ラクロス競技には男女の違いやルール設定の差異が存在し、それらが戦術や戦略に大きな影響を及ぼします。本クイズでは、フィールドラインの設置、ペナルティタイム、ゴーリーの制限時間など、男女の競技ルールの相違点に着目して出題しています。ラクロスを深く理解するためには、単にルールを暗記するだけでなく、その背景にある競技の歴史や発展の経緯を知ることが重要です。クイズを通じて、ラクロスの奥深さと複雑さを感じ取っていただければと思います。
Q1 : NCAAディビジョンI男子ラクロスで2023年シーズン終了時点で最も多くの優勝回数を誇る大学はどこか デューク大学 ジョンズホプキンス大学 シラキュース大学 バージニア大学
NCAA男子ラクロス選手権ではシラキュース大学オレンジが公式記録として10度の優勝を達成し最多タイトルを保持している(1990年は抹消扱いだが実質11度と数える場合もある)。ジョンズホプキンス大学が9回、バージニア大学が7回、デューク大学が3回と続く。シラキュースはゲイツ兄弟やパウエル兄弟など名選手を輩出し、攻撃的スタイルとトランジションの速さで黄金期を築いた。歴代王者の把握はアメリカラクロス史だけでなく戦術変遷を語る上でも重要な知識となる。
Q2 : フィールドラクロス公式戦で同点終了後に行われる最初の延長ピリオドの長さは通常何分か 2分 3分 5分 4分
国際ルールおよびNCAAルールでは、試合が同点で終わった場合にサドンビクトリー方式の延長戦を採用する。最初の延長ピリオドは4分で行われ、フェイスオフから開始し、どちらかが得点した瞬間に試合が終了する。4分以内に決着しなければ2分間の休憩後にさらに4分間のピリオドを繰り返す。女子やシックスではピリオド長が異なることもあるが、男子フルフィールドでは4分が標準であり、残り時間を逆算したポゼッション管理が勝敗を左右する重要な基礎知識となる。
Q3 : 男子ラクロスの試合で攻撃側はボールを自陣からセンターラインを越えるまで何秒以内にクリアしなければならないか(NCAA基準) 10秒 20秒 30秒 45秒
2019年以降のNCAA男子ラクロスでは80秒ショットクロック導入に伴いクリアルールが改定された。守備側がボールを奪ってポゼッションを得た瞬間から20秒以内にセンターラインを越えられなければタイムバイオレーションとなり、相手ボールでプレーが再開される。20秒を過ぎても自陣に留まるとショットクロックは進み続けるため、攻撃時間の大幅損失につながる。旧ルールの30秒や45秒と混同しやすいが、現行基準は20秒である点を確実に押さえておくことが必須だ。
Q4 : ワールドゲームズ2022で採用された新種目『ラクロスシックス』で、フィールドに立つ1チームあたりの選手数は何人か 5人 7人 8人 6人
オリンピック復帰を視野に開発された『ラクロスシックス(Sixes)』は、1チーム6人という少人数制を特徴とする。ゴーリーを含めた6人が攻守を兼任し交代の自由度も高いため、テンポが速く連続シュートが多発するダイナミックなゲーム展開となる。従来のフィールドラクロスは10人、ボックスラクロスは5人で行われるが、その中間的な人数設定が競技普及や放映時間の短縮に適すると評価された。6という数は競技名の由来にもなっており、シックスを語る上で最も基本的な前提条件である。
Q5 : 女子ラクロスのフィールドで、女子競技にのみ存在する扇状のラインはどれか ゴールサークル 8mアーク リストレイニングライン クリース
女子ラクロスではゴール前に8mアークと12mファンという二つの扇状ラインがあり、8mアークからはダイレクトショットが認められる。一方、男子フィールドにはこれらのラインは存在せず、ゴールクリーズのみが描かれる。8mアークの有無は守備位置取りやファウル判定に大きな影響を与えるため、女子特有の戦術要素として重要視される。アーク内で守備側が無接触で位置を保つ必要がある点や、直接シュートの機会が増える点がゲーム展開を大きく左右することを覚えておきたい。
Q6 : 男子ラクロスでスラッシングなどのパーソナルファウルが科された場合、通常科されるタイムサーブの長さは何分か 1分 30秒 2分 3分
男子ラクロスのパーソナルファウルにはスラッシングやトリッピングなど危険性の高い行為が含まれ、標準的には1分間のタイムサーブが科される。失点が起これば残時間にかかわらずリリースされるが、無失点の場合はフルで1分間マンダウンとなる。30秒はテクニカルファウル、2分以上はアンネセサリーラフネスなど特に悪質と見なされたケースに適用される。ペナルティ時間の把握は守備戦術とリスタート計画に直結するため、中級者でも確実に覚えておく必要がある。
Q7 : 男子ラクロスでゴーリーがクリース内でボールを保持できる最長時間は何秒か 2秒 3秒 4秒 5秒
男子ルールではゴーリーがクリース内でボールを保持できるのは最長4秒と定められている。4秒を超えると『ゴーリー4秒違反』のテクニカルファウルとなり、相手にフリースタートが与えられる。テンポを維持し攻撃を促進する目的で設けられた規定で、女子競技の10秒ルールやラクロスシックスの短時間設定と混同しやすい。さらにクリース外へ出たゴーリーがボールを保持したまま再びクリースに入ることは全面的に禁止されているため、守護神は時間感覚とポジショニングを常に意識する必要がある。
Q8 : 世界最初の男子ラクロス統括団体であるInternational Lacrosse Federation(現World Lacrosse)が設立された年はいつか 1968年 1980年 1994年 1974年
International Lacrosse Federation(ILF)は1974年にイングランド、カナダ、オーストラリア、アメリカの4か国により設立され、世界選手権の開催とルール統一を担った。のちに女子連盟(IFWLA)と2008年に統合されFILとなり、2019年にはWorld Lacrosseへ改称している。創設年を押さえておくと、国際組織の変遷とラクロスの世界的普及の歴史を体系的に理解できる。1974年という年号は、近代的な国際大会運営が始まった節目として多くの資料で言及される重要なポイントだ。
Q9 : クロスのポケットネット素材として国際ルールで使用が禁止されているものはどれか 金属チェーン レザー ナイロンメッシュ 合成メッシュ
クロスのポケット素材は安全性と性能を左右するため詳細に規定されている。ナイロンやレザー、合成メッシュは弾力性とボール保持性能が認められ公式戦で広く用いられるが、金属チェーンは硬質で接触時に怪我を誘発しやすく、公平性を欠くため明確に禁止されている。雨天時には重量増加やバウンド挙動の差が著しくなる点も問題視される。素材規定を守らないクロスは即座に使用不可となり、競技者資格にも影響するため注意が必要だ。
Q10 : 女子ラクロスで相手の頭部付近でスティックを振る危険行為は何と呼ばれるか スラッシング デンジャラスチェック クロスチェック イリーガルボディチェック
女子ラクロスでは身体接触が制限されているため、スティック操作に対しても厳しいルールが存在する。頭部や肩より高い位置でスティックを振り下ろす行為は『デンジャラスチェック』と呼ばれ、パーソナルファウルとして即時にフリーポジションやカードが提示されることもある。男子で一般的なスラッシングやクロスチェックとは用語も規定も異なる点が観戦時の混同を招きやすい。危険行為の抑止を目的とした女子特有のファウルであり、正しいスティックコントロールが求められる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はラクロスクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はラクロスクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。