クロッケーは、パスティムの一種として各国に類似の遊びが存在していましたが、19世紀半ばにイングランドを中心に競技としての体系化が進み、国際的な広がりを見せるようになりました。本クイズでは、クロッケーの歴史や競技ルール、用具、戦術などについて、10問にわたり深く掘り下げていきます。クロッケーファンはもちろん、これから競技に触れてみたい方にも楽しめる内容となっています。クロッケーの魅力を存分に感じていただければと思います。
Q1 : 国際競技で使用されるフープの内幅に関して、WCFが許容範囲として定める標準値に最も近いものはどれ?
国際クロッケー連盟(WCF)が定めるフープの内幅は3と11/16インチから3と3/4インチ(おおむね94〜95mm)であり、競技レベルではほとんど隙間がないよう精密に調整される。幅が狭すぎるとボールが物理的に通らず競技性が失われ、広すぎると難易度が極端に下がるため、厳格な許容範囲が設定されている。大会前にはゲージで計測し、公平性維持のため全フープを同一幅に揃える作業が行われる。
Q2 : ロケット(Roquet)を成功させたプレーヤーに与えられる追加ショットの合計は通常何打?
ロケットを成功させると、まず相手(またはパートナー)のボールと自球を接触させた状態で行うクロッケーストロークが1打与えられ、その後に任意の位置からプレーできるコンティニュエーションストロークが1打許可される。この2打を組み合わせることで複雑な連続攻撃が可能になり、トップ選手は的確な位置取りと角度計算によって長いブレイクを構築する。したがって追加ショットの合計は2打であることを覚えておくと戦術理解が深まる。
Q3 : 第1回アソシエーション・クロッケー世界選手権(WCF主催)が開催されたのは何年?
世界クロッケー連盟(WCF)は発足後、1989年に英国シェパトン・マレットクラブで第1回アソシエーション・クロッケー世界選手権を開催した。それ以前にもイングランド選手権など伝統大会はあったが、国際タイトルとして「World Championship」を冠したのはこれが初めてで、以降1990年代にかけて隔年開催が定着した。年を問われる設問では誤って前身大会やゴルフクロッケーの初開催年と混同しやすいが、AC世界選手権の創設年は1989年が正答となる。
Q4 : 標準的なダブルス戦のクロッケーで必要となるプレーヤーの人数は?
ダブルス戦では各サイドが2球ずつを担当し、合計4球がコート上を巡る。そのため必要なプレーヤーは4人となり、1チーム2名が交互にストロークを行う。クロッケーは個人戦が基本だが、ダブルスでは味方球の位置取りやパスブロックなど協力プレーが加わり戦術幅が広がる。3人制や6人制などは公式競技としては一般的でなく、観戦や練習の便宜上行われるローカル形式にとどまる。したがって標準的なダブルスの人数は4人で確定である。
Q5 : 国際大会で最も一般的に採用されるクロッケーコートの表面素材はどれ?
トップレベルの大会では、転がり抵抗が小さく均一なスピードを確保できる密に刈り込んだ天然芝が最良とされる。特にベントグラスやコウライグラスを3〜5mm程度まで短く整備し、硬く平坦な土壌を維持することで正確なラインと距離感が得られる。砂地やハードコートは摩擦が大きくバウンドも不規則、人工芝は温度変化で速度が変わりやすいなどの理由で公式戦では補助的にしか使われない。ゆえに“密に刈り込んだ芝”が最も一般的である。
Q6 : プレーヤーが使用する4色ボールのターン順として正しい配列はどれ?
競技用ボールは青・赤・黒・黄の4色で構成され、ゲーム開始時は第1ターンが青、第2ターン赤、第3ターン黒、第4ターン黄という順番が規定されている。ターン順と得点記録を混同すると戦術計算を誤るため注意が必要で、スコアボードやペグの上部にもこの順序でカラーリングがされている。なおゴルフクロッケーでも同じ配色順が採用され、拡張セットのグリーンとピンクは5・6番目に続く補助色となる。
Q7 : 現在の競技用マレットヘッドの主材料として最も普及しているものはどれ?
マレットヘッドの素材は歴史的にはササンウッドなどの硬質木材が主流で、現在でも高級材を中空加工したウッドヘッドが最も普及している。アルミやカーボンは軽量だが打球音や振動が独特で好みが分かれ、プラスチックは温度変化による硬度差が課題となる。一方木材は適度な重さと衝撃吸収性があり、細かな重心調整やフェースインサート加工が容易で価格も比較的手頃であるため、競技者の大多数が木製ヘッドを選択している。
Q8 : クロッケーの近代競技が確立されたとされ、最初の公式ルールブックが19世紀半ばに発行された国はどこ?
クロッケーはパスティムの一種として各国に似た遊びが存在したが、1856年にジョン・ジャッカードがロンドンでルールを刊行し、1868年にはオールイングランド・クロッケー・クラブが設立されるなど、競技の体系化や普及を主導したのはイングランドである。アイルランド発祥説もあるが、競技としての確立と国際的広がりという点でイングランドが最も重要と評価されるため、本問の正解はイングランドとなる。
Q9 : アソシエーション・クロッケーの正式なゲームで、1個のボールが最後にペグを打つまでに通過しなければならないフープの総数はいくつ?
アソシエーション・クロッケーでは、1球がゲームを完了するには最初に6つのフープを正順で通過し、折り返してさらに6つのフープを逆順で通過しなければならない。合計12フープを通過したあとにペグアウトして初めて点が確定する。フープの数は国内ローカルルールで変更される場合もあるが、国際公式戦では12が標準であり、ルールブックにも明記されている。
Q10 : クロッケーでマレットがボールに2回以上連続して接触してしまう反則行為は何と呼ばれる?
ダブルタップは、ストローク中にマレットが同一のボールに二度以上接触する違反で、連続接触を避けるためにボールとマレットの距離、スイングの角度やフォロースルーが厳しく審判によって確認される。故意か過失かを問わず反則が宣告されると、ストロークは無効化され、相手に手番が移る場合が多い。打撃技術向上には、この反則を防ぐ正確なインパクトが極めて重要となる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はクロッケークイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はクロッケークイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。