アーチェリーの奥深さと精妙さに迫る10問のクイズをご用意しました。ターゲットから矢の構造まで、オリンピックや世界選手権で実際に使用される用具や競技ルールにまつわる知識を問います。射手としての実践経験はなくとも、この記事を読めば新しい発見が待っているはずです。アーチェリーの歴史や技術の根幹を理解することで、競技をより深く楽しむことができるでしょう。クイズを通して、スポーツアーチェリーの魅力に迫ってみてください。
Q1 : 屋外ターゲット競技で許可される矢の軸(シャフト)の最大外径はワールドアーチェリー規則で何ミリ?
ワールドアーチェリー規則では矢の外径は9.3mm(直径0.366インチ)が上限と定められている。これ以上太い矢は的面のラインをまたぐ面積が大きくなり得点判定に不公平が生じるため禁止される。7.2mmは一般的なカーボン矢の標準的サイズ、12.2mmは122cm的10点円の直径、14.5mmはインドア用ビッグシャフトの旧規格数値であり国際大会では使用できない。
Q2 : フィールドアーチェリー競技で標的までの距離が非公表の的を指す英語表現はどれ?
フィールドアーチェリーは森の斜面などに設置された標的を順に巡る競技で、距離があらかじめ表示された「Marked」と表示されない「Unmarked」の両セクションがある。Unmarked distanceでは選手自身が距離を推測し、角度補正も含めてサイト設定を行う必要がある。距離推定力と射技の複合が魅力で、世界選手権では男女ともにMarked12的+Unmarked12的の計24的で予選が行われる。
Q3 : FITAラウンド(1440ラウンド)で男子が最初に射つ距離は?
FITAラウンドは男子90m・70m・50m・30mを各36射、女子70m・60m・50m・30mを各36射の計144射で構成される伝統的競技形式。男子は最長90mからスタートし、距離が短くなるにつれて的サイズも80cm面や122cm面に変化する。最長距離を先に行う理由は体力や集中力の高い序盤に難度の高い射をこなすためであり、後半に近距離高得点勝負の盛り上がりを演出する意味合いもある。
Q4 : 矢を弦に装着するとき弦に固定される小さな金属または糸巻き部品を何と呼ぶ?
ノッキングポイントは弦に設けられた矢止めで、矢筒側のノックが上下から挟まれて一定位置に固定される。位置がずれると矢角が変わり飛行が乱れるため、精密な高さ設定が不可欠。クリッカーは引き尺確認装置、プランジャーはセンターショットを微調整するばね入りボタン、リストスリングは弓を落とさないよう手首に掛ける紐であり、役割がまったく異なる。
Q5 : 風向き確認用として射線の的方向に設置される細いリボン状の旗を一般に何と呼ぶ?
ウィンドフラッグは幅5cm程度の軽い布やテープで作られ、射線付近や的の側に高さ1.5〜2mで設置される。わずかな振れでも風の方向と強さを視覚化でき、矢飛びへの影響を読んでサイトを補正する重要な手がかりとなる。ステイタスフラッグは競技進行(射箭中や待機など)を示す色旗、ラインフラッグは射線の区分、スコアフラッグはジャッジが得点確認に用いる旗であり用途が異なる。
Q6 : オリンピックのターゲットアーチェリー競技で採用されている弓の種類は次のうちどれ?
オリンピックではワールドアーチェリー規則に基づき、反曲したリムを持つリカーブボウのみが認められている。照準器やスタビライザーなどのアクセサリーは使用できるが、滑車を備えたコンパウンドボウは別種目扱いで五輪には採用されていない。ロングボウやベアボウも伝統弓として別カテゴリで行われるため、五輪の選手はすべてリカーブボウを用いて競技することになる。
Q7 : オリンピックの個人ランキングラウンド(70mラウンド)で1エンドあたりに射つ矢の本数は?
ランキングラウンドは72射を12エンドに分けて行い、1エンドあたり矢を6本放つ。3本では合計射数が不足し、12本や18本では制限時間内に全選手が射ち終えられない。6本という本数は、得点変動が適度でテンポも損なわないため国際大会で標準化されている。時間は1エンド4分が基本で、6本なら安全かつスムーズに進行できる点も理由となっている。
Q8 : 屋外ターゲットで使用される直径122cmの的面において、10点円の直径は何センチ?
122cmフェイスは同心円を10点から1点まで10等分している。中心部の金色10点圏は円周の1/10スケールで、直径は122cm÷10=12.2cmと規定される。6.1cmはその半径、8.1cmは80cm面の10点円、24.4cmは9点円の直径に相当する数値であり、国際規格で定められたサイズと一致しない。的のサイズを覚えることは風読みに必要な照尺をつかむうえで重要である。
Q9 : コンパウンドボウの特徴であるカム(滑車)がもたらす主な効果として正しいものは?
カムは偏心した滑車で、引き始めでエネルギーを蓄え、フルドロー近くで必要な保持荷重を大幅に軽減するレットオフ効果を生む。これにより照準時間を長く取れて精度が上がる。全長の短縮や矢部品の軽量化は副次的で決定的ではなく、リム剛性を下げる目的もない。またワールドアーチェリーの規則ではレットオフは65%以下と上限が定められており、トーナメントでの使用にはその数値管理が欠かせない。
Q10 : 日本の弓道でいう「会(かい)」に最も近い意味を持つ英語アーチェリー用語はどれ?
弓道の「会」は引き切った後に動きを静止させ、狙いを定める時間帯を指す。英語圏のターゲットアーチェリーで同様の概念を表す言葉はアンカーで、弦手の指や弦が顔の決まった位置に固定される状態を示す。ロングロッドはスタビライザー部品、スパインは矢軸のしなり硬さ、スタンディングは足構えを意味する。射形の共通概念を知ることで日本式と国際式の技術交流が円滑になる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はアーチェリークイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はアーチェリークイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。