スカッシュは、室内で 2 人が専用のコートを使って行う球技です。試合では高速のボールをラケットで打ち合う激しいラリーが展開され、俊敏な動きと正確なショット力が要求されます。本記事では、スカッシュの公式ルールや歴史、競技用具の特徴など、プレーヤーなら知っておきたい基本情報を、クイズ形式でご紹介します。スカッシュの奥深さと魅力を知る良い機会となれば幸いです。
Q1 : サイドウォールやバックウォールに先に当てて角度を変える戦術的ショットは何と呼ばれる?
ボーストはフロントウォールではなくサイドウォールやバックウォールに先に当ててからフロントウォールに戻す戦術的ショットで、相手を動かしてスペースを作るのに有効である。角度計算とタッチの柔らかさが要求され、特に3ウォールボーストのように複数の壁を使う応用もある。ドライブやドロップと組み合わせることでラリーのリズムを崩し、攻守を入れ替える鍵となる。
Q2 : ロサンゼルス2028オリンピックで正式競技として採用が決定したスポーツは次のうちどれ?
IOCは2023年10月にロサンゼルス2028大会での追加競技を発表し、野球・ソフトボール、クリケット、フラッグフットボール、ラクロスとともにスカッシュを正式採用すると決定した。長年落選を続けてきたスカッシュ界にとって大きな転機であり、ガラス張りの移動式コートを設置して都市部でも競技できる点や男女同数の種目構成が評価された。これにより競技人口やメディア露出の増加が期待されている。
Q3 : ボールがフロントウォールと床の境目に突き刺さりリターン不能となる理想的ショットは何と呼ばれる?
フロントウォールと床の境目にある角をニックと呼び、ここにボールが正確に入り込むと角度的に跳ね返りがほとんどなくなるため、事実上リターン不能のウィニングショットとなる。ニックショットはコントロール精度が求められるが、ボーストやドライブから狙うことで観客を沸かせるハイライトプレーになる。一方で失敗するとティンに当たるリスクも高く、リスクとリターンの見極めが重要である。
Q4 : 国際ジュニア大会で安全のために着用が義務付けられている装備はどれ?
ジュニアカテゴリでは高速で硬いボールが顔面に当たる事故防止のため、WSFや各国協会の規則でアイガードの着用が義務付けられている。特に視力の発達段階にある10代前半のプレーヤーが目を負傷すると競技続行どころか日常生活にも支障をきたす恐れがある。大人の大会では推奨にとどまるものの、プロ選手でもトレーニング中に使用する例が増えており、安全に対する意識が高まっている。
Q5 : スカッシュの公式大会で最も一般的に使用されるボールの種類を示すドット表示で、上級者向けなのはどれ?
ダブルイエロードットのボールは温まるまで跳ねにくく、空気抵抗も小さいため、ラリー中にバウンドが低くスピードが速くなるのが特徴で、上級者や公式大会ではこれを基準球として使用する。イエロードットが1つや赤、青のドット付きボールは初心者や寒い環境での練習用として作られており、弾みやすくプレーしやすい。国際大会ではコート内温度が18度以上に保たれるのも、このボールを適切に弾ませるためである。
Q6 : ポイント・ア・ラリー・スコアリング(PAR)方式のゲームは何点先取で勝利となる?
PAR11点制は2004年以降PSAツアーで採用され、現在はWSFの国際大会でも標準となっている方式で、サーブ権とは無関係にラリーを取った側に得点が入る。従来の9点サービス制に比べてゲーム時間が読みやすく、テレビ放映に適している点が評価され普及した。試合は11点先取だが10-10以降は2点差がつくまで続行されるため、終盤の駆け引きがより緊張感を帯びる。
Q7 : 1980年代に公式戦555連勝を記録し“無敵”と称されたパキスタン出身の男子スカッシュ選手は誰?
ジャハンギル・カーンは1981年から1986年にかけて公式戦555連勝という前人未踏の記録を残し、スカッシュ界のレジェンドと呼ばれる。彼は17歳で世界選手権を制し、その後6連覇を含む通算6度の世界王者に輝いた。高いフィットネスとコートカバレッジ、攻撃的ショットの正確さが特徴で、その影響は現代のトップ選手のトレーニング哲学にも色濃く残っている。
Q8 : 世界スカッシュ連盟(WSF)の本部が置かれているイギリスの都市はどこ?
世界スカッシュ連盟は1967年に設立され、競技規則の統一や大会認定、五輪入り活動などを担う国際統括団体で、本部はイングランド南東部の海辺の町ヘイスティングスに置かれている。マンチェスターやシェフィールドにもナショナルセンターがあるが、正式な事務局はヘイスティングスにあり、理事会や技術委員会の運営をここで行っている。
Q9 : WSF規則で定められているスカッシュラケットの最大全長は次のうちどれ?
WSF機材規定ではスカッシュラケットの最大全長を686ミリ(27インチ)と定めており、これはかつて木製ラケットが主流だった時代から続く数値である。現在はカーボングラファイト製が一般的で、軽量かつ大きなスイートスポットを持つが、競技の公平性確保のため長さ・幅・重量・ストリング面積などに上限が設けられている。68.6センチを超えるラケットは公式試合では使用できない。
Q10 : PAR11点制のゲームで10-10のデュースになった場合、ゲームを取るには何点差をつける必要がある?
PAR11点制では10-10となるとデュース状態となり、以降はいずれかの選手が2ポイント連取して初めてゲームが終了する。これにより接戦時に緊張感が高まり、短時間で決着することもあれば20点を超えるロングゲームになることもある。テレビ中継の尺調整と観客の興奮度を両立させる目的で、多くのプロ大会がこの方式を採用している。
まとめ
いかがでしたか? 今回はスカッシュクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はスカッシュクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。