パデルは2022年にプロツアーが新たに発足するなど、近年注目を集めている注目のスポーツです。国際パデル連盟が定める公式ルールに基づき、コートの寸法や使用ボールの性能、サーブの方法など、パデルの基本を10問のクイズでご紹介します。パデルの歴史や特徴を知り、この競技の魅力を感じていただければ幸いです。
Q1 : パデルを考案し、1969年に自宅の庭に最初のコートを作ったとされる国はどこか スペイン アルゼンチン メキシコ アメリカ
パデルは1969年にメキシコの実業家エンリケ・コルクエラが自宅の壁付きテニスコートを改造して生まれたとされる。彼は敷地が狭くフルサイズのテニスコートを置けなかったため、フェンスと壁で囲った20m×10mのコートを設計し、家族や友人と楽しんだ。この遊びが招待客を通じてスペインやアルゼンチンに広がり、現在の世界的な競技へ発展した。したがって発祥国はメキシコであり、スペイン起源ではない点に注意。
Q2 : FIPとカタールスポーツ投資(QSI)が共同で立ち上げた『Premier Padel』ツアーが正式に発足したのは西暦何年か 2020年 2021年 2023年 2022年
プロパデル界では長年World Padel Tour(WPT)が主要サーキットだったが、FIPはQSIと協力して2022年に新ツアー『Premier Padel』を創設した。第1戦は2022年3月にカタール・ドーハで行われ、グランドスラム方式の高額賞金とランキングポイントが導入されている。これにより選手の選択肢が増え、ツアー構造が大きく再編成された。2023年や2021年ではなく、公式に発足したのは2022年である。
Q3 : 国際規格で定められたパデルラケットの最大長はどれか 45.5cm 50cm 40cm 47.5cm
パデルラケットは中空ではなく穴あきの固形面を持つ特殊な形状で、FIPは安全性と競技性を確保するため寸法上限を設けている。長さは先端からグリップエンドまで45.5cm、幅26cm、厚さ38mmを超えてはならない。45.5cmを超えるとスイング半径が広がりパワーが増すため、競技の公平性と取り回しの良さを保つために制限がある。一方で40cm以下のミニラケットはトレーニング用として存在するが公式戦での使用は不可。
Q4 : パデルのセットが6-6になった場合に採用されるタイブレーク方式で、ゲームを獲得するには何ポイント先取かつ何ポイント差が必要か 5ポイント先取で2ポイント差 7ポイント先取で2ポイント差 10ポイント先取で2ポイント差 12ポイント先取で2ポイント差
パデルのスコアリングはテニスとほぼ同一で、セットが6-6になるとタイブレークが行われる。タイブレークでは先に7ポイントを取り、かつ2ポイント以上差をつけた側がそのセットを獲得する。よって7-5や8-6で終了するが、6-6のままでは終わらず延長される。5点先取ルールが適用されることはなく、10点スーパータイブレークが使われるのはダブルスの決勝セットを代替する特定大会のみで、レギュラーセットでは7ポイント制が公式規定である。
Q5 : パデルボールの内部圧力はテニスボールよりわずかに低めに設定されているが、FIPの推奨範囲はどれか 3.0〜3.5psi 6.5〜7.0psi 4.6〜5.2psi 2.0〜2.5psi
パデルボールは見た目はテニスボールに似ているが、反発を抑えてラリーを長く保つために内部圧力がやや低く設定されている。国際連盟は4.6〜5.2psi(約0.32〜0.36bar)を推奨値とし、この範囲なら弾みが均一になると規定している。3psi程度では柔らか過ぎて死球になり、6.5psiを超えると跳ね過ぎて壁からのリバウンドが過剰になる。大会運営者は気温や高度に応じて適切なボールを選び、常にこの圧力帯を維持するよう缶を開封するタイミングも調整する。
Q6 : パデルではコート外に出てプレーを続行することが認められているが、選手が出入りする公式な開口部はどこに設けられているか ベースライン中央のガラス ネットポスト付近の外側 コート四隅の小窓 サイドフェンスに設けられたドア開口部
パデルコートは全面をガラスと金網で囲むが、サイドフェンスには幅0.82〜1.0m、高さ2m前後のドア状開口部が左右対称に設置されている。ここから選手は外に出て、フェンスを越えて跳ねたボールをワンバウンド後に打ち返すスペクタキュラーなプレーが可能となる。ベースラインやコーナーに窓はなく、ネット際にも通路は作られない。開口部の位置やサイズは安全基準で細かく定められており、突発的な衝突を防ぐため扉を外して固定しておく大会が多い。
Q7 : 現在の国際競技を統括するFIP(Federación Internacional de Pádel)が設立されたのは何年か 1991年 1985年 1996年 2000年
FIPはスペイン、アルゼンチン、ウルグアイなど初期普及国が中心となり1991年に創設された。設立後は公式ルールの統一、ワールドチャンピオンシップの開催、各国連盟の加盟承認などを行い、パデルの国際的発展を支えてきた。1980年代半ばにはまだ国内競技レベルで、1996年にはすでに第4回世界選手権が実施されていたことからも、1991年が正しい設立年と分かる。
Q8 : パデルコートのエンド側(バックウォール)のガラス壁の高さとして国際規格で正しい数値はどれか 2m 3m 3.5m 4m
コート後方のガラス壁はプレーに重要な跳ね返り面となるため、高さは3mで統一されている。この上にさらに金網フェンスが1m続き、合計4mの囲いとなる。ガラス部分を3mとすることで、強打が上部ネットに直撃することを防ぎつつ、観客が視認しやすいという利点がある。2mでは射出角が大きくなりボールが容易に外へ出てしまい、3.5m以上ではコスト増と重量面で問題が生じる。こうした理由から公式大会ではガラス3mが必須。
Q9 : 国際パデル連盟(FIP)が公式に定めるダブルス用コートの横幅は何メートルか 10m 12m 8m 9m
パデルコートは長さ20m、幅10mが国際規格で、必ず長方形になる。壁面を挟んで縦横比が2:1になることで、サイドガラスに当たったボールの反射角やプレー距離が世界中で統一される。もし幅が12mや8mであれば、サイド壁へのリバウンドが強過ぎたり弱過ぎたりして戦術が大きく変わり、公平性が損なわれる。またジュニア用に幅を変えたコートが作られる場合もあるが、公式大会には使用されない。
Q10 : パデルのサーブで、インパクトの瞬間にボールが許される最高位置はどこまでか 腰より上でも可 腰(ベルト)より下でなければならない 膝より上ならどこでも良い 地面から50cm以下なら可
パデルのサーブはアンダーハンドで行うことが義務付けられており、打点は腰、つまりベルトの高さより下でなければならない。これはテニスのようなオーバーヘッドサーブを禁止し、ラリー中心の攻撃と守備のバランスを保つためのルールである。サーブを上から打てるとサービスエースが量産され競技性が単調になるため、腰より下という制限で開始時の有利性を抑制し、ラリーを長く楽しめるスポーツ性を確保している。
まとめ
いかがでしたか? 今回はパデルクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はパデルクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。