バドミントンは19世紀半ばにイングランドで生まれた華麗なラケットスポーツです。ルールやコート寸法が整備され、1873年にバドミントン・ハウスで初披露されました。1877年には世界初のルールブックが発行されるなど、この地で近代バドミントンの基礎が築かれました。このように発祥の地がはっきりしている数少ない競技の1つです。そんなバドミントンの歴史や最新情報を問う10の質問を用意しました。バドミントンファンはもちろん、一般の方も楽しめるはずです。バドミントンの魅力に触れてみてください。
Q1 : 男女混合国別対抗戦として奇数年に開催される大会はどれ?
スディルマンカップは男女混合の国別対抗戦で、男子シングルス・女子シングルス・男子ダブルス・女子ダブルス・混合ダブルスの5試合を1ラウンドとして競います。創設者のディック・スディルマン氏にちなんで1989年に開始され、奇数年に開催されるためトマスカップ(男子)やユーバーカップ(女子)と交互に行われます。日本代表は2015年大会で準優勝、2021年には念願の初優勝を果たし、混合強化の成果を示しました。
Q2 : BWFワールドツアーで最上位カテゴリーに位置付けられている大会レベルはどれ?
2018年にスタートしたBWFワールドツアーはSuper100からSuper1000まで5段階に分類され、賞金総額やランキングポイントが階層的に設定されています。中でもSuper1000は年間3大会(現行は全英オープン、インドネシアオープン、中国オープン)のみで、優勝者は世界選手権に匹敵する12,000ポイントを獲得できます。Super750以下と比べ参加資格のハードルが高く、トップ選手のほとんどが出場するため実質的に最も価値の高いツアーカテゴリーとされています。
Q3 : 2006年に国際バドミントン連盟が正式採用したラリーポイント制では、1ゲームはいくつ取った方が勝ちになる?
2006年に導入された現行のラリーポイント制では、ラリーの勝敗にかかわらず必ず1点が入るため試合進行が速くなりました。1ゲームは21点先取で、20-20になった場合は2点差がつくまで続行、29-29になると次の1点を取った側が30点で勝ちとなります。従来の15点(サービス権制)の時代よりも観客に分かりやすく、テレビ向けに試合時間を平均化する狙いがありました。
Q4 : 公式試合で使用される羽根シャトルの羽根の本数は規定で何枚と定められている?
国際バドミントン連盟のシャトルコック規定第2条には羽根の本数が明記されており、必ず16枚で構成すると定められています。これは空気抵抗と回転安定性のバランスを取るためで、1枚でも欠けると飛行軌道が乱れます。羽根を刈り取る位置や長さも均一でなければならず、キャップのコルク質や接着角度も細かく規格化されています。15枚や17枚では重さや回転数が想定値から外れてしまうため公式戦では認められません。
Q5 : バドミントンがオリンピックの正式競技になった最初の大会は何年の夏季五輪?
バドミントンは1988年ソウル五輪で公開競技として実施された後、1992年バルセロナ大会で正式競技に昇格しました。これにより男女シングルスとダブルスの四種目がメダル種目となり、以降は混合ダブルスも1996年アトランタ大会から追加されています。正式採用されたことで競技人口はさらに拡大し、五輪出場を見据えたナショナルプログラムが各国で整備される契機となりました。
Q6 : シングルスでサーバーとレシーバーの合計得点が偶数のとき、サーバーはどちらのサービスコートから打つ?
サーブを行う際、プレーヤーの合計得点が偶数の場合は右サービスコート、奇数の場合は左サービスコートから打つというのが現在の公式ルールです。これはシングルスでもダブルスでも共通で、ゲーム開始時は0-0の偶数得点なので必ず右側からスタートします。サービス側がラリーに勝って得点した場合はコートを交替し、失点した場合はサービス権が移ります。右と左を正しく把握しておかないとフォルトを取られ、重要なポイントを失う原因になります。
Q7 : 日本人で初めて世界選手権男子シングルスを制した選手は誰?
2018年世界選手権男子シングルスで優勝した桃田賢斗は、日本バドミントン史上初めて同種目で世界王者に輝いた選手です。決勝では石宇奇をストレートで下し、その後も2019年大会を連覇するなど世界ランキング1位を長期に渡って保持しました。日本は女子では複数の世界チャンピオンを輩出してきましたが、男子シングルスは長らくメダルに届かず、桃田の戴冠は競技全体の大きなターニングポイントとなりました。
Q8 : 国際大会の公式球に最も多く使用される鳥の羽根はどれ?
国際大会で使用される高品質シャトルは一般にガチョウの左翼の羽根を16枚使用します。ガチョウの羽根は密度と硬度が均一で、打球感と耐久性に優れるためです。鶏や七面鳥の羽根は軽すぎたり軸が弱かったりするため、ハイクリアやスマッシュの速度が安定せず公式戦には適しません。カモの羽根は練習球として使われることがありますが、トップスピードや飛行距離が劣ります。羽根選択は競技レベルに直結する重要な要素です。
Q9 : BWF規定で定められたシャトルコックの推奨総重量に最も近いものはどれ?
シャトルコックの質量は4.74グラムから5.50グラムの範囲とBWF公認規則で定められています。これは空気抵抗を受ける面積と回転数から導き出された最適値で、わずか1グラムの差でも飛距離や滞空時間が大きく変わります。3グラムでは軽すぎてコートを簡単にオーバーし、6グラムでは勢いが落ちてネットを越えにくくなるため競技性が損なわれます。温度や湿度により重さを微調整することもあり、主催者は事前にスピードテストを行います。
Q10 : バドミントンが現在の形で誕生したとされる19世紀半ばの主な発祥国はどこ?
バドミントンの起源は古代インドの遊戯プーナにさかのぼりますが、これを近代スポーツとして整理し、ネットの高さやコート寸法、サーブ順などを決めたのはイングランドの上流階級です。1873年にバース郊外のバドミントン・ハウスで初披露され、1877年に世界初の公式ルールブックがバース・バドミントン・クラブにより発行されました。これらの事実から国際連盟も発祥国をイングランドと定義しています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はバドミントンクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はバドミントンクイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。