キックボクシングクイズに挑戦しよう!
この記事では、プロキックボクシングの歴史や技術、選手たちの活躍などについて、10問のクイズにチャレンジしていただきます。
1960年代半ばに野口修が日本で初めてキックボクシングの興行を開催して以来、この格闘技は大きな発展を遂げてきました。
今日では世界的なスター選手が活躍し、国内外の大規模な大会が開催されるなど、キックボクシングは日本が誇る代表的なスポーツの一つとなっています。
この機会に、キックボクシングの魅力や奥深さについて、楽しみながら理解を深めていただければと思います。
Q1 : キックボクシングの10点減点法で、ダウンの無いラウンドをわずかに劣勢で終えた選手につくスコアは通常いくつ?
10点減点法では優勢だった選手に10点が与えられ、相手は状況に応じて1点以上減点される。ダウンのない僅差の場合は9点が一般的で、採点欄には10-9と記録される。ダウンを一度奪われた選手は8点(10-8)、二度なら7点(10-7)となり差が拡大する。互角のラウンドに10-10が付くことも理論上可能だが、勝敗を明確にするため近年はほぼ用いられない。そのため軽い劣勢を取られた側の標準スコアとして9点が定着している。
Q2 : ローキックを打つ際、相手の脚で特にダメージを与えやすい部位として基本書でも強調されるのはどこ?
ローキックの目的は相手の移動力と軸足の安定を奪うことにある。人体構造上、太ももの外側には大腿筋膜張筋や外側広筋が走り、繰り返し打たれると筋繊維が炎症を起こし足が上がらなくなる。膝や足首はダメージが大きい反面、ルールで関節への打撃が制限されていたり自分の脛を痛めるリスクが高い。したがってプロでもアマでも外側の大腿四頭筋を的確に狙うことが最も効率的で安全性も高いとされ、基礎練習でも頻繁に強調される。
Q3 : 2002年に東京ドームで行われたK-1 WORLD GRAND PRIX決勝トーナメントで優勝した選手は誰?
オランダ出身のアーネスト・ホーストは1997、1999、2000、2002年と計4度K-1世界王者となったテクニシャンで、右ローと膝蹴りを組み合わせた『コンビネーション・キング』の異名で知られる。2002年大会では準決勝でマイク・ベルナルド、決勝でジェロム・レ・バンナを破り前年の負傷棄権を雪辱。決勝では1Rに右ローで足を削り2Rに右ストレートでダウンを奪いTKO勝利した。老練な試合運びと戦術眼は今でも教材として引用される。
Q4 : キックボクシングの試合でダウン後にレフェリーが選手を立たせたまま状態を確認できる裁定は何と呼ばれる?
スタンディング8カウントは選手が完全に倒れていなくても有効打を受けたとレフェリーが判断した場合に試合を一時中断し、最大8秒間選手のダメージを確認する制度。選手が構えを取れなかったり指示に反応できなければTKOとなる。これにより不用意な続行による脳震盪や重大事故を防ぎ、安全性を確保する。プロ・アマ問わず多くの団体が採用しており、レフェリーの裁量と責任が大きい項目として講習でも詳細に扱われる。
Q5 : 肘打ち(エルボー)が合法となる伝統的ルールとして知られるのはどれ?
ムエタイフルルールではパンチ、キック、膝蹴りに加えて回転肘や縦肘など多彩な肘打ちが許可される。肘は切創を与えやすく、試合がドクターストップで終わるケースも多い。一方、K-1など多くのキックボクシング団体は観客に見やすい攻防と興行の安定を優先し肘を禁止。肘の有無でガード、クリンチ、間合いが大きく変わるため、選手はルールに合わせて戦略とトレーニング内容を最適化する必要がある。
Q6 : 日本キックボクシング協会(JKBA)が初めて設立された年は?
1966年は日本におけるプロキックボクシング元年と呼ばれる。前年にタイでムエタイを視察した野口修が帰国後に協会を立ち上げ、テレビ局と提携して後楽園ホールで定期興行を開始。TBS系列で『キックボクシング中継』がゴールデンタイムに放送され全国的ブームを巻き起こした。藤原敏男、沢村忠らスターが誕生し、協会は興行管理やランキング制定を担い1960年代後半の格闘技黄金期を牽引した。
Q7 : 2023年1月にONE Championshipキックボクシング世界フェザー級王者となり、スーパーボンをKOで破った選手は?
アゼルバイジャン生まれでベラルーシを拠点とするチンギス・アラゾフは、攻撃的なパンチ連打と鋭い左ミドルで知られる。2023年1月バンコクで行われたタイトル戦で当時王者スーパーボンと対戦し、1Rに左フックと右ストレートの連打でKO勝利。ONE史上初のアゼルバイジャン人キック王者となり、フェザー級の勢力図を一変させた。ペトロシアン戦での戦術修正も高く評価され、現在のP4P議論でも名前が挙がるトップ選手である。
Q8 : サウスポースタンスを取るキックボクサーが前に置く脚はどちら?
サウスポーは右足と右手を前に出し左足を後ろに構える構えで、左利きや左ストレートを利き手とする選手に多い。後ろ手の左ストレートが遠距離から強く打て、オーソドックス相手にアウトサイドフットワークで優位に立てるのが特徴。もし左足を前にしてしまうとガードと利き腕の位置が逆になり、防御も攻撃も中途半端になるため初心者は混同しやすい。正しい前足を理解することがステップワークやカウンター精度に直結する。
Q9 : パンチのワンツーに続けて放つ定番の『ワンツーロー』コンビネーションで、最後に打ち込まれる技は何?
ワンツーローはジャブとクロスで相手の顔面に注意を向けさせた直後、軸足をスイッチしてローキックを大腿外側に叩き込む流れを指す。高い位置から低い位置へと攻撃ラインを変えることでガードが追いつかず、脚にダメージが蓄積する。ローは空振りしても体勢が崩れにくくカウンターを受けにくいのが利点で、K-1王者アンディ・サワーやブアカーオも得意技として多用した。試合終盤でも使える汎用性の高さが評価されている。
Q10 : キックボクシングという競技名を広め、日本で最初にプロモーションを組織した人物として知られるのは誰?
1960年代半ば、ボクシングの興行師だった野口修はタイのムエタイを参考にし、日本の空手家やボクサーを混合させた新競技を考案してKick boxingという名称を作った。1966年には日本キックボクシング協会を設立し、後楽園ホールで興行を開始。当時の格闘技界では空手とボクシングが別個に存在していたが、野口は双方の打撃技を同じリングで競わせることで観客にわかりやすい迫力を提供する狙いがあった。この革新的試みは後のK-1など大型イベントの礎となり、現在のプロキックボクシング文化へと発展した。
まとめ
いかがでしたか? 今回はキックボクシングクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はキックボクシングクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。