テニスに深い知識のない人でも楽しめるよう、基本的な用語やルール、選手の歴史などを10問にわたって出題します。テニスファンにとっても新しい発見があるかもしれない、そんなクイズ特集をお楽しみください。
Q1 : ATPファイナルズ(男子シングルス)の本戦出場者数は通常何名? 6 8 10 12
ATPファイナルズは年間上位8人のシングルス選手と8組のダブルスチームだけが招待される格式の高い大会で、1970年から続くツアーの締めくくりとして位置づけられる。9位と10位は補欠として帯同する場合もあるが、出場枠そのものはレギュラーシーズンのRace to Turinポイントランキングで確定した8名が基本。かつてのグランプリマスターズ時代も同数で、6名や10名が本戦に入った例はない。
Q2 : 脚の間から打つ『トゥイーナー』と呼ばれるショットは次のうちどれ? ドロップショット ムーンボール スマッシュ トゥイーナー
トゥイーナーは背面に走らされている最中、脚の股の間から前方へ打ち返すトリッキーなショットで、between the legs shotとも記される。ギリェルモ・ビラスやロジャー・フェデラーが得意とし、観客を沸かせる場面が多い。ドロップショット、ムーンボール、スマッシュは通常のスイング軌道であり、股下から放つ技ではないため名称が異なる。したがってトゥイーナーが正答となる。
Q3 : ウィンブルドン選手権で使用されるコートサーフェスはどれ? クレー ハード グラス カーペット
ウィンブルドンはテニス4大大会で唯一天然芝コートを使用することで知られる。大会主催者のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブは創設当初から芝にこだわり、雨天対策や芝の品種改良を行いながらグラス特有の速く低く弾む球足を維持している。クレーは全仏、ハードは全豪と全米、カーペットは室内大会で見られるが、ウィンブルドンでは使われない。
Q4 : 4大大会の中で最も歴史が古いのは? 全米オープン ウィンブルドン 全仏オープン 全豪オープン
グランドスラムの起源を年代で比べると、ウィンブルドンが1877年創設で最古、続いて全米オープン1881年、全仏1891年、全豪1905年となる。ヴィクトリア朝時代の英国でローンテニスが急速に普及し、クラブ競技会として始まったのがウィンブルドン選手権である。その歴史の長さから伝統的な白のドレスコードや王室来賓席など独自の文化が今も守られ、他大会との違いを際立たせている。
Q5 : 男子プロテニス世界ランキングを発表する団体は? ITF WTA IOC ATP
男子プロテニスの世界ランキングはATP Tourを統括するAssociation of Tennis Professionalsが発表する。ランキングは過去52週以内の成績をポイント化して算出し、ツアー出場資格やシード順に直結する重要指標。ITFは国際連盟としてルールやデビスカップなど国別戦を管轄、WTAは女子ツアーを統括、IOCは五輪組織委でテニスランキングは扱わない。したがってATPが正解である。
Q6 : テニスの得点表示で0点を示す言葉は? ラブ ニル ゼロ スコアレス
テニスで0点をラブと呼ぶ由来は諸説あるが、有力なのはフランス語のl’oeuf(卵)の発音が英語話者の耳にはloveと聞こえた説である。ゼロを卵の形になぞらえる比喩はクリケットなど他競技にも見られる。一方、nilは主にサッカーで使う、スコアレスは英語一般用語でテニス固有ではない。ゲームやセットの途中経過を表す際、0は必ずloveで読み上げられる決まりがある。
Q7 : 国際ルールで定められたシングルスコートの幅(サイドライン間)は何フィート? 27 29 36 40
国際テニス連盟のルールブックではシングルスコートのサイドライン間の幅を27フィート(約8.23メートル)と規定している。ダブルスでは両側にアレーと呼ばれる1.37メートル幅が加わり全幅36フィートになるため、この数字を混同しやすい。29フィートや40フィートといった寸法は公式には存在しない。審判がコートサイズを点検する際にもこの27フィートが基準となる。
Q8 : セリーナ・ウィリアムズが初めてグランドスラム単独優勝を果たした大会は? 全豪オープン ウィンブルドン 全米オープン 全仏オープン
セリーナ・ウィリアムズが初めてグランドスラム単複で優勝した大会は1999年全米オープン女子シングルスである。当時17歳だった彼女はダベンポート、ヒンギスらトップ選手を連破してタイトルを獲得し、そこから歴史的な23度のメジャー制覇へと歩みを進めた。全豪での初優勝は2003年、ウィンブルドンは2002年、全仏は2002年であり、時系列を整理すると最初に頂点に立ったのは全米であると分かる。
Q9 : ITF規格で定められた公式テニスボールの重量範囲は? 52.0〜55.5g 56.0〜59.4g 60.0〜63.5g 48.0〜51.5g
ITFのテニスボール規格では、直径とともに量目も細かく定められており、重量は56.0グラム以上59.4グラム以下が合格基準となる。これは気温や湿度による素材膨張を考慮しつつプレー特性を一定に保つための範囲。52〜55グラムでは軽すぎて速度が上がり過ぎ、60グラム超では打球感が重くラケットや肘に負担がかかる。不適合ボールは公式大会では使用できないため、この範囲を覚えておくと役立つ。
Q10 : テニスの「デュース」の語源はどの言語か? フランス語 英語 ドイツ語 スペイン語
テニスの得点用語の多くは、近代テニスの祖先であるジュ・ド・ポームが盛んだったフランスの表現を英語が取り入れたもので、deuceもその例。deuxはフランス語で数字の2を示し、2ポイント差をつけてゲームを終える必要がある状況を指す。英語やドイツ語、スペイン語には本来同じ語源の単語がなく、後にテニス用語として輸入されただけなので正解はフランス語となる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はリアルテニスクイズをお送りしました。
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今回はリアルテニスクイズを出題しました。
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