インドアホッケーは屋外競技と異なり、より狭いコートサイズや選手数の減少など、専用の競技ルールが設けられている。このクイズでは、そうしたインドアホッケーの公式競技規則について理解を深めていただくことを目的としている。FIHが定める最新の国際ルールに基づきながら、コート寸法、選手構成、禁止プレー、大会周期、ゴールサイズ、交代ルール、ボール重量など、インドアホッケーならではの仕様を10問にわたって出題する。インドアホッケーの知識を確認しつつ、より実践的な理解につなげていただければ幸いである。
Q1 : インドアホッケーの国際公式戦では、選手交代はどの方式で行うことが認められているか?
インドアホッケーではプレー強度が高く、コート外にベンチが近いため、FIH規則4.4でサッカーのような交代回数制限を設けず、ローリングサブスティテューション方式を正式に認めている。選手は試合中何度でも自由に交代でき、退いた選手も再び出場できる。交代ゾーンはセンターライン付近に限定され、交代選手が完全に外に出てから入るのがルールだ。3回までやハーフタイムのみといった制限は一切ないため、選択肢1が正答となる。
Q2 : FIH規則で定められたインドアホッケー公式球の重さの範囲は次のうちどれか?
インドアホッケーのボールは屋外用と同じ直径71.3〜74.8mm、重さ156〜163グラムとFIH仕様書で定められている。屋外球と数値が共通なため製造コストを抑えられ、練習環境も統一できる利点がある。130g台では軽すぎてスピードが出過ぎ、180g以上では硬い床との衝撃が大きく危険になる。重量範囲は5メートルの落下荷重試験などで検査され、大会前の計量をクリアした球だけが使用を許される。よって156–163gを示した選択肢2が正解である。
Q3 : インドアホッケーの公式競技規則で定められているコートの大きさはどれか?
インドアホッケーのコートは国際ホッケー連盟FIHのルールブックにより長さ40メートル、幅20メートルと明確に規定されている。これは屋外ホッケーの91.4×55mに比べ約半分以下で、体育館や屋内アリーナに収まるサイズとなっている。またサイドボードを設置できるよう幅は20mに統一されており、練習用でも公式戦でも共通である。したがって40×20m以外はすべて誤り。
Q4 : インドアホッケーのフィールドに同時に立てる1チームあたりの選手数(ゴールキーパー含む)は?
屋外ホッケーは11人制だが、インドアホッケーはピッチが狭い分だけ1チーム6人(フィールドプレーヤー5人+ゴールキーパー1人)で行われる。2015年版以降のFIH規則でもこの人数が正式に定められており、選手交代が何度でもできるためベンチには追加の選手が控えているが、同時にプレーできるのは6名までである。7人制や5人制はローカル大会でのみ採用される別ルールで公式戦では認められない。
Q5 : インドアホッケーではサークル外で原則として禁止されているプレーはどれか?
インドアホッケーでは安全確保と床材保護の観点から、サークル外ではスティックで叩きつけるヒットを行ってはならないと規則9.6で明確に禁止している。相手や観客との距離が近いため強打は危険が大きいからである。一方プッシュ、フリック、スクープは地面からあまり離れず比較的速度が抑えられるため許容されている。サークル内のシュートだけは例外的にヒットが許される。したがってヒットを示した選択肢3が正答となる。
Q6 : FIHインドアホッケーワールドカップは何年ごとに開催されるか?
インドアホッケーワールドカップはフィールドホッケーのワールドカップとは別に、2003年に初開催されて以降4年ごとの周期で開催されている。2003ライプツィヒ、2007ウィーン、2011ポズナン、2015ライプツィヒ、2018ベルリン、2023プレトリアという具合におおむね4年間隔で大会が続いており、間に欧州選手権などの大陸大会が挟まる仕組みだ。2年や3年、5年といった周期は公式には存在しない。
Q7 : ドイツ・ベルリンで開催された2018年インドアホッケーワールドカップ男子の優勝国は?
2018年2月にドイツ・ベルリンのマックスシュメリングホールで行われた第5回インドアホッケーワールドカップ男子大会では、決勝でオーストリアが開催国ドイツを延長シュートアウトの末に破り、同国史上初の世界王者となった。女子はオランダが優勝しているため、オーストリア以外の選択肢はすべて誤りである。ドイツは過去3度の優勝経験がある強豪だが2018年は準優勝に甘んじた。
Q8 : 現在の国際競技規則では、インドアホッケー1試合のプレーイングタイムは何分×4クオーター制で行われるか?
インドアホッケーは2017年のルール改定で屋外競技と同じクォーター制を採用し、現在は10分×4クオーター、計40分で行われる。かつては20分×2ハーフ(計40分)や12.5分×3ピリオドが用いられた時期もあったが、国際大会では休憩やテレビ中継のタイミングを合わせる目的で10分ごとに短いインターバルを入れる方式に統一された。したがって選択肢2の10分が正解であり、他の時間設定は現行規則には存在しない。
Q9 : インドアホッケーコートのサイドラインに沿って置かれるリバウンダーボード(サイドボード)の高さは規則上おおむね何センチメートルか?
インドアホッケーのサイドラインには高さ10センチメートル(正確には100±2mm)、長さ約3.66mの木製または合成樹脂製ボードを設置することがFIH施設規格で定められている。このボードはバンパーの役割を果たし、ボールを反射させてプレーを継続できる点がインドア特有だ。高さが低すぎるとボールが飛び出し、高すぎると選手がけがをするため10cm前後に標準化されている。8cmや12cm、15cmは練習用に使われることはあっても公式戦では採用されない。
Q10 : インドアホッケーで使用されるゴールの幅×高さとして正しい組み合わせはどれか?
インドアホッケーで使用されるゴールは幅3.00メートル、高さ2.00メートルと定められ、ハンドボール用ゴールと同じサイズを共有できる点が屋外競技と大きく異なる。屋外ホッケーでは3.66m×2.14mでより幅が広く高さも高い。狭いコートで高得点になりすぎないようゴール幅を小さくすることで競技バランスが取られている。候補のうち3.00×2.00以外はFIHが提示する公式寸法ではなく、選択肢4のみが正解である。
まとめ
いかがでしたか? 今回はインドアホッケークイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はインドアホッケークイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。