東京2020オリンピックで女子フリースタイルを制覇した日本代表選手の活躍を振り返るクイズです。吉田沙保里の3連覇から須崎優衣の金メダル獲得まで、日本女子レスリングの歴史を一挙に紐解きます。男子フリースタイルの競技ルールや名選手についてもクイズで取り上げ、オリンピックを中心としたレスリングの魅力を堪能できる内容となっています。レスリングファンはもちろん、スポーツ愛好家の方々にもお楽しみいただける10問となっています。
Q1 : 世界レスリング連合(UWW)の本部が置かれている都市はどこか? パリ イスタンブール ローザンヌ ブダペスト
UWW(United World Wrestling)は2014年に国際レスリング連盟FILAから改称し、本部をスイスのローザンヌに構える。ローザンヌはIOC本部が所在するスポーツ行政の中心都市であり、多くの国際競技連盟が拠点を置く。UWWはここから世界選手権やランキングシリーズの統括、ルール改正、審判資格制度の運営を行う。特に2013年の五輪除外危機後、競技の近代化とガバナンス強化を目的にローザンヌ体制が整備された。
Q2 : 相手の両肩をマットにつけて試合を終わらせる決着法の名称は? テイクダウン フォール リフト クランチ
レスリングで最も決定的な勝利方法がフォール(ピン)である。相手の両肩が完全にマットに接地し、審判が確認するとその瞬間に試合は終了し、フォール勝ちが宣告される。ポイント差や残り時間に関係なく勝敗が確定するため、終盤の大逆転も起こりやすい。フォールを狙うにはテイクダウン後の抑え込み、ブリッジ崩し、ローリングからの肩固めなど高度な連携技が必要で、選手は日々体幹強化と細かな重心操作を磨いている。
Q3 : 東京2020オリンピック女子フリースタイル50kg級で金メダルを獲得した日本の選手は誰? 向田真優 吉田沙保里 登坂絵莉 須崎優衣
須崎優衣は圧倒的な攻撃力で東京2020女子50kg級を制し、日本女子史上最多となる大会4階級制覇を完成させた。決勝ではリオ五輪王者ヴァネッサ・カルドソを相手に終始主導権を握りテクニカルフォール勝ち。無失点での金メダルは五輪レスリングでも稀有で、そのスピードと低く入るタックルは世界トップ選手でも対処が難しい。ジュニア時代から国際大会を席巻し続け、今後も複数階級でのタイトル獲得が期待されている。
Q4 : オリンピック女子フリースタイル63kg級で2004年から3大会連続で金メダルを獲得した日本人選手は誰? 吉田沙保里 伊調馨 浜口京子 川井友香子
伊調馨は2004年アテネ、2008年北京、2012年ロンドンの3大会連続で女子63kg級を制し、史上初の五輪3連覇を達成した。その後2016年リオでは階級を変更しながらも4連覇を成し遂げた。スピードのあるタックルと柔軟な体捌きで失点を最小限に抑え、世界選手権も含めると13大会連続優勝という前人未到の大記録を樹立。女子レスリング発展の象徴的存在として国内外から高い評価を受けている。
Q5 : 国際ルールの男子フリースタイルでテクニカルフォールが宣告される得点差は何点以上か? 6点差 8点差 9点差 10点差
フリースタイルでは相手に10点以上の差をつけるとテクニカルフォール(テックフォール)となり、その時点で試合が終了する。これは一方的展開による負傷リスクや時間短縮を目的としたルールで、2014年の大幅改正以降現在の形に落ち着いた。なお過去には7点差や6点差が適用された時期もあったが、技の多様化と攻防のダイナミズムを保つ観点から現在の10点差が国際大会では用いられている。
Q6 : フリースタイルでは認められているが、グレコローマンでは禁止されている攻撃はどれか? 足を使ったタックル クリンチ 背負い投げ グラウンドでのローリング
グレコローマンは腰より下への攻撃と防御が一切禁止されており、足を取るタックルは反則になる。一方フリースタイルは全身を使う攻撃が許可されるため、シングルレッグやダブルレッグタックルが得点源の中心となる。両スタイルの最大の違いはここにあり、選手は自らの身体特性や得意技に応じてスタイルを選択することが多い。タックルの有無は試合展開やトレーニングメニューにも大きく影響を与える。
Q7 : 東京2020オリンピックの男子フリースタイル86kg級で金メダルを獲得した選手は? ハッサン・ヤズダニ マイルズ・アミニ デビッド・テイラー シャリフディン・ボルタエフ
アメリカのデビッド・テイラーは2018年世界選手権に続き、東京2020でも宿敵ハッサン・ヤズダニ(イラン)との接戦を制し金メダルに輝いた。終盤に放った低いシングルからの連続攻撃で逆転し“マジックマン”の異名を再び証明。カレッジ時代NCAA無敗シーズンを経験しながら五輪出場まで時間を要した苦労人で、身体操作の多彩さとスタミナが強み。ヤズダニとのライバル関係は現代レスリング屈指の好カードとされる。
Q8 : 現在の国際フリースタイルルールで、試合は何分×何ピリオドで行われるか? 3分×3ピリオド 2分×3ピリオド 4分×1ピリオド 3分×2ピリオド
2013年のルール改正で、それまでの3ピリオド制から現在の3分×2ピリオドへ変更された。各ピリオド間には30秒のインターバルが入り、合計試合時間は実質6分。ポイントは通算で計算され、総得点で勝敗を決定する方式となった。旧方式ではピリオドごとにリセットされるため消極戦術が問題視されていたが、新方式は攻撃的展開を促し観客にもわかりやすいと評価されている。
Q9 : 男子フリースタイルで世界選手権6度、五輪3度の金メダルを獲得し“マットの魔術師”と呼ばれたロシアの名選手は? ブバイサ・サイティエフ ジョーダン・バローズ アレクサンダー・メドベ セルゲイ・ベリャエフ
ブバイサ・サイティエフは1996アトランタ、2000シドニー、2004アテネで五輪3度優勝、世界選手権でも6度金を獲得した伝説的レスラー。独特のリズムから相手の死角を突くタックルと、まるで手品のような体捌きで“マットの魔術師”の異名を取った。チェチェン共和国出身で、柔軟な関節と高い精神力を武器に長期にわたりトップを維持。後進育成にも尽力し、ロシア選手の技術的礎を築いた。
Q10 : 2011年以降、男子フリースタイル74kg級で世界選手権と五輪を合わせ5度優勝したアメリカのスター選手は? デビッド・テイラー ジョーダン・バローズ ケビン・ジャクソン カイル・スナイダー
ジョーダン・バローズは2011年の世界選手権でデビュー優勝し、翌2012ロンドン五輪でも金メダル。その後も世界選手権で4度優勝し、合計5冠を達成した。強烈なダブルレッグタックルと驚異的な爆発力が武器で、インカレ時代から連勝街道を驀進。敗れれば即引退と宣言して臨んだ2013年世界選手権で足を骨折しながら優勝したエピソードは象徴的。社会貢献活動にも積極的で、競技外での影響力も大きい。
まとめ
いかがでしたか? 今回はレスリング(フリースタイル)クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はレスリング(フリースタイル)クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。