート(約18.3m)のレールをターゲットが往復し、選手は10、15、20、25ヤードの各距離で6秒間のうちに12発を撃つ。6秒という短時間で動く的を正確に捕らえる必要があり、リード量や射撃タイミングがわずかに狂うだけで大きく失点する。4秒や5秒ではなく、8秒の設定も過去に採用されたことはない。6秒という数字は多くのシューターを悩ませる絶妙な難度を生み出している。
Q2 : センターファイア部門で使用できる最小弾薬口径として規定されているのはどれか?
NRAアクションピストル規則ではセンターファイア銃の最小口径を9×19mmまたは.38スペシャル相当と定めており、ビアンキカップでもこの基準が採用される。.22LRはリムファイアでありセンターファイア部門では使用不可。.40S&Wや.45ACPはもちろん許可されるが“最小”ではない。最低口径を理解しておくことで、参加者は適切な弾薬選択と銃のセットアップを行うことができ、競技規則違反を避けられる。
Q3 : 次のうちビアンキカップの正式ディビジョンとして現在存在するものはどれか?
ビアンキカップでは装備差を公平にするためOpen、Metallic、Production、Revolverなど複数のディビジョンが設けられている。Metallicはアイアンサイトのみを装着したピストルで競い、光学照準器の使用は認められない。ストックオートやクラシックリボルバーは国内他団体で用いられるカテゴリー名であり、リミテッドスチールはスティールチャレンジ系の区分で本大会には存在しない。正式部門名を知ることは参加申請時に不可欠だ。
Q4 : ビアンキカップが初めて開催された年はどれか?
ビアンキカップはジョン・ビアンキが創設し、1979年にカリフォルニア州オンタリオで第1回大会が行われた。1984年にNRAが主催を引き継ぎ、会場をミズーリ州へ移すなど発展を重ねてきた。創設年を知ることは、同大会が40年以上にわたりアクションピストル競技の最高峰として継続している歴史の長さを理解するうえで重要である。
Q5 : ビアンキカップが現在開催されている射撃場の所在地はどの州か?
1983年から会場はミズーリ州コロンビア近郊のグリーンバレー・ライフル&ピストルクラブに固定されている。中央部に位置する同州は全米からのアクセスが良く、天候も比較的安定しているため毎年5月末に大会が行われる。テキサス州やジョージア州での開催実績はなく、コロラド州では一度も公式戦が行われていない。会場の州名を把握することは観戦や参加の計画に必須だ。
Q6 : 次のうちビアンキカップを構成する4公式ステージに含まれるものはどれか?
ビアンキカップの正式ステージはプラクティカル、バリケード、フォーリングプレート、ムービングターゲットの4つである。フォーリングプレートは直径20cmの鋼板を制限時間内に撃ち倒す競技で、スピードと正確さが両立していなければ満点は得られない。スティールチャレンジは別団体のスピードシューティング大会、コンバットゴングは地方大会の非公式種目であるため、正式ステージには含まれない。
Q7 : 4ステージすべてで満点を獲得した場合の総合得点は何点になるか?
各ステージはそれぞれ480点満点(48発×10点)の配点で、4ステージ合計は1920点となる。さらに的の中心Xリングに命中した回数(最大180発)が同点時の順位決定に用いられる。歴代優勝者の多くは1920点―180Xに近い驚異的なスコアを記録しており、わずかな失点が順位を大きく左右する超ハイレベルな戦いが繰り広げられる。満点値を知っていればスコア表の意味が理解しやすくなる。
Q8 : 歴代通算優勝回数が最も多い選手は誰か?
ダグ・コーニッグは1990年に史上最年少で優勝して以来、2022年までに18回の総合優勝を達成し、“ミスター・ビアンキ”と呼ばれる伝説的シューターである。ブルース・ピアットは複数回の優勝歴を持つが10回には届かず、ジェリー・バーネルやレイシー・バーンズは部門別タイトルはあるものの総合優勝回数では及ばない。圧倒的な勝率を誇るコーニッグの名前は大会の象徴として覚えておく価値がある。
Q9 : ビアンキカップという大会名の由来となった創設者は誰か?
ジョン・ビアンキは軍・警察向けホルスターメーカー「ビアンキ・インターナショナル」を創業した実業家兼射手で、自社製品の宣伝と射撃技術の向上を目的に1979年に同大会を立ち上げた。姓名の頭文字を冠したため競技名は“ビアンキカップ”となった。ジェームズ、ジョー、アンソニーは実在する別人で大会には関与していない。創設者の人物像を知ると、競技が装備の発展と密接に結びついている理由が理解できる。
Q10 : 総合得点が同点だった場合、順位を決定する際に用いられる“セカンダリースコア”は何か?
ビアンキカップでは中心部の小円をXリングと呼び、そこへ命中した弾数を“Xカウント”として記録する。合計点数が同じ場合、より多くのXを撃ち抜いた選手が上位となる仕組みだ。タイムは制限内なら加点されず、ターゲット枚数やクリーンヒット数も公式記録には残らない。Xカウントが高い選手ほど正確性が際立つため、同点決着でも実力差を明確に示すことができる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はビアンキカップクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はビアンキカップクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。